コロナ禍での栄養不足を解消する「近大ふりかけ」を開発 規格外の近大マダイ稚魚などの未利用食材を活用してSDGsに貢献

近大ふりかけ
近大ふりかけ

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、コロナ禍でも「食事を楽しく」、「自然に健康になれる持続可能な食環境づくり」を目的に、未利用食材を活用した「近大ふりかけ」を開発しました。
令和4年(2022年)3月1日(火)から、奈良キャンパス(奈良県奈良市)内の食堂、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)、近畿大学附属幼稚園(奈良県奈良市)に試食品として配布します。
なお、本件は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●規格外の近大マダイ稚魚、近大みかんの皮など未利用食材を原材料としたふりかけの開発でSDGsに貢献
●コロナ禍でもバランスよく栄養が摂取できるよう、カルシウムや鉄などの有効な食品成分を配合
●農学部食品栄養学科の学生が主体となって商品開発や、パッケージデザインを実施

【本件の内容】
コロナ禍で食環境が大きく変化し、単身高齢者や休校中の児童など自ら食事を作ることが難しい人は、栄養摂取の偏りが生じるリスクが高い状況にあります。
農学部食品栄養学科では、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として、コロナ禍でもバランスよく栄養を摂取できるよう、カルシウムや鉄などの有効な食品成分を組み合わせた「近大ふりかけ」を開発しました。
原材料には、近畿大学水産研究所の養殖過程で出る規格外のマダイ稚魚や、近畿大学附属農場で生産された近大みかんの皮などを使用しています。こうした未利用食材を用いることで、食品ロスを防ぐとともにSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献します。今後、「近大ふりかけ」の販売を通じて、SDGsを取り入れた持続可能な次世代の食環境づくりの普及啓発をめざします。
農学部食品栄養学科の学生が主体となり商品開発を行い、製造は日本で初めてふりかけ商品を開発した田中食品株式会社に委託しました。パッケージデザインにも農学部生が関わっており、コロナ禍で希薄になりつつある人と人との関係を「近大ふりかけ」を通じてつないでいきたいという思いを「結び目」で表現しました。まず試食品として、奈良キャンパス内の食堂、近畿大学奈良病院、近畿大学附属幼稚園へ配布し、試食した方にインターネットでアンケートを行って、集めた意見を商品化の参考とします。

【田中食品株式会社】
大正5年(1916年)に日本で初めてのふりかけ商品「旅行の友」を発売し、現在に至るまで数多くのロングセラー商品を開発。子を想う親心が生んだ、愛情に満ちあふれた食品であることを原点に、本物の素材を使い、味付けには決して妥協せず、愛情と細心の注意をもって作り続けることで、いつでも安心して美味しく食べられる製品を開発しています。
所在地  :広島県広島市西区東観音町3-22
代   表:代表取締役社長 田中 茂樹
創   業:明治34年(1901年)
設   立:昭和3年(1928年)7月
事業内容 :加工食品の製造・販売
公式サイト:https://www.tanaka-foods.co.jp/

【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。これまでに126件の企画提案が採択され、約2億3千万円の研究費をかけて実施しています。

【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
近畿大学奈良病院
https://www.med.kindai.ac.jp/nara/
近畿大学附属幼稚園
https://www.fes-kinder.kindai.ac.jp/kinder/
近畿大学水産研究所
https://www.flku.jp/
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/


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