シンポジウム「躍動する物質科学・脳科学の最前線」 異分野の研究者が交流し、イノベーション創出を目指す

近畿大学大学院総合理工学研究科と理工学部(大阪府東大阪市)は、平成31年(2019年)3月26日(火)に「近畿大学サイエンス・シンポジウム 躍動する物質科学・脳科学の最前線 ~次世代の化学者への提言~」を開催します。本シンポジウムは文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成26年~30年度)に採択されたプロジェクト「太陽光利用促進のためのエネルギーベストミックス研究拠点の形成」の一環として学内外の著名な研究者による講演会を通じた研究交流および若手研究者の教育と人材育成を目的としています。

【本件のポイント】
●学内外の研究者を招いて物質科学・脳科学のシンポジウムを開催
●講演会を通じ大学院生や学生等、若手研究者の教育と人材育成を図る
●異分野の研究者交流による協働的イノベーションの創出

【本件の概要】
「太陽光利用促進のためのエネルギーベストミックス研究拠点の形成」は総事業費約3億6,400万円の大事業です。プロジェクトリーダーの副学長 藤原 尚(ふじはら ひさし)を中心に、多数の教職員・大学院生・学生が「光物質変換」、「光エネルギー変換」、「省電力素材」をテーマに研究成果を挙げてきました。今回は、東京大学、東京理科大学、名古屋大学、京都大学、九州大学から物質科学の最先端で活躍する研究者6名を招くとともに、本学東洋医学研究所から脳科学研究者を招いてシンポジウムを開催します。異分野研究者の交流による協働的なイノベーションの創出を目指すとともに、大学院生や学生を含む若手研究者の教育と人材育成を図ります。

■日時:平成31年(2019年)3月26日(火)9:00~16:40
■場所:近畿大学東大阪キャンパス アカデミックシアター 3号館 501教室
    (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩10分)
■対象:学内外の研究者・大学院生・学生(入場無料・申込み不要)

【講演者】(講演順)
京都大学   大学院工学研究科     関 修平 教授
九州大学   大学院工学研究院     小江誠司 教授
近畿大学   東洋医学研究所      宮田信吾 教授
東京大学   大学院理学系研究科    磯部寛之 教授
名古屋大学  大学院理学研究科     渡辺芳人 教授(名古屋大学副学長)
京都大学   福井謙一記念研究センター 田中一義 教授(京都大学名誉教授)
東京理科大学 研究推進機構総合研究院  黒田玲子 教授(東京大学名誉教授)

【「太陽光利用促進のためのエネルギーベストミックス研究拠点の形成」の概要】
■研究内容
太陽光エネルギーを利用して水素ガスやメタノールといった1次エネルギー物質を生成する際に必要不可欠とされるソーラー触媒の開発や人工光合成における化学的機能の開拓(研究テーマ1)を推進してきました。同時に、ウェアラブル端末等に広く利用可能な薄膜太陽電池における光電変換効率の高度化(研究テーマ2)、さらに、光磁気機能を駆使した省エネルギー記憶媒体に関わる基盤的物質の創成(研究テーマ3)を目指してきました。

■プロジェクトの波及効果
東京電力福島第1原子力発電所の事故以降、わが国のエネルギー政策は歴史的な転換期にあり、利用可能なエネルギー資源の特徴を生かしつつ各々を効果的に運用していくための施策を必要としています。その際、立ち遅れの目立つ太陽光エネルギーについても可能性を幅広く評価したうえで有効に活用していく必要があります。本研究プロジェクトでは、その可能性を最大限に引き出すための基盤的研究において数々の成果を挙げてきました。

■プロジェクトの将来と人材育成
総合理工学研究科・理工学部の教員17人が参画する本研究プロジェクトは、将来的に近畿大学における原子力、火力、太陽光利用研究をゆるやかに束ねる総合エネルギー研究開発拠点として、社会基盤の整備等に関して科学的見地から発信力を強化していくことを目指しており、その研究活動を通じて優れた人材の育成に力を尽くしています。

【関連リンク】
理工学部応用化学科 教授 藤原 尚(フジハラ ヒサシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/335-fujihara-hisashi.html

東洋医学研究所 教授 宮田 信吾(ミヤタ シンゴ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/821-miyata-shingo.html

「太陽光利用促進のためのエネルギーベストミックス研究拠点の形成」の概要
「太陽光利用促進のためのエネルギーベストミックス研究拠点の形成」の概要

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