直下型地震発生を想定した災害対策訓練を実施 県警機動隊・航空隊、那賀消防、県立医大等と連携し救助訓練
近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)は、令和4年(2022年)3月10日(木)和歌山キャンパスにおいて、直下型地震の発生を想定した避難訓練と、近畿大学生と教職員で構成された「紀の川市消防団本部近畿大学部」(以下、学生消防団)による放水訓練を行います。また、岩出警察署、和歌山県警機動隊・航空隊、那賀消防組合中消防署によるレスキュー車やヘリコプターを用いた救出救助訓練、和歌山県立医科大学ドクターヘリによる搬送訓練、ドローンによる被災情報収集訓練も実施します。訓練には災害救助犬(和歌山災害救助犬協会)も参加します。
【本件のポイント】
●和歌山県警、那賀消防および学生消防団による放水訓練や、救出救助訓練などを実施
●訓練を通じて学生・教職員の防災意識の高揚を図り、大型地震における対応力を高める
●訓練後には和歌山県岩出警察署長、那賀消防組合中消防署長からの講評を受け、今後の災害対策に生かす
【本件の内容】
近畿大学生物理工学部では、東日本大震災から11年を迎えようとする令和4年(2022年)3月10日(木)に、学生、教職員の災害に対する意識を高め、防災対策の強化を図るために、直下型地震の発生を想定した災害対策訓練を実施します。
和歌山県は、県内全域が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されており、和歌山キャンパスのある紀の川市には、中央構造線断層帯の一部である根来断層・桜池断層帯が走っています。本学部では、これまでに学生・教職員を対象にシェイクアウト訓練(地震発生直後の危険回避のための初期行動訓練)や避難訓練等を実施し、災害対策に取り組んできました。昨年は、和歌山県警機動隊・航空隊等の協力によるヘリコプターを用いた救助訓練等も実施しました。また、平成31年(2019年)4月には、学生・職員等が地域の防災活動に貢献するため消防団「紀の川市消防団本部近畿大学部」を結成し、防災啓発活動に取り組むとともに、地域の安全に貢献できるよう定期的な訓練を行っています。
今回の訓練では、中央構造線断層帯で直下型地震が発生し、和歌山キャンパスにおいて震度6強の揺れが続き、建物や車両内に教職員が閉じ込められるという想定で避難訓練を行います。学生消防団員による放水訓練、紀の川市危機管理消防課によるドローンを用いた被災情報収集訓練、和歌山災害救助犬協会災害救助犬による捜索訓練、那賀消防組合中消防署救助隊による被災車両からの救出救助訓練、和歌山県立医科大学ドクターヘリによる搬送訓練、岩出警察署による倒壊建物からの救出救助訓練、和歌山県警機動隊のレスキュー車および同県警航空隊ヘリコプター「きのくに」によるホイスト救助訓練も行います。
訓練終了後、岩出警察署長、那賀消防組合中消防署長から訓練の講評を受け、今後の災害対策に生かします。講評終了後には、機動隊レスキュー車・航空隊ヘリコプター、那賀消防組合中消防署救助工作車等の見学も実施します。
【開催概要】
日 時:令和4年(2022年)3月10日(木)10:00~12:00
場 所:近畿大学和歌山キャンパス(生物理工学部)
(和歌山県紀の川市西三谷930、JR阪和線「紀伊駅」からバスで約25分)
対 象:教職員(警備員含む)約100名
訓練参加:近畿大学学生消防団員19名
県警機動隊、航空隊(ヘリコプター)、岩出警察署 計27名
那賀消防組合中消防署11名
紀の川市危機管理消防課3名
和歌山県立医科大学ドクターヘリ4名
和歌山災害救助犬協会3名
【スケジュール】
10:00 地震発生(震度6強・約10秒間)
守衛室から危機回避・避難を学内にアナウンス
10:05 教職員の避難訓練[場所:学生第二駐車場]
10:15 放水訓練:学生消防団員による放水訓練
情報収集訓練:ドローンによる被災情報収集訓練
10:30 捜索訓練:災害救助犬による要救助者の捜索訓練
10:35 救助訓練:消防救助隊による被災車両からの救助訓練
10:45 搬送訓練:ドクターヘリによる応急手当搬送訓練
11:00 救助訓練:機動隊員による狭隘(きょうあい)空間*からの救助訓練
岩出警察署員による倒壊建物からの救助訓練
11:15 救助訓練:県警航空隊員らによるヘリコプターを使用したホイスト救助訓練
11:30 和歌山県岩出警察署長、那賀消防組合中消防署長講評、学部長挨拶
11:40 機動隊レスキュー車・航空隊ヘリコプター、那賀消防組合中消防署救助工作車等の展示
*倒壊した建物や瓦礫の下などの狭い空間
【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/