【自治体初 学生が作ったVR職員インタビュー!】大阪広域水道企業団×近畿大学共同研究プロジェクトチーム「つなchan」がVRで職場を見学できる新サイトをオープン!
大阪広域水道企業団(以下「企業団」という。)と近畿大学による広報PRに関する共同研究プロジェクトチーム「つなchan」は、企業団の採用広報の一環として、「職員のチームワーク力」「水づくりのプロとしての想い」「水道を未来まで守り続けるという使命感」を体感できるVRコンテンツを制作し、新サイトを令和4年4月1日に開設・公開しました。
◆サイトページURL:https://wsa-osaka.vr-lite.com/
(大阪広域水道企業団のトップページにもリンクがあります。)
※ 学生主体で企画・制作したVR職員インタビューは、自治体初の試みです(企業団調べ)。
【新設サイトの概要】
本サイトでは、「つながる職員 つながる水道 つながる未来」をコンセプトに企業団への就職に関心がある学生を対象に、2つのセクションに分けて企業団の魅力を発信しています。
(1)VR職員インタビュー(職場見学)
VR空間で「つなchan」学生メンバーが企業団職員にインタビュー。企業団の4つの職種ごとにインタビュールームを設け、仕事内容の紹介のほか、職場の雰囲気やチームワークなど「職員同士のつながり」を掘り下げて紹介しながら、実際の職場や水道施設へ皆さんをご案内します。日本最大規模の村野浄水場や大規模工事現場などが360度映像でぐるっと見渡せるので、現地で見学をしながら職員の話を聞いているような感覚を味わえます。また、普段公開していない施設も見ることができます。
なお、本VR職員インタビューは、VRゴーグル不要で、サイト内の入口ボタンをクリックするだけで気軽に体験できる仕組みになっています。
(2)施設紹介
サイト内(1)インタビューセクションの下部には、施設紹介のセクションを設けています。水道水が蛇口に届くまでの様々な水道施設をオリジナルイラストで紹介しており、インタビューと併せて、各施設の仕組みや役割について学ぶことができます。
【サイト及びVRコンテンツの企画・制作に当たって】
サイト及びVRコンテンツの企画・制作に当たっては、「つなchan」学生メンバーが企業団の施設見学や職員へのヒアリングを実施して情報収集を行い、学生の視点から採用広報における「現状」と「課題」を整理するところから始めました。
その結果、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で施設見学会やインターンシップが実施できていないこと」、「実際に企業団のインターンシップに参加して、職場の明るく気さくな雰囲気を知り就職を決めたという職員が多くいること」などを知り、「コロナ禍に対応した非対面で職場の雰囲気を知ることができるコンテンツ」が必要という課題が明確になりました。
その上で、既に実施されている「オンライン説明会」との差別化を図り、時間・場所の制約がなく、都合の良い時に気軽に体験できるものをめざすこととしました。
【つなchanについて】
本共同研究は、近畿大学総合社会学部総合社会学科社会・マスメディア系専攻の岡本 健准教授並びに同ゼミ所属の学生とコラボレーションし、企業団の新たなPRコンテンツの開発や効果的なイベントの実施方法について、調査・研究を行うものです。
企業団ではこれまで、浄水場見学や小学校への出前授業、「利き水会」のほか、府内の各種イベントでのブース出展などを通じて広報活動を行ってきましたが、その対象は小学生やファミリー層が中心となっており、企業団の職員採用の対象となる10代後半から20代向けの広報活動が不足していました。そこで、今回、ターゲット層と同世代であり、流行に敏感で柔軟な発想を持つ大学生とコラボレーションし、効果的なPRをめざすこととしました。プロジェクトチーム名「つなchan」の「つな」は、「近大マグロ=tuna」から来ていますが、企業団と近畿大学がつながる、企業団と住民がたくさんの水道管でつながっている、水は地球上を循環し私たちの生活に利用されている(地球ともつながっている)という、多様かつ壮大な意味を含んでおり、近畿大学総合社会学部の学生の発案により名付けられました。
<学生リーダーによるコメント>
つなchanの取材で多くの職員さんから話をお聞きした中で、企業団はどの部署もチームワークやコミュニケーションを大切にしていることが分かり、このような職場の雰囲気の良さは、学生に対して強くアピールすべきポイントだと感じました。そこで、VR職員インタビューという形で、「実際に働いている職場に入り込みながら職員のリアルな話を聞く」という企画を考えました。また、インタビューの中では、学生が本当は知りたいけど直接は聞きづらいというような質問にもたくさん答えていただいたので、見応えのある内容になっていると思います。
プロジェクトのスタート時、私たち学生は、企画立案の方法やミーティングの進め方など何もわからない状態でしたが、企業団の担当職員さんにサポートしていただきながら、取材や企画提案のプレゼン発表、制作作業などの過程を経て、自信をもってお届けできるサイトが完成しました。
就職活動中の学生の皆さんだけでなく水道に興味がある方など、多くの方に楽しんでもらえたら嬉しいです。
【大阪広域水道企業団について】
大阪広域水道企業団は、大阪府営水道を引き継ぐ団体として、平成22年度に大阪府内の42市町村が共同で設立した一部事務組合(特別地方公共団体)です。
平成23年度から、水道用水を42市町村に供給する「水道用水供給事業」と工業用水を府内の約420事業所にお届けする「工業用水道事業」を行うとともに、市町村水道事業との統合を進めており、平成29年度から四條畷市・太子町・千早赤阪村、平成31年度から泉南市・阪南市・豊能町・忠岡町・田尻町・岬町、令和3年度から藤井寺市・大阪狭山市・熊取町・河南町のご家庭などに水道水を直接お届けする「水道事業」を開始しています。
大阪広域水道企業団HP:https://www.wsa-osaka.jp/
【関連リンク】
総合社会学部 社会・マスメディア系専攻 准教授 岡本 健(オカモト タケシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2339-okamoto-takeshi.html