アマゴの稚魚放流「熊野川きらきら清流まつり」 新宮商工会議所青年部主催

新宮商工会議所青年部主催の「熊野川きらきら清流まつり」では、平成29年3月12日(日)に近畿大学水産研究所新宮実験場(和歌山県新宮市)で養殖されているアマゴを熊野川に放流します。

【本件のポイント】
●環境省指定準絶滅危惧種であるアマゴを熊野川に放流
●近畿大学附属新宮高等学校の吹奏学部もイベントに参加
●新宮市と連携し、サツキマス※を新宮市の特産品として街の活性化につなげる
※アマゴは降海後サツキマスと名称が変わります

【本件の概要】
新宮商工会議所青年部は設立30周年を記念し、世界遺産「熊野川」に対する関心を高めてもらい、環境保全の意識を醸成するためにイベントを開催します。
今回開催される「熊野川きらきら清流まつり」では、近畿大学水産研究所新宮実験場で育てたアマゴの稚魚を熊野川に放流するイベントを行います。本イベントを盛り上げるため、近畿大学附属新宮高等学校の吹奏学部も参加します。
近畿大学水産研究所新宮実験場では、サツキマスを新宮市の特産品として地域の活性化を目指しており、放流イベントを通して、地域住民へのアマゴの周知と自然環境の保護の意識醸成を図りたいと考えています。当日は、アマゴの稚魚の展示やアマゴの塩焼きの販売を予定しています。

■日  時:平成29年(2017年)3月12日(日)10:00~15:00(申込不要)
      アマゴの稚魚の放流は13:30分から開催する予定です。
■場  所:熊野速玉大社河川敷
      (新宮市新宮1番地先、JRきのくに線「新宮駅」から徒歩約15分)
■主  催:新宮商工会議所青年部
■お問合せ:新宮商工会議所青年部 TEL(0735)22-5144

【今回放流するアマゴ(サツキマス)について】
サツキマスは、渓流の妖精と呼ばれるアマゴの降海型であり、食味に優れるなど優れた性質をもちながら、流通量の非常に少ない魚種です。静岡県以西の太平洋側、四国、大分県の一部に分布しますが、生息数が激減し、現在では環境省指定準絶滅危惧種(和歌山県指定絶滅危惧I類)に指定されています。
特に、近畿大学水産研究所新宮実験場で養殖されているアマゴは、稀に降海し、成長してサツキマスとして遡上します。今回放流するアマゴは、その中でも降海性の強いアマゴを選抜したもので、サツキマスとして熊野川に遡上する可能性が高いアマゴです。
今回のイベントを通して、近畿大学水産研究所は新宮市と連携し、環境省指定準絶滅危惧種であるサツキマスの増殖と新宮市の特産品化を目指しています。

【近畿大学水産研究所新宮実験場】
淡水魚類の養殖研究を目的とする実験場として三重県御浜町下市木に開設された後、新宮市高田地区の要望もあって、熊野川の支流である高田川のほとりに移転。清らかな高田川の河川水を利用して温水、冷水性魚類の養殖研究に取り組んでいます。
研究対象魚種は、アマゴの他にアユ、チョウザメ等を飼育・研究しています。また、近年チョウザメから採取したキャビアも加工販売しており、平成29年(2017年)3月1日より好評発売中です。

降海前のアマゴ(降海後はサツキマス)
降海前のアマゴ(降海後はサツキマス)

AIが記事を作成しています