近畿大学建築学部教授が福祉施設に関する大学発ベンチャーを設立 研究成果をもとに福祉施設の企画・設計などを行う
近畿大学建築学部(大阪府東大阪市)建築学科教授 山口健太郎は、福祉施設を中心とする建築の企画、設計、監理などに関する業務を行う株式会社居住福祉研究所(本社:大阪府東大阪市、代表取締役:山口健太郎)を令和5年(2023年)10月23日(月)に設立しました。
同社は、高齢者施設や高齢者向け住宅に関する山口の研究成果に基づいた、信頼性の高い福祉施設建設事業等の展開を目的として設立された近畿大学発ベンチャーです。
【本件のポイント】
●近畿大学建築学部建築学科教授 山口健太郎が、近畿大学発ベンチャーの株式会社居住福祉研究所を設立
●これまでの研究成果を生かし、福祉施設に関する企画・設計監理、調査・企画コンサルタント、人材育成などを行う
●近畿大学の起業家育成拠点「KINCUBA Basecamp」の住所で法人登記
【本件の内容】
近畿大学は、大学全体で起業支援の取り組みを強化しており、令和4年(2022年)4月から近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」を実施しています。令和7年度(2025年)までに100社の大学発ベンチャー企業を創出することを目指しており、学生だけでなく、教員に対しても起業支援を行っています。
株式会社居住福祉研究所を設立した山口は、これまで23年間にわたり福祉施設に関する研究、設計、講演、研修活動を行っており、多数の査読付き研究論文や、書籍を執筆しています。設計監修として実設計にも関わり、10件以上の福祉施設の設計活動に従事したほか、施設運営者や設計者に対する研修事業の講師も務めてきました。これまでの研究成果を事業化するために同社を設立し、建築に専門的な知識が必要となる福祉施設について、主に以下の3つの事業を行います。
【事業内容】
(1)建築の企画・設計監理
福祉施設を中心に、建築の企画、設計、監理に関する業務を行います。福祉施設は、提供するサービスによって設備基準が異なるため、基準に準じながらも快適な空間となるよう、設計を行います。
(2)地域・建築・福祉に関連する調査・企画コンサルタント
研究者としての知見を活用して、自治体や社会福祉法人等の事業計画のサポートを行います。特に地域の分析や、福祉ニーズに関する分析などを行います。
(3)建築および福祉に関する人材育成
建築や福祉に関わる若い人材を育成し、継続的な居住福祉の向上を目指します。また、建築や福祉に関わる人々の人材交流を積極的に推進し、建築・福祉業界における担い手を確保します。
【企業概要】
会社名 :株式会社居住福祉研究所
代表者 :代表取締役 山口健太郎
所在地 :大阪府東大阪市小若江3丁目6番9号(KINCUBA Basecamp内)
設立年月日:2023年(令和5年)10月23日
資本金 :100万円
【教員プロフィール】
山口健太郎(やまぐちけんたろう)
所属:近畿大学建築学部建築学科
近畿大学大学院総合理工学研究科
職位:教授、学部長補佐
学位:博士(工学)
【近畿大学発ベンチャー企業支援プログラム「KINCUBA」】
令和7年(2025年)までに大学発ベンチャー企業100社創出を目指し、近畿大学が全学をあげて取り組んでいる起業支援プログラムです。医学から芸術まで網羅する多様な研究分野や、57万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性、最先端のDX技術など、総合大学としての強みを生かして学生や研究者の起業を支援します。起業を目指すために必要な学びやマッチングのサポートから、各分野のメンターによる相談受付、キャンパスを活用した実証実験など、起業マインドの醸成から法人設立・事業展開まで一貫した支援を行っています。なお、「KINCUBA(キンキュバ)」とは、"KINDAI"と"INCUBATION"を組み合わせた造語です。
令和4年(2022年)10月には、近畿大学発ベンチャー企業を生み出す拠点として、学生が24時間利用でき、法人登記も可能なインキュベーション施設「KINCUBA Basecamp」をオープンしました。今回、同社はKINCUBABasecampの住所を所在地として、法人登記を行っています。
【関連リンク】
建築学部 建築学科 教授 山口健太郎(ヤマグチケンタロウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1142-yamaguchi-kentarou.html
建築学部
https://www.kindai.ac.jp/architecture/
学校法人近畿大学KINCUBA公式サイト
https://www.kindai.ac.jp/kincuba/