近畿大学 出願の完全インターネット化が受験生に浸透

近畿大学(大阪府東大阪市)では、平成26年度推薦入試(一般公募)の志願者数が確定し、13学部合計(短大除く)で30,240人となりました。
本学は今年4月、「近大エコ出願」による日本初の出願完全インターネット化を決定し、今年は"完全ネット化元年"として万全の態勢で入試をむかえました。その結果、推薦入試(一般公募)では、全入試で総志願者数日本一を達成した昨年度と比較しても志願者数が106.1%と増加し、出願完全インターネット化によるマイナスの影響はなく、18歳人口の全国的な減少(昨年比約マイナス5万人)という逆風の中にあっても、たいへん好調なスタートを切りました。また、女子の推薦入試(一般公募)志願者数も、9,633人で過去最高となりました。
完全養殖クロマグロ等の養殖魚を提供する専門料理店の開店など、さまざまな形でPRしてきた成果が出て、本学の研究力の高さが広く認知されたことも志願者増の要因と考えられます。


さらに、「近大エコ出願」の、地球環境に優しく(エコロジー)、受験生の経済的な負担も減らす(エコノミー)という趣旨が、受験生、高等学校、予備校から多くの共感を得ました。初導入した平成25年度入試ではネット出願件数が前年度の3,767件から82,030件まで大幅に増加(21.8倍)し、ネット出願率は全体で64.4%、後期入試(※1)では70.0%となりました。これを受けて本学では平成26年度入試から、全国の大学に先駆けて出願を完全インターネット化(※2)しています。

※1 医学部C方式を除く ※2 一部対象外の入試制度あり



"完全ネット化元年"となる今年、本学では受験生や高等学校の先生方に不安を与えないようさまざまな対策を行ってきました。高校訪問を通じて事前に先生方から不安要素を聞き取り、問題点を洗い出したうえで一つ一つ解決し、各高校にフィードバックしています。また、受験生には「インターネット出願マニュアル」を配布し、オープンキャンパスや入試説明会の際に「エコ出願体験コーナー」を設置して事前に体験することで不安を解消できるようにしました。さらに、インターネット環境がない受験生のために、近畿大学入学センター内に出願に利用できるパソコンを設置。念のため、コールセンターでの代行入力窓口も設置しましたが、相談の電話を受けたのみで代行入力は0件でした。
推薦入試(一般公募)の志願者数を見る限り、「近大エコ出願」は問題なく受け入れられているといえます。また、本学の出願完全インターネット化宣言以降、追随してインターネット出願やそれに伴う割引制度を導入する大学が増え、インターネット出願が予想を超える速さで受験生に浸透していると感じています。



参考資料

【近畿大学におけるインターネット出願の取り組み】

平成21年度入試    後期入試でインターネット出願の受付を開始〔利用率6.5%〕
平成22年度入試    インターネット出願の受付を推薦入試以外に拡大〔利用率3.1%〕
平成24 年度入試    インターネット出願の受付を全日程に拡大〔利用率3.4%〕
平成25年度入試    「近大エコ出願」と名付け検定料の割引を開始〔利用率64.4%〕
平成25年4月16日   日本初、出願の完全インターネット化決定を発表
平成25年9月13日   「エコ出願」の名称・ロゴを他大学に貸与
平成25年11月1日   平成26年度推薦入試(一般公募)出願受付を開始 
平成25年11月26日  「近大エコ出願」が第10回エコプロダクツ大賞「エコサービス部門」環境大臣賞を受賞


【「エコ出願」を他大学へ貸与】

本学の出願完全インターネット化発表以降、他大学でもインターネット出願の導入が活発化していますが、各大学がそれぞれの名称をつけると受験生を混乱させる可能性があるため、本学では登録商標である「エコ出願」の名称とロゴを、趣旨に賛同する大学に無償で貸与しています。すでに桃山学院大学(大阪府和泉市)が平成26年度入試から「エコ出願」を行っており、環境保護や受験生の利便性のためにも、本学では「エコ出願」を今後さらに全国の大学へ広めていきたいと考えています。


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