年間発雷日が200日を超える、世界有数の雷多発地域・マレーシア その深刻な雷の防災を考える国際シンポジウムを開催

令和5年度(2023年度)、マレーシアで実施されたキックオフシンポジウムの様子
令和5年度(2023年度)、マレーシアで実施されたキックオフシンポジウムの様子

近畿大学アカデミックシアター(大阪府東大阪市)のプロジェクト「マレーシアの雷防災に挑む!(日本-マレーシア共同雷防災プロジェクト)」は、令和6年(2024年)6月25日(火)、東大阪キャンパスにて国際シンポジウムを開催します。マレーシアおよび日本の参画機関の研究者らが一堂に会し、共同研究の進捗確認と今後の計画に関する討議を行います。

【本件のポイント】
●深刻な雷災害に悩むマレーシアに、世界最高峰の雷観測網を構築することによって、防災を目指す取り組み
●プロジェクトの本格開始から1年となるのを機に、マレーシアの11機関と日本の8機関の代表者らが一堂に会し、一般公開型の国際シンポジウムを開催
●地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)で採択された、国際共同研究

【本件の内容】
近畿大学アカデミックシアターでは、学生が主体となって教職員、企業、地域住民と協働しながら新たな社会価値を生むことを目指して、毎年学内公募でプロジェクトを募集・採択しています。今回イベントを開催するプロジェクト「マレーシアの雷防災に挑む!(日本-マレーシア共同雷防災プロジェクト)」(代表:理工学部電気電子通信工学科教授 森本健志)は、深刻な雷災害に悩むマレーシアの防災に貢献することを目指して、国際科学技術共同研究推進事業 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)で採択された、「持続可能なエネルギー供給と極端気象災害の早期警報のための電荷分布リアルタイム3Dイメージングと雷活動予測」について、マレーシアのマラッカ技術大学、テナガナショナル大学らと共同研究を行っています。
本プロジェクトでは、年間の発雷日が200日を超える、世界有数の雷多発地域であるマレーシア・マラッカ海峡沿岸を対象に、参画研究者らが独自開発した装置によって、雷放電の電磁界観測網を構築しています。雷放電がどこで始まり、どのように進展し、どこで終わるのかについて、3D観測データを高速処理して、雲内電荷分布推定と発雷予測に取り組んでおり、IoTやAIを活用した送配電線網や電力機器の制御、極端気象災害の早期警報の社会実装を進めるとともに、誘雷による能動的耐雷・避雷対策について研究しています。
本プロジェクトの本格開始から1年となるのを機に、共同研究に参画するマレーシアの11機関と、日本の8機関の代表者らが本学に集まり、共同研究の進捗の確認と、今後の計画に関する討議を、一般公開型の国際シンポジウムとして実施します。

【開催概要】
日時  :令和6年(2024年)6月25日(火)9:30~15:10
実施方法:対面及びオンライン(Zoom)
場所  :近畿大学東大阪キャンパス 実学ホール
     (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象  :共同研究者、関連研究者、一般の方
     (入場無料、オンラインのみ要事前申込)
申込方法:対面(会場)参加は事前申込み不要です。直接会場へお越しください。
     オンライン参加者は、6/24までに下記URLから参加登録が必要です。
https://rtlsatrep.wixsite.com/rtl3dkilat/schedule/year-one-lightning-symposium
お問合せ:近畿大学理工学部電気電子通信工学科教授 森本健志(研究代表者)
     TEL(06)4307-3509

【「マレーシアの雷防災に挑む!(日本-マレーシア共同雷防災プロジェクト)」】
近畿大学理工学部電気電子通信工学科教授の森本健志が主体となって実施しているプロジェクト。地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)で採択されたマレーシアとの国際共同研究「持続可能なエネルギー供給と極端気象災害の早期警報のための電荷分布リアルタイム3Dイメージングと雷活動予測」に取り組んでいます。雷放電を観測して、雷雲内の電荷分布を三次元でリアルタイムに推定し、それらの情報に基づく送配電線網や電力機器の制御、極端気象災害の早期警報の社会実装を進めるとともに、誘雷による能動的耐雷・避雷対策などについて研究しています。

【地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)】
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、独立行政法人国際協力機構(JICA)が連携し、科学技術の競争的研究資金と政府開発援助(ODA)を組み合わせることにより、開発途上国のニーズに基づき、地球規模課題の解決に向けた社会実装を目指す国際共同研究を推進するプログラムです。
本研究には、日本から近畿大学(研究代表機関)、中部大学(愛知県春日井市)、電気通信大学(東京都調布市)、音羽電機工業株式会社(兵庫県尼崎市)、岐阜大学(岐阜県岐阜市)、福井大学(福井県福井市)が、マレーシアからマラッカ技術大学(マレーシア側研究代表)、テナガナショナル大学、テナガナショナル株式会社、気象局、灌漑排水局、マラッカ州政府、マラ工科大学、UNITIカレッジ、マラッカ天文台、高等教育省、科学技術革新省が参画しています。

【関連リンク】
マレーシアの雷防災に挑む!(日本-マレーシア共同雷防災プロジェクト)
https://act.kindai.ac.jp/projects/bead26d088efdba9ce584ba450ec621865538cf1.html

理工学部 電気電子通信工学科 教授 森本健志(モリモトタケシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/306-morimoto-takeshi.html

理工学部
https://www.kindai.ac.jp/science-engineering/
アカデミックシアター
https://act.kindai.ac.jp/


AIが記事を作成しています