地元大阪の名産品「泉州タオル」を若い世代へ届けたい 近畿大学経営学部の学生が期間限定のポップアップストアを開設
近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)経営学科教授 山縣 正幸ゼミの学生が、大阪タオル工業組合(大阪府泉佐野市)と共同で、高い品質を誇る泉州タオルの価値を再発見し、リブランディングするプロジェクトを展開しています。
令和3年(2021年)12月11日(土)から13日(月)までの3日間、BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店にてポップアップストア※ を開設し、学生が店頭に立って、地元大阪の名産品である泉州タオルの魅力を伝えます。
※ 空き店舗や空き地などに突如現れ(Pop up)、期間限定で開設される一時的な店舗のこと。
【本件のポイント】
●地元大阪の名産品である泉州タオルのリブランディングに学生が挑戦
●ECサイトとポップアップストアという、オンライン・オフラインの双方から届ける仕組みを設計
●学生は、商品の価値を見出し、価値の流れをデザインする方法を実践的に学ぶ
【本件の内容】
経営学部の山縣ゼミでは、「価値創造デザインプロジェクト」と題して、企業をはじめとするさまざまな組織とコラボレーションを行い、"商品やサービスの新しい価値のあり方を発見し、価値の流れをデザインする"という実践的な学びに取り組んでいます。
その中の一つとして、大阪の伝統的な産業である泉州タオルのメーカーが加盟する大阪タオル工業組合と、泉州タオルのリブランディングに取り組んでいます。「泉州タオルを届ける」をテーマに、より多くの方に商品に触れてもらいやすくなる仕組みや流れのデザインについて共同研究しています。
学生らは、若者に泉州タオルを届けることをめざして、インターネットで販売するECサイトとポップアップストアという、オンライン・オフラインの双方から届ける仕組みを設計しました。
ポップアップストアでは、男女問わず若者に人気のカフェを会場として、店舗の雰囲気と若者の好みの両方に合うタオルを、学生目線でセレクトして販売します。ECサイトは、Eコマースプラットフォームの「BASE」を活用してネットショップを構築し、フォトグラファーの西嶋 仁哉さん(平成31年(2019年)経営学部卒業)に商品撮影を依頼し、泉州タオルがある生活風景をイメージできるように工夫しました。また、Instagram(@todo_kku)を利用して、泉州タオルの魅力の発信やオンラインショップへの誘導などを行います。
【販売概要】
開催日時:令和3年(2021年)12月11日(土)~13日(月)11:00~17:00
※ 13日のみ12:00オープン
店 舗:BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店
(大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目19-11 ウナギダニスクエア3F、
御堂筋線心斎橋駅 徒歩約3分)
ECサイト:https://todokku.base.shop
商 品:泉州タオル各種
価 格:660円~3,300円(税込)
対 象:一般の方(事前予約不要)
お問合せ:大阪タオル工業組合 TEL(072)464-4611
【泉州タオルについて】
明治20年(1887年)、佐野村(現・泉佐野市)の里井 圓治郎氏により、日本で初めてタオルが製造されました。里井氏は、タオルを織り上げた後、カルキに晒して仕上げたことから、泉州タオルは「後晒(あとざらし)タオル」と呼ばれています。特徴は、吸水性が良く、清潔ですぐに使えるという点で、日常使いのタオルとして愛用されています。
【大阪タオル工業組合】
所在地:大阪府泉佐野市市場西1丁目8番8号
代表者:代表理事 金野 泰之
設 立:昭和27年(1952年)10月24日
【参加学生のコメント】
近畿大学経営学部商学科 3年 山本 優香
山縣ゼミと大阪タオル工業組合の取り組みは3年目となります。今年は、改めて大阪タオル工業組合にインタビューを行い、タオルづくりへの思いを再確認するとともに、我々学生も泉州タオルの知識を深めることができました。さらに、ターゲットである大学生の購買行動を調査したうえで、「泉州タオルを届ける」にはどうしたらよいかを考え、ポップアップストアの開催、ECサイトの開設、Instagramでの情報発信を行うことにしました。ポップアップストアでは、実際にタオルを手に取り、泉州タオルの手触りのよさを実感していただけますので、ぜひ、お立ち寄りください。
【関連リンク】
経営学部 経営学科 教授 山縣 正幸(ヤマガタ マサユキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/125-yamagata-masayuki.html