二次電池市場、2028年まで15%のCAGRで成長見込み

株式会社グローバルインフォメーション

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:小野悟、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「二次電池市場の成長、動向、予測(2023年~2028年)」(Mordor Intelligence Pvt Ltd)の販売を3月28日より開始しました。

【当レポートの詳細目次】
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二次電池市場は2019年に878億2000万米ドルとなり、2022年から2027年の間に15%以上のCAGRを記録し、2027年には2200億米ドルに達すると予測されています。

市場は、2020年にCOVID-19によるマイナスの影響を受けました。現在、市場はパンデミック前の水準に達しています。

主なハイライト

中期的には、リチウムイオン電池の価格低下と電気自動車の普及拡大が市場を牽引する主要因になると思われます。

一方、原材料の需給ミスマッチが市場成長の妨げになる可能性が高いです。

新型・先端電池の市場開拓は、二次電池市場全体にとって大きなビジネスチャンスとなりそうです。

アジア太平洋地域が最大の市場であり、需要の大部分は中国、日本、インドからもたらされると予想されます。

二次電池の市場動向

リチウムイオン電池技術が市場を席巻

様々な種類の電池技術の中で、リチウムイオン電池(LIB)は、その良好な容量重量比から、予測期間の後半には二次電池市場を独占すると予想されます。また、LIBの普及に重要な役割を果たすその他の要因としては、性能の向上、エネルギー密度の向上、価格の低下などが挙げられます。

エネルギー密度が高いため、リチウムイオン電池の価格は2013年の668ドル/kWhから2021年には123ドル/kWhへと大幅に低下し、あらゆる電池の中で有利な選択肢となっています。

リチウムイオン電池は、従来、携帯電話、ノートパソコン、PCなどの民生用電子機器に使用されてきました。しかし、電気自動車はCO2や窒素酸化物などの温室効果ガスを排出しないため、環境負荷が低く、ハイブリッド車や電気自動車の電源として設計し直されることが多くなっています。

LIBの製造施設は、主にアジア太平洋、北米、欧州にあります。BYD Company LimitedやLG Chem Ltdなどの主要メーカーは、主にインド、中国、韓国などのアジア太平洋地域に新しい製造施設を設立する計画を持っています。

したがって、こうした要因から、予測期間中はリチウムイオン電池技術が二次電池市場を独占すると予想されます。

アジア太平洋地域が市場を独占

アジア太平洋地域は、天然資源と人的資源に恵まれた複数の経済成長地域を有し、中でも中国とインドは、再生可能エネルギーと電気自動車の両方に対する政府からの政策レベルの支援と、中間層の人口増加による家電製品の需要増加により、今後数年間、二次電池企業にとって主要な投資ホットスポットになると予想されます。

インドでは、政府のe-モビリティへの推進により、現地での電池製造が急増しています。インド政府は、2030年までに電気自動車を30%普及させることを目標としており、そのための政策やプログラムを策定しています。例えば、政府は2021年に、現在実施中のFAME-II(Faster Adoption and Manufacturing of Electric Vehicles-II)制度を改正し、電気自動車に対する補助率をINR120/kWhからINR180/kWhに引き上げ、ガソリン駆動の2輪車と電気駆動の格差を是正することに成功しました。

中国は最大の電気自動車市場で、330万台以上の電気自動車を販売し、2021年の世界の電気自動車販売台数のほぼ16%を占めました。今後も世界最大のEV市場であることに変わりはないと予想されます。充電インフラの整備が、同国におけるEVの普及をさらに後押ししています。EV以外では、通信サービスの普及が進んでいることが、二次電池の需要の高さを示しています。

同様に、日本では2020年に5Gサービスが開始され、予測期間中に5Gに移行する加入者が増加するため、5Gタワーや二次電池の需要が急増することが予想されます。

したがって、このような要因から、予測期間中はアジア太平洋が二次電池市場を独占する可能性が高いと考えられます。

二次電池市場の競合他社分析

二次電池市場は、高度に断片化されています。主なプレーヤーとしては、Contemporary Amperex Technology Co.Limited、BYD、Duracell Inc.、EnerSys、Tesla Inc.などです。

その他の特典

・エクセル形式の市場予測(ME)シート
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