非正規で働く主婦 新型コロナ感染拡大後「働く意欲が高まった」3割 正社員・クラウドソーシングへの関心高まる

サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトVOL.22 「働く主婦、ニューノーマルに備えた理想の働き方アンケート」

新しい生活様式でコロナと共存していくために、テレワークやオンライン会議などオフィスに縛られない働き方が主流となりつつあります。働き方に対する考え方も多様化しています。

そこで今回は、フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社(本社東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が推進するサステナブル∞ワークスタイルプロジェクト(※)では、20代~60代の当社に登録する全国のキャスト会員528名(平均年齢49歳/働く既婚女性)を対象に、「ニューノーマルに備えた理想の働き方」アンケートを実施しました。調査期間は2020年6月25日~6月29日です。

調査結果をみると、働く主婦を対象に2017年から定点調査を実施している「希望の働き方ができているか」という質問に対し、前回調査時よりも「希望通り」が30ポイント以上ダウンしていました。その背景には新型コロナの感染拡大が大きく影響していることがわかりました。また、ニューノーマルに備えた「理想の働き方」や、「働く意欲の変化」についてもまとめています。
 
まず最初にアンケートでは、働く主婦の方が、現在希望通りの働き方ができているか調査をしました。

図表1
図表1

現在希望通りの働き方ができているか尋ねると、比較可能な2017年~2019年にかけては、「希望通り(69.0%~71.9%)」、「希望通りではない(26.0%~26.9%)」で、いずれもほぼ横ばいとなり、「どちらともいえない(1.2%~5.0%)」で推移していました。
しかし、今回調査では、「希望通り(39.0%)」となり、過去調査よりも30ポイントダウンした一方で、「どちらともいえない(33.5%)」が30ポイントアップする結果となりました。「希望通りではない(27.5%)」は、微増となりました。
 
「どちらともいえない」と回答した方のコメントをみると、コロナの感染拡大が大きく影響していることがわかり、「働く内容は以前と変わっていないが、コロナの影響で仕事できる日数や時間などが減っているため(40代個人事業主)」といった、収入の減少だけではなく、「もっと沢山働きたいが、コロナ感染が気になり仕事を増やすことに戸惑いを感じているから(50代パート)」といった、先の見通しを立てにくいことや、「少しずつ動きが戻り、通常通りに働ける様になったが、危機感と緊張感が取れず、凄くストレスを感じているため(40代パート)」といった、精神的な疲れなどが影響していることがうかがえます。
 
次からは、現在の働き方について「希望通りの働き方ができている(N=206名)」と、「希望通りの働き方ができていない(N=145名)」方を対象にその理由について、深堀をして調査をしました。

まず、「希望通りの働き方ができている」と回答した方を対象に、その理由について調査をしました。

図表2
図表2

希望通りの働き方ができている理由を尋ねると、6割近くが「働きたい時間働くことができている(59.2%)」と回答し最多となり、「仕事内容に満足している(38.8%)」、「(居心地・安心・安全など)働く環境(29.6%)」に30ポイント以上差をつけ、それらは「収入面(23.8%)」に対する満足度よりも上回る結果となりました。
 
コメントには、家庭と仕事のバランスのとりやすさに関する、「家事の合間にできる範囲で働くことができているから(40代個人事業主)」や、「無理なく時間的にも余裕を持って働くのが理想的で今はそれを保てている(40代個人事業主)」といった声や、「リモートでできる仕事が増えて、家事との両立がしやすくなった(50代パート)」といった、コロナをきっかけに働き方に変化したことで、希望通りの働き方に近づいたといった声がありました。

図表3
図表3

一方で、「希望通りの働き方ができていない」と回答した方を対象に、その理由を尋ねると、6割近くが「収入に満足していないから(57.9%)」と回答し最多となり、それに次ぐ「働きたい時間に働くことができていない(40.7%)」が、2大要因となっていることがわかります。「希望する仕事内容ではないから(19.3%)」や「働く環境に不満があるから(11.7%)」を大きく上回る結果となりました。
 
コメントには、「働く時間が安定せず収入が増減する(50代パート)」、「仕事が暇になりシフトをいれてもらえない(40代パート)」といった、パートで働く主婦が勤め先の状況により、収入が減少している切実な声や、「空いている時間が増えているが副業が見つからない(50代派遣)」や、「出費が増えて将来も不安なので今よりも収入を得たいから(40代個人事業主)」といった、複数軸で今の仕事以外の新しい収入源を考え始めているからといった声がありました。
 
今回の調査対象者の9割は、個人事業主やフリーランス、パートや派遣など、いわゆる非正規雇用で働く主婦のアンケート結果であったため、コロナの感染拡大による収入の減少が大きな打撃を与えていることがわかり、働き方への考え方が、ますます多様化していくことが考えられます。
このことから、新型コロナの感染拡大により、現在の就業形態を変更したいと思うか調査をしました。

図表4
図表4

新型コロナ感染拡大前後で、現在の就業形態を変更したいと思うか尋ねると、「変更したい(31.1%)」となり3人に1人が回答しました。その方々(N=164名)を対象に、理想の就業形態を尋ねると、「正社員(24.4%)」が最多となり、「パートタイム(22.0%)」、「個人事業主・フリーランス(19.5%)」、「クラウドソーシング(15.9%)」と続きました。
 
その理由について、正社員とクラウドソーシングを選択した方のコメントをセレクトしてみてみましょう。
正社員を選択した方からは、「これまでフリー、業務委託で働いていたが、コロナの影響で仕事が減ったため、できれば保証がある正社員がいいと思うようになった(40代個人事業主)」や、「保障を考えると正社員の優位性を実感するようになった(50代パート)」といった、保障面や、「理想は正社員ですが、年齢が上がり事務職は厳しくなりました。派遣で雇って頂いておりますが、限りがあるので不安です(40代派遣)」といった、雇用の安定性などを挙げる声がありました。
クラウドソーシングを選択した方は、「安定的に自宅で働くことが理想だと思う(40代個人事業主)」や、「在宅でできる仕事を考えるようになった(40代パート)」といった、感染リスクから予防するために、できるだけ接触を避け、自宅で仕事をしたいと考えている方が増加していることがうかがえます。(調査対象者のうち、現在クラウドソーシングがメインで働く方は、3.2% 5P調査概要参照)
 
最後に、新型コロナ感染拡大前後で、働く意欲に変化について調査をしました。

図表5
図表5

新型コロナの感染拡大前後で、働く意欲の変化を尋ねると、「働く意欲が高まった(31.3%)」となり、「働く意欲が低くなった(26.1%)」を5.2ポイント上回りました。
 
 それぞれの理由をみると、まず「働く意欲が高まった(N=165名)」と回答した方からは、「自粛により自宅で過ごしていたので、社会との繋がりの大切さを知った(60代パート)」や「自粛生活を経験して仕事をできることの喜びを知った為(30代フリーランス)」といった、以前なら当たり前であったことがコロナショックによって、仕事に対してポジティブな影響を受けた意識の変化や、「本当にやりたい仕事が見えて来た(60代自営業)」、「会社だけに収入源を求めず、他でも収入を増やさねばと感じた(30代正社員)」といった、新たな挑戦への原動力となっていることがうかがえました。
一方で、「働く意欲が低くなった(N=138名)」と回答した方からは、「自粛生活でダラダラしてしまい、仕事モードに切り替えることができなかった(40代パート)」といった声や、「まだ感染が完全に防げたわけではないので、仕事に行くリスクを考えると怖い(40代パート)」、「自分がコロナを持ち帰ってしまうのではないかという不安感が毎日あるから(40代派遣)」といった、感染リスクを考えて仕事をすることに意欲が低下しているといった声がありました。
 
調査結果では、働く主婦を対象に2017年から定点調査を実施している「希望の働き方ができているか」という質問に対し、
前回調査時よりも「希望通り」が30ポイント以上ダウンしていました。
その背景には、新型コロナの感染拡大が大きく影響し、収入の減少だけではなく、いつ収束するかわからない状況下で先の見通しが立てにくいことや、精神的な疲れなどが考えられ、「どちらともいえない」が30ポイント以上アップする結果となりました。

「希望通りの働き方」に対する考え方においては、「収入」よりも、「働きたい時間」・「仕事内容」・「働く環境(安心・安全)」への満足度に優位性があり、「理想の就業形態」については、柔軟な働き方がしやすい「パート」や「派遣」だけではなく、保障面や安定性などから「正社員」や、接触を避け自宅で仕事ができる「クラウドソーシング」も関心を集めた結果となりました。

「働く意欲」の変化においては、3割が「高まった」と回答しており、今の仕事以外の収入源を考え始めるなど、仕事への価値観が変わりつつあります。働く人と企業に求められる「新しい生活様式」によりテレワークなどが一気に進んだように、今後は主婦の働き方も多様化し、変化していくことが予測されます。

図表6
図表6
ソフトブレーン・フィールドキャストの強み
ソフトブレーン・フィールドキャストの強み

ソフトブレーン・フィールド株式会社 会社概要

URL : https://www.sbfield.co.jp/
 
ソフトブレーン・フィールド株式会社は、ソフトブレーン株式会社(市場名:東証1部・4779、本社:東京都中央区、設立年月日:1992年6月17日、代表取締役社長:豊田浩文)のグループ会社として、全国の主婦を中心とした登録スタッフ92,555名のネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など187,000店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。当社代表の木名瀬博は、2004年にアサヒビールの社内独立支援制度に応募し、合格第1号事業として独立しました。

本社所在地  :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階   
設  立 :2004 年7 月 / 資本金 :151,499,329円
代表取締役社長  :木名瀬 博     
「木名瀬  博のフィールド虎の巻」 URL:https://www.sbfield.co.jp/toranomaki
 
(※)サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトとは?
ソフトブレーン・フィールドは、2004年創業当初より長年にわたり、働く意欲ある主婦を中心とした女性達に「年齢・時間・場所の制約がない柔軟な働き方=フィールド・クラウドソーシング」を提供している背景から、2018年5月31日に「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」を発足しました。国連で採択された2030年までの国際目標「SDGs(Sustainable  Development Goals/持続可能な開発目標)」の考えに基づき、企業および働く人にとって、無理・無駄なく、持続可能な働き方こそ、企業の生産性が向上し、本当の働き方改革の推進につながると考えます。
「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトアンケート調査」URL:https://www.sbfield.co.jp/report_cast/shufu-14/

Work Story Award 2019「働きがい・モチベーション・エンゲージメント」部門受賞
Work Story Award 2019「働きがい・モチベーション・エンゲージメント」部門受賞

Work Story Award 2019
「働きがい・モチベーション・エンゲージメント」部門受賞
一般社団法人at Will Workが主催する「Work Story  Award 2019(※)」において、当社が提供する「フィールド・クラウドソーシング」が評価され、「働きがい・モチベーション・エンゲージメント」のテーマ部門賞を受賞しました。
(※)働き方を選択できる社会づくり"の実現を目指す一般社団法人at Will Workが主催するアワードで、働く"ストーリー"を集める5年間限定のアワードプログラムです。
https://www.puchittona.jp/sbf/view/sustainable/award2019/index.html


AIが記事を作成しています