デジタル治療VRの専門部署を新設!精神科専門医らが正式参画!日・米で薬事承認プロジェクトを推進へ

医療VRやデジタル治療VRを開発・提供する株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、VRとAIによる精神疾患向けのデジタル治療(デジタルセラピューティックス:以下DTx)の開発とその薬事承認を国際的に推進する専門部署「DTx事業部」を新たに設立したことを発表します。
本事業部の設立に伴い、医療統括顧問として、これまで国内トップレベルの研究機関にて認知行動療法の開発を牽引してきた精神科専門医の蟹江絢子医師と中嶋愛一郎医師に正式にジョリーグッドに参画いただくこととなりました。ジョリーグッドは、これまで発達障害向けのソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)やうつ病向けのデジタル治療VRの開発を進めており、この度参画する両医師には、ジョリーグッドが開発してきた高精度なVR体験が精神疾患を抱えた方々に対して高い有効性を示す可能性について、強くご賛同いただいての正式参画となります。

また本DTx事業部の統括責任者には、当社でemou事業の立ち上げから事業化までを統括したビジネスプロデュース局の青木雄志シニア・プロデューサーが部長に就任し、DTx事業の構築を各領域の専門家らと共に推進して参ります。

■心理療法の課題

うつ病をはじめとした精神疾患に対する治療は、薬物療法だけでは不十分な場合も多く、心理療法の重要性が注目されています。しかしこれまでの心理療法は、医療スタッフが実施時間を確保すること難しいことや、実施できる専門家がまだ少ないことなどから、それが必要な患者に対して十分に行き届いていないという課題がありました。

■薬物治療を望まない患者への新たな治療法

ジョリーグッドが開発した発達障害向けのソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)は、すでに全国150以上の障害支援施設に導入され、今も普及が加速しています。emouのVRプログラムでは、これまでのソーシャルスキルトレーニングにおいて説明が難しかった場面の認知をVRに置き換えることで、誰でも簡単に上質なトレーニングを提供することが出来ます。
DTx事業部では、このemouで培ったノウハウを活かし、精神疾患や認知症、慢性疼痛などを中心に、薬物や既存の治療法だけでは効果が不十分な疾患に対する医療ニーズ、“アンメット・メディカル・ニーズ”へ挑むことで、VRによる心豊かな生き方を実現していきます。

■行動特性やバイタルと連動する国際特許も出願中

本事業部では、VR体験中の行動特性やバイタルデータ(心拍、発汗、脳波)を記録し連動させることで、より個人の症状や疾患レベルにあったVR治療を提供する技術特許の国際出願も完了しており、進化するVRデバイスとセンサーの進化を取り入れた、次世代のVR治療の開発を世界に先駆けて推進していきます。

主要メンバーのご紹介

『VRが認知行動療法の可能性を大きく拡げることになる』 上級医療統括顧問/ Senior Medical Supervisor 蟹江絢子医師

「VRで主観だったり客観だったりっていう視点の行き来ができること。いろんな人になってみること。他の人だったらどういうふうに考えるかなっていうのが体験を通してわかることが、VRならではの強みだと思います。
私は今まで海外で作られたものを日本の患者さんに提供してきましたが、今度はジョリーグッドと日本で作ったプロダクトで海外の方も助けることができるとしたら、それはとても夢のある話だと思うしワクワクしています。」

<プロフィール>
筑波大学医学専門学群医学類卒業。国立精神・神経医療研究センターにて精神科臨床に携わりつつ、うつ病、不安症、強迫症、統合失調症、発達神経症等の精神疾患や周産期メンタルヘルスに対してCBTを用いた臨床・研究。研修に従事する。東京医科歯科大学大学院にて認知行動医学系博士課程卒業。
2014年からは、厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザーとして、医療従事者に対してCBTの実践教育を手がけている。2021年より、代表上路の目指すビジョンに共感しジョリーグッドに参画。

受賞歴:2015年第11回精神科治療学賞 最優秀賞。
著書:スーパービジョンで磨く認知行動療法
資格:精神科専門医、精神神経学会専門医、厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー、精神保健指定医、認定産業医、臨床心理士、公認心理師

『必要な人に治療を届けるデジタル治療に期待』 医療監修顧問/ Medical Supervisor 中嶋愛一郎医師

「VRによるデジタル治療により、限られた診療時間の中で治療を行うことが可能となり、治療を必要とする多くの患者さんに適切で質の高い治療を届けることができます。患者さんの健康に大きく役立つだろうと期待しています。」

<プロフィール>
群馬大学医学部卒、国立精神・神経医療研究センターにて精神科臨床に携わり、同 認知行動療法センター研究員となる。CBTの研究や教育を行い、CBTの減薬効果に関する調査や思春期CBTアプリの開発、周産期の認知行動療法、効率化認知行動療法の開発に従事する。2021年より、代表上路の目指すビジョンに共感しジョリーグッドに参画。

資格:精神科専門医、精神保健指定医、認定産業医

『子供たちの行動が変わった』 DTx事業部 部長 青木雄志 シニア・プロデューサー

「2019年6月に立ち上げたemouへの多くの反響から、VRは視聴ではなく経験になり、認知と行動を変える力があるのだと日々実感しています。同時に発達障害の方は精神疾患になることも多いため、VRによる治療も開発してほしいという声も多数いただきました。病は気からとも言いますように、物質ではなく考え方など人自身の力によって治る疾患も多くあります。emouで培った経験を生かし、私たちはVRによって認知にアプローチし新たな治療法の創造を目指していきます。」

ジョリーグッドは、精神疾患や生活習慣病領域において共にデジタル治療の開発・研究・販売を手掛ける事業パートナーを募集しています。
VRDTx 公式サイト:https://vrdtx.com/

■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/

ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。

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