東大阪市ゆかりの古代桃「稲田桃」を病院食に提供 近畿大学薬学部生がジャムを製造&農学部生がメッセージカードを作成

病院食に提供する稲田桃ジャム作りの様子(左)、稲田桃(右)
病院食に提供する稲田桃ジャム作りの様子(左)、稲田桃(右)

近畿大学薬学総合研究所と近畿大学アンチエイジングセンター(ともに大阪府東大阪市)は、令和5年(2023年)9月14日(木)、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)の入院患者様の食事メニューとして、東大阪市稲田地区ゆかりの古代桃「稲田桃」を使ったデザート「稲田桃ジャム添えヨーグルトゼリー」を提供します。

【本件のポイント】
●東大阪市稲田地区ゆかりの古代桃「稲田桃」を使ったデザートを病院食として提供
●薬学部生が稲田桃のジャムを作り、それに添えるメッセージカードを農学部生が作成
●近畿大学奈良病院の病院食として提供することで、学生の実学の場とする

【本件の内容】
近畿大学薬学総合研究所と近畿大学アンチエイジングセンターは、令和3年(2021年)から東大阪市ゆかりの古代桃「稲田桃」を用いたまちおこし活動の支援をしています。今回、その一環として、農学部食品栄養学科および近畿大学奈良病院が行なっている「食事満足度向上プログラム」と連携し、稲田桃を用いたスイーツを病院食として提供します。
今回提供するデザートには、令和5年(2023年)8月6日に開催された、「稲田桃再生栽培プロジェクト」に取り組む東大阪市楠根リージョンセンター企画運営委員会主催のイベントで、薬学部創薬科学科の学生が地域の方々と手作りした稲田桃ジャムを使用しています。稲田桃ジャムの味わいを生かすため「稲田桃ジャム添えヨーグルトゼリー」として、農学部食品栄養学科学生が作成したメッセージカードを添えて、近畿大学奈良病院の入院患者様に提供します。

【開催概要】
日時:令和5年(2023年)9月14日(木)12:00~(昼食)
場所:近畿大学奈良病院
   (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
対象:入院患者様 約200人(特別な食事制限が必要な患者様を除く)

【稲田桃】
「稲田桃」は、古くから東大阪市の稲田地区で盛んに栽培されていた桃であり、日本古来の自生種で、実が小さく先が尖っているのが特徴です。お盆のお供え物として重用されていたものの、江戸時代後期頃から同地区で河内木綿の栽培が盛んとなったため桃の栽培が減少していたところに、明治18年(1885年)の大洪水が起き、大半が枯死しました。その後、平成12年(2000年)頃に市民ボランティアメンバーが「地域の特性を生かしたまちづくりの事業」の一環として、稲田桃を復活させ地域の名産とするために「稲田桃再生栽培プロジェクト」を発足させました。
近畿大学薬学総合研究所と近畿大学アンチエイジングセンターは、令和3年(2021年)から「稲田桃」の機能性評価研究として、近畿大学薬学部薬用植物園に寄贈いただいた苗木を用い、稲田桃の放つにおい成分を含む揮発性成分について、GC-MS(ガスクロマトグラフィー質量分析装置)による分析を進めています。
令和5年(2023年)7月には、近畿大学薬学部薬用植物園にて開催された第12回薬用植物園見学会にて、楠根リージョンセンター企画運営委員会の村田俊明氏による講演「モモの花咲くふるさとづくり」が行われ、稲田桃の認知度向上の一助となりました。

【関連リンク】
近畿大学薬学総合研究所
https://www.phar.kindai.ac.jp/centers/
近畿大学アンチエイジングセンター
https://www.kindai.ac.jp/antiaging/
近畿大学奈良病院
https://www.med.kindai.ac.jp/nara/
近畿大学薬学部薬用植物園
https://www.phar.kindai.ac.jp/yakusouen/index.html
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
薬学部
https://www.kindai.ac.jp/pharmacy/


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