【星のや京都】紗の着物をまとい、川床会席で涼を楽しむ滞在プログラム「奥嵐山の納涼滞在」開催|期間:2022年7月1日~8月31日
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」は、2022年7月1日~8月31日の期間、涼を楽しみながら夏を心地よく過ごす滞在プログラム「奥嵐山の納涼滞在」を開催します。古くから京都の人々は室礼や料理などにおいて創意工夫をし、涼しさを暮らしの中に創りだしてきました。星のや京都では、夏の装い「紗(しゃ)」の着物を身にまとい、納涼床で特製のかき氷を味わいます。夏宵の渓谷の景色をひとり占めしながら川床会席に舌鼓をうったあとは、水辺の夜奏会で夏の夜の調べに耳を傾けます。翌朝は、目にも舌にも涼やかな料理長特製の納涼朝食です。平安貴族が涼をもとめた嵐山で自然の涼しさを感じながら、夏の贅沢な時間を過ごすことができるプログラムです。
開発背景
星のや京都が位置する嵐山は平安貴族の別荘地であった場所で、夏になると避暑に訪れて暑さをしのいだといわれています。古くから京都の人々は室礼や装い、料理などにおいて創意工夫をし、暮らしの中に涼しさを創りだしてきました。星のや京都は、青もみじが日差しをやわらかく遮り、渓谷から吹く風が館内を吹き抜ける清々しい場所です。自然の涼しさで涼を味わうことで、京都の夏の風情を心地よく楽しんでほしいと考えています。
「奥嵐山の納涼滞在」の流れ
【昼】涼をまとい過ごす。夏の装い「紗」の着物
チェックインのあとは、夏の着物として親しまれている紗の着物に着替えます。紗はその織り方から通気性に富み清涼感に秀いでており、平安時代に貴族の間で流行して以降、現在も盛夏用の着尺(きじゃく)や羽織地の着物に用いられている夏ならではの装いです*1。自分好みの色や柄の着物に着替えたあと、見た目と肌触りが涼しげな夏の装いで館内を散策することで涼を感じます。
*1 ブリタニカ国際大百科事典
【夕】納涼床で涼を味わう。星のや京都のかき氷
冷蔵庫のない平安時代、氷で涼むことは貴族の特権でした。貴族たちは冬の間につくった氷を氷室(ひむろ)2 に貯蔵し、夏にかき氷にして涼を楽しみました3 。本アクティビティでは、施設内の「水の庭」に夏の期間限定で設えた納涼床で、氷室の中の氷に見立てた特製のかき氷を味わいます。切り出した氷の器に盛りつけたかき氷を小皿に取り分けて、お好みのソースやトッピングで楽しみます。ソースは抹茶、黒糖、黒豆きな粉の3種類、トッピングは大納言小豆、白玉、ほうじ茶ラスク、焙煎胡桃、ピスタチオアイスなどを用意します。青もみじがやわらかな影をつくる納涼床で、間近に落ちる滝の音や水の涼しさを感じながら涼を味わえるひとときです。
*2 氷池(ひいけ)に張った氷を切り出して貯蔵しておく室
*3 『枕草子』第四十二段「あてなるもの」削り氷に甘葛入れて、あたらしき鋺に入れたる
【宵】渓谷の夏の宵をひとり占め。水辺の川床会席
宵には大堰川(おおいがわ)にせり出すようにつくられた空中茶室を貸し切り、川床会席を楽しみます。平安貴族は自身の邸宅の広大な庭に釣殿(つりどの)4 をつくり、涼みながら食事をしていたとされていました5。夕日に照らされて川面がきらきらと輝く夕暮れ時から、日が落ちて風が心地よくなる宵まで、渓谷のダイナミックな情景の変化をひとり占めしながら食事ができます。
*4 寝殿造りの南端の池に臨んで建てられた周囲を吹き放ちにした建物で、納涼・饗宴に用いられた
*5 『源氏物語』第二十六帖 常夏
【夜】涼しげな音色に耳を傾ける。水辺の夜奏会
毎週土曜日と日曜日限定で、水の庭に設置した納涼床で水辺の夜奏会を開催します。夜奏会で奏でられる楽器は龍笛(りゅうてき)*6 で、軽やかで透き通るような音色を持つ横笛です。灯りに照らされた幻想的な雰囲気の水の庭で、ヒグラシの鳴き声や滝の音が龍笛の音色と重なり、夏の夜の調べを楽しむことができます。(参加費無料)
*6 雅楽で使う管楽器の一つで、音色が天と地の間を飛翔する龍の鳴き声にたとえられたことが名前の由来とされている
【朝】目にも舌にも涼やかな納涼朝食
朝食は、星のや京都の料理長が本プログラムのために手掛けた納涼朝食を味わいます。涼しげな染付の器に盛りつけた夏野菜の翡翠(ひすい)寄せ*7 は、胡麻の香りと深みのある酸味の胡麻酢を合わせました。また大葉や茗荷、生姜など涼を感じさせる薬味が入った冷や汁で、素麺仕立てにした糸瓜の歯切れ良い食感を味わいます。客室から涼しげな翡翠色の大堰川と朝日に照らされた青もみじが眺めながら、目にも舌にも涼やかな朝食を味わうことができます。
*7 野菜などの材料を、ゼラチンを加えただし汁とともに型に入れ、翡翠のような透明感のある緑色に冷やし固めた料理
滞在スケジュール例
<1日目>
15:00 紗の着物をまとい館内を散策する
16:00 涼しさを感じる納涼床で特製のかき氷を楽しむ
18:00 夕暮れ時の心地よい風を感じながら川床会席を味わう
20:30 水辺の夜奏会の音色で夏の夜の調べを楽しむ
<2日目>
08:00 涼しげな渓谷の景色を眺めて納涼朝食を味わう
10:00 青もみじのやわらかな緑を眺めて過ごす
12:00 チェックアウト
「奥嵐山の納涼滞在」概要
期間 :2022年7月1日~8月31日
料金 :1名70,000円(税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの:紗の着物の着付け、かき氷、川床会席、納涼朝食
対象 :宿泊者
定員 :1日1組(1~2名)
予約 :公式サイト(https://hoshinoya.com/kyoto)にて7日前まで受付
備考 :状況により、内容が一部変更になる場合があります。
【星のや京都の夏のしつらえ】
滝の涼やかな音色が心地よい水辺の納涼床
星のや京都の水の庭に、夏の期間限定で涼を楽しむ特等席として納涼床を設置します。納涼床は、夏になると川の流れに張り出すように設けられる桟敷(さじき)で、京都の鴨川に多く見られる納涼の工夫です*8。青もみじのやわらかな木陰の下で間近に落ちる滝の音を聞きながら、水に浮かんでいるかのような心地でくつろぐことができます。
*8 デジタル大辞林
京焼や京仏具の職人が手掛けたオリジナルの風鈴
渓谷からの涼しい風が吹く水の庭には、京焼と京仏具の職人が手掛けた風鈴が並びます。1843年創業の京仏具店の次期6代目・白井亮介氏が手掛ける風鈴は、仏具のおりんをモチーフに、砂張(さはり)という銅と鉛の合金を使った素材を活かす独自の技法で作られています。京都の洸春窯(こうしゅんがま)の3代目・高島慎一氏が手掛けるのは、京焼の伝統技術を活かした新しい意匠に触れることができる風鈴です。透き通った心地よい音色から、夏の涼やかさを感じることができます。
■星のや
「夢中になるという休息」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化が滞在時間を豊かにするものとしておもてなしに織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ち、特別な非日常へいざないます。
https://hoshinoya.com
■星のや京都
平安貴族が別邸を構えた京都府・嵐山。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸。京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、伝統的な日本料理に軽やかな遊び心を加えた料理、四季の美しい景観と静けさの非日常の世界を楽しめるリゾートです。
〒616-0007 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2/客室数:25室
https://hoshinoya.com/kyoto/
<最高水準のコロナ対策宣言>
【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底
関連資料:【星野リゾート】コロナ対策まとめ