自治体初!ジョリーグッドと埼玉県、医療教育VR体験セミナー開催 医師不足の解消に向けた取り組み
株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役CEO:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、埼玉県保健医療部医療人材課と共同で、医師向けの医療教育VR体験セミナーを2024年3月3日(日)に開催したことをお知らせします。なお、自治体主催の医療教育VR体験セミナーは全国で初めてです。
埼玉県は、急増する人口に合わせて医師を確保すべく、地域医療教育センター(さいたま市中央区)に実際の診療さながらの研修を行うことができるシミュレータを設置するなど、医療従事者向けの教育・研修制度の充実を図っています。今回のセミナーは同施設にて、県内の研修医の指導を担当する医師を対象に実施しました。
セミナーでは、医療VRプラットフォーム「JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)」をご紹介したのち、実際に医療現場でVRを活用している2名の医師より導入事例や効果についてお話しいただきました。
埼玉県の担当者からは、「VRを今回初めて体験して、VRが身近になりました。こういうものであれば、現場で有効活用できると思う」「その場にいるような臨場感でビックリしました。地域医療教育センターに設置した場合、どのように利用いただくのがいいのかを考えたい」とコメントをいただきました。
ジョリーグッドは今後も医療機関や自治体と協力しながら、医療教育や症例の共有に役立つ医療教育VRを提供し、VRテクノロジーの可能性を追求していきます。
■導入事例と効果について
さいたま市民医療センター 内科副部長 兼 救急総合診療科科長 坪井謙医師は、研修医のための自己研鑽ツールとして、研修医室にVRゴーグルとコンテンツダウンロード用端末を設置しています。
坪井医師は医師の働き方改革によって、研修医の臨床経験の機会と指導医による指導時間が減ることが予想されると述べたうえで、研修医に臨床研修病院として選んでもらうためには魅力的な臨床研修を病院が提供する必要があり、自分の時間を効率よく回すことを好む若者の価値観にあった効率的な自己研鑽ツールを探していたところ、医療VRに出会ったと言います。
導入して半年経った感想として坪井医師は「当院で経験することができない場面や症例に関するコンテンツを研修医が自分たちでダウンロードして、好きな時間で見られる点は良いと思っています。研修医からの評判も上々です。今後は看護師や救命救急士、薬剤師などの医療教育にも展開したいと考えています」と話しました。
一方、埼玉医科大学 医学部 総合医療センター 高度救命救急センター 助教授 今本俊郎医師は、VRコンテンツ視聴だけでなく、実症例を撮影し、講義形式での指導や振り返りに使用しています。また、他院にとっても有益と思われるコンテンツは編集し、医療VRプラットフォーム上で公開しています。
今本医師は、VR教材は何度も見直したり、何度も止めて見返したりできるため、従来の『見て盗め』ではなく、『徹底的に見て盗む』ことによって学習効果が上がると感じているそうです。中級以上の医師や、未経験・中途入職のギャップを埋めるためのチーム医療の教育のために活用しています。
今本医師はVR教材のメリットについて「埼玉医科大学の高度救命救急センターは日本随一の外傷センターとして、主流とは少し異なる手法を用いながら重症外傷患者に対応し、良好な成績を得ています。外傷対応は頻回に経験できるものではないので、チームで同じ絵を描くことができるのはとても助かります」と述べました。
今本医師は「VRによって、新人の円滑な現場での導入からプレホスピタルにおける教育、インホスピタルでの教育、うまくいかなかった初療の振り返りに使用と、一貫した教育が可能になりました。施設によってニーズや使い方は様々なので、VR教材は無限の可能性を秘めていると思います」と締めくくりました。
■VR体験について
講義形式でのVR体験では、約30台のVRゴーグルを同時接続し、今本医師が講師としてタブレット端末上で動画をコントロールしながら、実写・360度のVRコンテンツを視聴しました。
参加者は、「医師の働き方改革によって、指導時間が限られるなか、画期的な教育ツールだと思う」「ぜひ当院にも導入して、希少な症例の経験を補ったり、自院での実践を共有したりしてみたい」と話していました。
■医療VRプラットフォーム「JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)」
「JOLLYGOOD+」は、国内外の医療機関・医療機器メーカー・教育施設などが制作した約600本のVRコンテンツを体験することができるサブスクリプションサービスです。毎月、医療の進化に応じた新規コンテンツが追加され、その時々で医療業界で求められているコンテンツを活用し、質の高い医療教育を提供することができ、日本国内ですでに250施設以上の導入実績があります。
公式サイト:https://jollygoodplus.com/about/
■自治体・医療現場での医療VR活用をサポート
ジョリーグッドは、自治体主催の医療従事者向け教育や、研修制度の充実を図る自治体のために、様々なサポートを提供しています。ぜひお問い合わせください。
お問い合わせはこちら:https://jollygood.co.jp/contact-us-2
なお、大学・病院での導入をご検討されている方に向けて、医療DX導入時の“二大課題”を解決する「ひらけ、医療。」VR活用推進キャンペーンを実施しています。詳細はこちらをご確認ください。
キャンペーンサイトはこちら:https://lp.jollygoodplus.com/goggles-campaign1/
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、米国やアジアを中心に、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。
これまで日本では250以上の医療・福祉機関への導入実績があり、米国ではハーバード大学やボストン大学、タイではマヒドン大学と共同開発事業を手掛けています。
◾️「ひらけ、医療。」プロジェクト
「ひらけ、医療。」は、誰もが医療に参加することで、あらゆる場所に医療がある未来の創出を目指していくプロジェクトで、ジョリーグッドが2023年11月に立ち上げました。日本の医療は高齢化による医療ニーズの増加や人材不足といった課題を抱えており、あらゆる生活者が医療に参加しやすい環境構築が必要とされています。
詳細はこちらをご覧ください。https://jollygood.co.jp/hirake-iryou