経営イノベーション研究所「第21回研究報告会」開催
近畿大学経営イノベーション研究所(大阪府東大阪市)は、令和元年(2019年)5月22日(水)、東大阪キャンパスにて「第21回研究報告会」を開催します。本研究所は、産業界と連携して経営イノベーションの実例を取り入れた教育・研究を行うとともに、東大阪の企業経営者や地域の方へ、最新のイノベーションについて学ぶ場を積極的に提供しています。今回は、本学経営学部教授 古沢昌之(ふるさわ まさゆき)が、中国での実態調査の成果を踏まえ、「海外現地経営における新たな人材オプションとしての『現地採用日本人』の活用」と題して講演します。
【本件のポイント】
●本学の研究成果を地域企業や一般の方に提供し、地域の活性化に貢献
●日本企業の海外現地経営における新たな人材オプションとしての「現地採用日本人」の活用について解説
●中国での実態調査も踏まえ、理論と実践の双方から問題にアプローチ
【本件の内容】
これまでの多国籍企業の海外現地経営においては、「日本人駐在員か、現地人か」という二分法的な人的資源管理が中心でした。しかし、駐在員の異文化適応の困難さや現地人の能力不足といった諸問題に直面する中、企業は新たな人材オプションを模索するようになってきました。その一つが「現地採用本国人」の活用です。「現地採用本国人」はローカル従業員として雇用されることが通常なので、企業にとっては駐在員に比して「人件費が低廉」という魅力があるほか、ホスト国の文化や言語に精通している場合が多いことから本社所在国の文化と海外子会社所在国の文化の「橋渡し役」としての働きが期待できます。
こうした中、今回の研究会では、日本企業の最大の進出先である中国での実態調査の成果を踏まえ、在中国日系進出企業における「現地採用日本人」の活用について、理論的・実践的に考察し、わが国企業の今後の中国現地経営及び国際人的資源管理の参考に供したいと思います。
【開催概要】
内 容:「海外現地経営における新たな人材オプションとしての『現地採用日本人』の活用」
日 時:令和元年(2019年)5月22日(水)13:15~14:45
会 場:近畿大学東大阪キャンパス21号館8階会議室
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対 象:企業・一般の方、本学学生・教職員(定員先着50人、入場無料、当日参加可)
申込方法:氏名、年齢、参加希望人数を明記の上、E-mail:icmi@bus.kindai.ac.jpにてお申込みください。
お問合せ:近畿大学経営イノベーション研究所 TEL(06)4307-3046
【講師プロフィール】
近畿大学 経営学部 経営学科教授 古沢昌之(ふるさわ まさゆき)
昭和39年(1964年)生まれ。関西学院大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(経営学)。公益財団法人関西生産性本部業務部課長、英国レディング大学客員研究員、大阪商業大学総合経営学部教授等を歴任。現在、近畿大学経営学部教授・経営イノベーション研究所研究員。
多国籍企業学会理事、国際ビジネス研究学会理事、異文化経営学会理事・関西部会長、英国レディング大学ジョン・H・ダニング国際経営研究所associate member、株式会社ダイヘン社外監査役、一般財団法人アジア太平洋研究所上席研究員なども務める。専門は国際人的資源管理論、国際経営論。著書に『グローバル人的資源管理論―「規範的統合」と「制度的統合」による人材マネジメント―』(単著、白桃書房、2008年:多国籍企業学会賞、日本公認会計士協会学術賞-MCS賞受賞)、『「日系人」活用戦略論―ブラジル事業展開における「バウンダリー・スパナー」としての可能性―』(単著、白桃書房、2013年:入江猪太郎賞、異文化経営学会賞受賞)、『新興国における人事労務管理と現地経営―ベトナム・インドネシア・インド・バングラデシュ・ブラジルの労働事情と日本企業7社のケーススタディ―』(共編著、白桃書房、2015年)、『国際ビジネス入門』(共編著、白桃書房、2019年)などがある。
【関連リンク】
経営学部経営学科 教授 古沢 昌之(フルサワ マサユキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2101-furusawa-masayuki.html