ジョリーグッドと大塚製薬が就労支援VRを新たに提供開始!SST-VR事業「FACEDUO」を就労支援施設・授産施設向けに拡大

 株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役CEO:上路健介、以下 ジョリーグッド)と大塚製薬株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:井上眞、以下 大塚製薬)は、VRを活用したメンタルヘルスケア共同事業である精神疾患患者さん向けのソーシャルスキルトレーニング(以下、SST*)プログラム「FACEDUO(フェイスデュオ)」にて、就労支援向けVRコンテンツを新たに提供開始いたします。
 なお、製薬会社が就労支援に参画することは業界初となります。

 就労支援VRコンテンツは、仕事や人間関係を円滑にするためのスキルのトレーニングが可能です。360度空間の中で、オフィスやホームセンターなどの職場で働いている方の視点で、「上司に仕事の進捗を報告する状況」や、「同僚と休憩の時間に雑談する状況」など、様々な職場環境体験を通じて、精神疾患をもつ患者さんが就労を目指す際に必要とされるコミュニケーションスキルを学ぶことができます。

 今後「FACEDUO」では、入院患者さん、デイケアに通所する患者さん、就労準備中の患者さんの、それぞれの課題に応じるために必要なスキルを学べるコンテンツを拡充していきます。「FACEDUO」の普及を通して、医療機関から地域へ、支援施設から社会復帰まで、VRの力で患者さんのリカバリーを支え、精神疾患をもつ方にも対応した地域連携プラットフォームの構築を目指します。

※ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは
ソーシャルスキルトレーニングとは、社会生活を送る上で必要な対人関係や自己管理能力などを養い、身に付ける訓練です。

■医師と企業で大きな乖離がある「復職可能基準」

 民間企業における障害者雇用は年々増加していますが、精神障害者の雇用率は17.9%、就職1年後の定着率は49.3%と全障害者雇用の中で最も低い現状です。
 その中でも精神疾患をもつ患者の職場復帰支援において、9割以上の支援者が「企業の復職判定基準のハードルが高すぎる」と感じており、主治医が考える復職可能基準と企業が求める復職可能基準に大幅な乖離があることが課題の一つとなっています。また、近年は職場の求める回復レベルが高くなっている傾向があるため、この課題は今後より顕著になってくる可能性があります。

三者合意で企業に対する苦労
リワークプログラムの現状と課題

五十嵐良雄「休職中の病状の回復と復職準備性」:https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2018/06/pdf/062-070.pdf

■精神疾患向けソーシャルスキルトレーニングVR「FACEDUO」(https://www.faceduo.jp/

「FACEDUO」は、社会生活の様々な場面をリアルに再現した場面をVRで体験することができる精神科専門医監修のSST支援プログラムです。

<就労支援VRコンテンツ概要>

 本VR コンテンツは、医療施設だけでなく、就労支援施設や授産施設等でもご利用いただけます。治療を継続しながら就労を目指す患者さんが、困っていることを相談したり、自分の意見を伝えたりするなど、「仕事を始める・継続する・復職する際に必要とされるスキル」をVRで学ぶことができます。

<就労支援VRコンテンツの特徴>

① SSTを実施する支援スタッフの負担を約90%軽減
② 支援者の経験値に関わらず、質の高い一定レベルのSSTを提供
③ 場面に没入しながら実践練習ができる

<コンテンツイメージ>

<休憩の時間に雑談する>
<忙しそうな人に連絡をする>
<仕事の進捗を報告する>

■各関係者のコメント

<コンテンツ制作責任者:株式会社ジョリーグッド 上級医療統括顧問 蟹江 絢子医師>

 疾患を抱えながら仕事を始めることや、継続することは大変な苦労を伴います。困難をうまく避けたり、立ち向かったりするための場面と方略をVRに落とし込みました。このトレーニングを通して、一人でも多くの方が仕事における対人場面に自信を持ち、価値があると思える日々が送れることを願っています。

<大塚製薬株式会社:ポートフォリオマネージメント室 DXアライアンス担当 プリンシパル 大西 弘二>

 FACEDUO(SST-VR)にはソーシャルスキルを学ぶための様々な生活場面を体験できる豊富なコンテンツが用意されています。今回リリースしました仕事編コンテンツは、就労準備から移行・定着支援のプログラムに活用できます。リアルな職場での体験を基にスキルを学ぶこと、利用する当事者の疾患・状況に併せてプログラムやコンテンツの選択が可能です。本製品が就労を目指す精神疾患当事者の目標を達成するための支援の一つになればと願います。

<コンテンツ制作監修:一般社団法人SST普及協会 作業療法士 芳賀 大輔>

 VRを使ったSSTでは仕事編が新たにリリースされた。この仕事編では就労の訓練場面で使用できるように職場で困る可能性がある場面を実例に近い形で練習できる形式になっている。また、SSTのグループや個別で必要な仕事場面を練習することもできる。さらに、SSTの良さであるグループで話し合ってアイディアを出し合うことを残しつつ、場面をイメージすることが苦手でもVR内でリアルな場面が多数用意しているため安心して取り組むことができることも大きな特徴になっている。

■大塚製薬株式会社について(https://www.otsuka.co.jp/

 大塚製薬は「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)の企業理念のもと、病気の診断から治療にアプローチする医療関連事業と、日々の健康維持・増進をサポートするニュートラシューティカルズ関連事業の二つの事業を中心に、トータルヘルスケア企業として多様な事業を展開しています。

■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/

 ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。

【企業理念】

テクノロジーは、それを必要とする人に使われて、初めて価値がある。

【ミッション・ビジョン・バリュー】

ミッション:『テクノロジーで人の成長を加速する』
ビジョン:『成長体験を増やし、人生を豊かなものに』
バリュー:『アップデートを楽しみ、本質と価値にこだわる』

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