「シン食感の餅」で世界へ 国際和菓子協会代表理事がMSUにて特別講演・商品開発指導を実施
「食を通じた異文化交流」をテーマに、海外産学連携・中小企業経営戦略・マーケティングを実践的に指導
国際和菓子協会 代表理事でありストラク株式会社 代表取締役の渡辺大河は、2025年6月、マレーシアのManagement and Science University(MSU)にて特別講師を務め、和菓子文化を題材とした異文化交流と経営学の授業を実施しました。

MSUにて特別講演・商品開発指導
国際和菓子協会 代表理事であり、ストラク株式会社(代表取締役:渡辺大河、本社:神奈川県横浜市)代表取締役を務める渡辺大河は、マレーシアのManagement and Science University(MSU)にて特別講師として登壇し、「『世界が認めた和菓子』〜伝統と革新がつなぐ文化とビジネスの架け橋〜」をテーマに授業を行いました。
本講義は、「食を通じた異文化交流」を軸に、和菓子の歴史と文化的価値、ハラル認証への取り組み、新しいビジネスモデルの展望を共有する内容で構成。特に、現地学生とのディスカッションを通じて、文化や宗教の違いを尊重しながら伝統食品をどのように国際市場に広げていくかを考える時間となりました。
加えて、「中小企業特化型の経営学とマーケティングの実践授業」も実施。和菓子文化をテーマに、ベンチャー経営戦略や販路開拓のリアルな事例を交えながら、中小企業が持つ柔軟性と革新性について講義しました。MSUは海外から多様な学生が集まる大学であり、卒業後にスタートアップやベンチャーを志す学生も多く、受講生からは「教科書にはない生きた経営学を学べた」「実体験に基づく話が印象的だった」など多数の感想が寄せられた。


今回の授業では、実践的な課題として「わらび粉を用いたオリジナル商品開発」を宿題に設定。生徒へわらび粉を配布し、それぞれの商品アイデアを考案するプロジェクトをスタートしており、完成した製品は現地の大手お菓子メーカーに製造を依頼し、販売も予定。さらにストラク株式会社が日本から原料を供給し、マレーシア特産のドリアンを使った「DurianMochi(ドリアン餅)」の共同開発も進行中です。
授業では、中国をはじめとする海外市場への輸出計画も話題に上り、生徒たちは和菓子ビジネスの国際展開をシミュレーション。特に海外では「生わらび餅」という名称を使わず、「シン食感の餅」という新たなブランドとして販路を広げる戦略についても共有しました。これは「実際に食べた後に“わらび粉で作っている”と知ってもらう方が購買意欲を高める」というマーケティング上の狙いがあります。
これらの取り組みを通じ、ストラク株式会社および国際和菓子協会は、日本の伝統文化を世界に届けるだけでなく、食のビジネスを媒介とした異文化理解・国際連携を進めることを目指します。



Management and Science University(MSU)とは
2001年設立、マレーシア・シャーアラムに位置する私立大学。
国内トップ10、アート&デザイン分野で国内1位の評価を誇り、教育・ビジネス・医療・ホスピタリティなど幅広い分野に特化し、実践的かつ国際的な人材育成を目指す大学。アジアを中心に世界各国の学生が在籍し、産学連携やグローバルなネットワークを活かした学びの場を提供しているのが特徴。QS世界大学ランキング2025で580位、アジア129位にランクイン。卒業後6か月以内の就職率は98.6%。
国際和菓子協会とは
https://international-wagashi.jp
ユネスコ無形文化遺産で ある「和菓子」と「日本茶」を国内外に広めるため、日本の伝統 文化、主に和菓子の普及、啓発及び育成に関する事業、和菓 子文化を通じた国際交流に関する事業等を行い、日本の文化 の振興及び経済活動の活性化を図り、広く公益に寄与するこ とを目的とする法人。

■ストラク株式会社
所在地:神奈川県横浜市神奈川区斎藤分町2‐7
企業URL:https://struc.co.jp/
企業instagram:https://www.instagram.com/struc.rokugan/
菓匠六雁 公式instagram:https://www.instagram.com/kasyourokugan/?hl=ja
京都利休の生わらび餅 公式instagram:https://www.instagram.com/rikyu_warabimochi/?hl=ja
お問い合わせ:unei@struc.co.jp