近畿大学農学部生考案のオリジナルメニューを病院食として提供 東大阪特産の「オカワカメ」、旬の香味野菜「夏ミョウガ」を使用
近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)の入院患者様の食事メニューとして、学生考案のオリジナルメニューに手作りメッセージカードを添えて提供します。令和4年(2022年)8月18日(木)には東大阪特産の「オカワカメ」を、8月21日(日)には今が旬の香味野菜「夏ミョウガ」を、食材として使用したオリジナルメニューを提供します。
【本件のポイント】
●東大阪特産の「オカワカメ」、旬の「夏ミョウガ」を用いた農学部生考案のオリジナルメニューを病院食として提供
●近畿大学薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが機能性評価研究を行う食材を使用
●学生は、栄養学はもちろん楽しい食事環境を提供する方法について実践的に学ぶ
【本件の内容】
近畿大学農学部食品栄養学科では、病院食の質の向上を目的に、平成28年(2016年)4月から近畿大学奈良病院と連携して、入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。
今回は、近畿大学薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが機能性評価研究を行う「オカワカメ」と「夏ミョウガ」を使用し、農学部食品栄養学科の学生が奈良病院栄養部スタッフの指導のもと、オリジナルメニューを考案しました。オカワカメは「オカワカメの酢の物」として、夏ミョウガは「野菜と冷しゃぶのさっぱりミョウガ」として提供します。
また、提供時には学生手作りのメッセージカードを添えるなどして、入院生活に季節感と彩りを与える楽しい食事環境づくりをサポートします。
【実施概要】
日時:オカワカメ…令和4年(2022年)8月18日(木)12:00~(昼食)
夏ミョウガ…令和4年(2022年)8月21日(日)18:00~(夕食)
場所:近畿大学奈良病院
(奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
対象:入院患者様 約200人(特別な食事制限が必要な方を除く)
【オカワカメ】
熱帯原産のツル性の多年草で、別名「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」とも呼ばれるように、ミネラルやビタミンを豊富に含む、非常に栄養価の高い野菜です。茹でるとぬめりが出て、海藻のワカメと食感が似ていることからこのような名前が付きました。今回使用するオカワカメは、JAグリーン大阪(大阪府東大阪市)から提供を受けたものです。JAグリーン大阪では「海のない東大阪でワカメがとれる」をキャッチフレーズに、オカワカメを東大阪の特産品にすることを目的として様々な取り組みを行っています。
【夏ミョウガ】
そうめんや冷奴の薬味として人気の香味野菜ですが、スーパーなどでみかけるものは色や香りが強い、秋が旬の「秋ミョウガ」です。「夏ミョウガ」は6月から8月の夏に旬を迎え、緑色で爽やかな香りが特徴です。今回使用する夏ミョウガは、近畿大学アンチエイジングセンターが連携して取り組みを行っている株式会社サンライト・リング・ブレス(岡矢食品:大阪府河内長野市)から提供を受けました。
【食事満足度向上プログラム】
主に次の4点について、病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
(1)食事に関する嗜好調査の実施
近畿大学奈良病院栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施し、得られた問題点を学生が分析。
(2)病棟内デイルームに季節を感じられる献立表の掲示
学生がイラスト入りの献立表を作成し、栄養部からの情報をもとに、その日の献立の季節感やアピールポイントを紹介。
(3)近畿大学産の農作物や奈良県産の農作物などの提供及びメッセージカードの作成
農学部や附属農場で栽培された安全・安心な農産物や、奈良県平群町産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、学生手作りのメッセージカードを添えて提供。
(4)小児病棟入院患者様対象イベントの開催
病院職員と農学部の学生が連携し、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。
公式Instagram:https://www.instagram.com/syokujimanzokudo/
【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
近畿大学奈良病院
https://www.med.kindai.ac.jp/nara/
近畿大学薬学総合研究所
https://www.phar.kindai.ac.jp/centers/
近畿大学アンチエイジングセンター
https://www.kindai.ac.jp/antiaging/