停電時にクラウドPBXは利用できる?電話の災害対策を分かりやすく解説|トラムシステム

企業での日々の業務に欠かせないビジネスフォン・クラウドPBX。短時間でも利用できないとなれば大きな損失に繋がりかねないため、クラウドPBXの導入検討時には、停電・災害時に利用できるのかをチェックしておきましょう。

この記事では、クラウドPBXの使用可否や電話の災害対策ついて詳しく解説します。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、これまで構内に置いていたPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)をクラウド化し、インターネット上で通話・通信を行うシステムです。社内にPBX機器を置く必要がなくなることで社内環境の改善ができる上、場所にとらわれない柔軟な働き方が可能となります。

クラウドPBXの通話品質は年々向上しており、5Gのリリースによってさらに安定した通話品質が期待できます。現在、多くの企業がクラウドPBXを導入することで働き方の多様化・業務効率化を実現しています。

クラウドPBXが災害に強い理由

近年では、地震などの災害対策としても注目されているクラウドPBX。その理由として、物理的機器が不要であることがあげられます。

構内にPBXを設置する必要があるビジネスフォンと異なり、クラウドPBXではすべての機能がクラウド上で管理されています。

そのため、災害時にもパソコンやサーバーなどの物理的機器の破損によって、電話機能が停止したり、重要なデータが失われることがありません。

また、社員が保有するスマートフォンを内線化して業務で利用するBYOD(Bring your own device)を実施していれば、災害時にもインターネットさえ繋がれば個人のスマホから連絡を取ることができます。

災害時には交通機関の麻痺によって社員がオフィスに出社できない可能性もあります。このような場合でも、自宅から電話応対業務や社員間のコミュニケーションをすることができます。

停電時のクラウドPBX利用について

クラウドPBXは、ベンダーが管理しているクラウド上のサーバーで動作するため、オフィスの停電時であっても利用はできます。

ただし、クラウドPBXと接続している社内の固定電話機(SIPフォン、IP機能付ビジネスフォン)、ルーター、ハブなどには電源供給が必要となります。停電によってそれらの機器への電源供給が途絶えると、当然インターネットも使えなくなります。

■内線化したスマートフォンは利用可能
停電によって固定電話機や社内のインターネットが動作しなくなった場合でも、内線化(BYOD)したスマートフォンは引き続き利用可能です。

その場合は、公共のWifiやキャリアによるモバイルデータ通信を利用することになります。

■地震・通信障害発生時はどうなる?
地震や通信障害が発生した場合はどうでしょうか。

地震の発生時、多くの人が安否確認などのためネットや電話を利用するため、キャリア回線は繋がりづらくなります。

また、キャリアの基地局での不具合が原因で通信障害が発生した場合も、モバイルデータ通信はできなくなります。

この場合には、公共や社内のWifiを使えば、クラウドPBXを利用することが可能です。

■VoIPを利用している場合
クラウドPBXと一緒にVolPを利用している場合も、停電時は使用できなくなります。停電によって機器に電源供給が行われなくなるためです。

そのため、停電時もVolPを利用する場合は、後述するUPS(無停電電源装置)を導入しておく必要があります。

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