官学連携の災害対策ワークショップ(第1回)をオンラインで開催 ~市民協働の防災まちづくりを目指して~

過去の避難等訓練の様子(左)、過去の災害対応訓練の様子(右)
過去の避難等訓練の様子(左)、過去の災害対応訓練の様子(右)

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)学生消防団(正式名称:紀の川市消防団本部近畿大学部、以下学生消防団)は、令和4年(2022年)5月27日(金)に、東京大学、和歌山県警察本部、那賀消防組合消防本部、紀の川市との共催による官学連携の災害対策ワークショップ(第1回)をオンラインにて開催します。当日は、市民協働の防災対策を専門とする東京大学教授 加藤 孝明氏にご講演いただいた後、各参加機関が取り組んでいる防災対策等を発表し、災害対策に関するワークショップを実施します。学生消防団員も参加し、見識を高め、防災意識の高揚を図ります。

【本件のポイント】
●近畿大学生物理工学部学生消防団が主体となり、市民協働の防災対策に貢献
●学生消防団の学生をはじめ、教職員の防災意識の更なる高揚を図る
●市民協働の防災対策の専門家による講演や、参加機関の防災対策から学び、見識を高める

【本件の内容】
和歌山県は、県内全域が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されており、和歌山キャンパスがある紀の川市には、中央構造線断層帯の一部である根来断層・桜池断層帯が走っています。平成31年(2019年)4月には、学生・職員等が地域の防災活動に貢献するための消防団「紀の川市消防団本部近畿大学部」を結成し、防災啓発活動に取り組むとともに、地域の安全に貢献できるよう定期的な訓練を行っています。
今回のワークショップでは災害を理解し、ゼロではない自然災害リスクとどう向き合っていくか、防災に対してどのように前向きな力を創り出していくかについて考えます。災害対策の見識を高めて災害による犠牲者ゼロを目指すため、市民協働の防災まちづくり等に取り組まれている講師および各参加機関から、災害時における対処法等の知識を得ることを目的とします。

【開催概要】
日   時:令和4年(2022年)5月27日(金)16:00~17:00
実施方法 :Zoomを使ったオンラインで実施
プログラム:16:00~16:30
      東京大学生産技術研究所 教授、
      社会科学研究所 特任教授 加藤 孝明氏による講演
      16:30~17:00
      参加機関による防災対策ワークショップ
対   象:生物理工学部生、教職員
参加機関 :東京大学先端科学技術研究センター・
      生産技術研究所・社会科学研究所
      和歌山県警察本部警備部警備課、紀の川市危機管理部危機管理消防課
      那賀消防組合消防本部総務課、警防課
      近畿大学学生消防団(正式名称:紀の川市消防団本部近畿大学部)

【講演内容】
~地域社会で地震災害に備えるツボについて~
防災の重要性を説くことは容易ですが、対策を実践し、かつ持続させることは難しいことです。災害を理解し、人間社会を知ることを必要条件とし、ゼロではない自然災害リスクとどう賢く付き合うか、防災に対してどのように前向きな力を作り出していくかについて、事例を交えて紹介します。

【講師プロフィール】
加藤 孝明(かとう たかあき)氏
<所属>
東京大学生産技術研究所 教授
東京大学社会科学研究所 特任教授
<学位>
博士(工学)
<略歴>
昭和42年(1967年)愛知県生まれ
東京大学大学院修了
東京大学にて博士号取得
東京大学工学系研究科 助教
東京大学生産技術研究所 准教授を経て現職(東京大学生産技術研究所 教授/東京大学社会科学研究所 特任教授)
<専門分野>
都市計画、まちづくり、地域安全システム学、防災
<研究テーマ>
都市災害シミュレーション技術をはじめとする防災性評価技術、それを社会に結びつける「まちづくり支援技術」の開発を行う一方で、「防災【も】まちづくり」を提唱し、市民協働の防災を主軸とする総合的なまちづくりに実践的に取り組んでいる。地震防災、気候変動をにらんだ水害リスクを軽減する都市づくりのあり方についての研究、および実践活動を行う他、次の災害後に備えた事前復興、復興準備についても研究を進める。各地で地域づくりの先駆的なモデルの構築を試みている。
<活動>
都市計画家協会理事、地域安全学会理事、都市計画学会理事、地区防災計画学会理事他、社会資本整備審議会河川分科会「気候変動を踏まえた水災害対策検討小委員会」同・都市計画・歴史的風土分科会「新たな時代の都市マネジメント小委員会」委員、「水災害対策とまちづくりの連携のあり方」検討会等、国の都市計画、防災関連の委員を務める。
東京都防災会議地震部会、東京都火災予防審議会、東京都防災都市づくり推進計画検討委員会、東京都都市計画審議会特別委員会、千代田区・神奈川県綾瀬市の都市計画審議会等、自治体の都市計画・防災分野の専門委員を務める。
市街地延焼リスク評価技術に対して日本建築学会奨励賞(2001年)、地域安全学会論文賞(2007年)。また、防災まちづくりの理論と実践に対して都市計画家協会楠本洋二賞優秀賞(2009年)。地域防災、コミュニティベースの防災まちづくりの研究・実践に対して地区防災計画学会論文賞(2015年)、都市住宅学会論説賞(2015年)。また、関与するまちづくり団体が第18回防災まちづくり大賞・総務大臣賞(葛飾新小岩北地区2013年)、レジリエンスアワード2018グランプリ(伊豆市土肥地区)、国土交通省先進街づくりシティコンペ(徳島県伊座利集落、2018年)等を受賞。

【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/