マクニカ、警備会社と協業し三重県紀北町役場本庁舎及び海山総合支所の警備DXを支援

株式会社マクニカ（本社：神奈川県横浜市、代表取締役社長：原 一将、以下マクニカ）は、三重県紀北町役場本庁舎及び海山総合支所へAI異常検知ソリューション「icetana（アイセタナ）」を提供し、2025年4月より運用を開始したことを本日発表いたします。自治体でのicetana導入は国内初となります。

■自治体が抱える警備の課題
地方自治体では、過疎化や人口流出に伴い、若者世代の減少や高齢化が進行しています。これらは治安が悪化する一因となっており、安全な地域づくりが喫緊の課題となっています。一方、監視カメラの設置が進む複数の自治体においては、犯罪率が低下し市民の安心感が向上するなどの結果が得られており、地域活性化や人口増加への期待が高まっています。

■紀北町役場の課題と導入の目的
紀北町では、庁舎の警備業務において巡回の他に戸籍関係の届出など夜間でも受け付けている業務があり、窓口対応時間の確保による住民サービスの向上と警備の強化が課題でした。一方で、警備業界全体にて人手不足や人件費高騰が課題となっており、紀北町役場本庁舎及び海山総合支所の警備業務を請け負う株式会社紀北（本社：三重県紀北町、代表取締役：五味 真由子、以下紀北）も例外ではなく、迅速な課題解決を必要としていました。
そこでこの度、マクニカが国内総代理店として提供するicetanaを紀北の自社サービスに組み込むことで警備のDX化を実現、それらを紀北町に提供し、限られた警備リソースで夜間警備を強化しながら、住民サービスの向上、警備員の負担軽減を短期間で実現しました。なお、導入にあたっては、監視カメラの施工実績が豊富なパナソニックEWネットワークス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：干場 圭太郎）の全面協力を得ています。

＜運用の様子＞

■期待する効果
icetanaは、カメラごとの「通常状態」を自律学習AIが学習し、事件や事故につながる可能性のある「通常とは異なる違和感」を検知して警備員に通知します。難しい設定は一切不要なため、現地に専門のオペレーターを配置する必要がありません。警備員はicetanaの通知内容に応じて現場対応に専念することができるため、負担軽減と異常発生時の迅速な対応が可能になります。これにより、地域住民の安心感につながることが期待されています。

■今後の展開
紀北町役場では、AI技術の活用は有効な手段と考えており、今後も最新のデジタル技術を活用し、「町民の皆さまの利便性の向上」と「業務効率化による行政サービスの向上」を積極的に進めていきたいと考えております。
マクニカは、警備会社との協業によりicetanaなどの最新テクノロジーを活用した新しい警備サービスの開発支援を強化し、全国の自治体に提供していくことで、生活安全産業としての警備業界の課題解決と、安全・安心な地域社会の実現に貢献してまいります。

icetanaの詳細はこちら
https://www.macnica.co.jp/business/ai/manufacturers/icetana/products/142343/

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