病院食で旬の採れたて近大産ブロッコリーを提供 医学部奈良病院栄養部×農学部食品栄養学科「食事満足度向上プログラム」

近畿大学医学部奈良病院(奈良県生駒市)は、イオンアグリ創造株式会社との産学連携包括協定に基づいて運営する近畿大学バイオコークス研究所(北海道恵庭市)内の農場で収穫したブロッコリーを病院食として、入院患者に提供します。
本イベントは、病院食を通じて入院患者に楽しい時間を提供することを目的に奈良病院と農学部が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として行われます。

【本件のポイント】
●奈良病院と農学部が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として実施
●本学がイオンアグリ創造と連携して生産した新鮮なブロッコリーを病院食として提供
●料理を紹介するイラスト付きメッセージカードなどを用いて、小児病棟の入院患者などに入院中の楽しい食事環境を演出する方法を農学部の学生が実践的に学ぶ

【本件の概要】
近畿大学医学部奈良病院栄養部では、本学農学部食品栄養学科と連携し、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的として、奈良病院に入院中の患者を対象に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。今年4月から献立の全面改定を行ったほか、本学で栽培した各種農産物を病院食に取り入れ、食事に関する情報をイラスト付きのメッセージカードで紹介するなど、食事環境の満足度を向上させる取り組みを行ってきました。
今回は、植物性廃棄物から製造できる次世代固形燃料「バイオコークス」を利用したハウス加温栽培等を目的に、平成26年(2014年)5月に締結されたイオンアグリ創造株式会社との産学連携包括協定に基づいて運営する本学バイオコークス研究所内の農場にて収穫されたブロッコリーを病院食に取り入れます。良質な有機肥料を用いて減化学肥料、減農薬により栽培された旬のブロッコリーを、本来の風味を生かした調理で提供します。

■日時:平成28年(2016年)11月19日(土)12:00~13:00
■場所:近畿大学医学部奈良病院
    (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
■対象:入院患者(一部、特別な食事制限が必要な患者の方を除く)

【奈良病院×農学部「食事満足度向上プログラム」】
本学医学部奈良病院栄養部と農学部食品栄養学科は、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的として、「食事満足度向上プログラム」と題した様々な企画を行ってきました。

■食事に関する嗜好調査実施
これまで、医学部奈良病院栄養部では、病院食の味や量に対する入院患者の感想について、年2~4回、調査を実施していました。
本プログラム実施後は、当院栄養部と農学部食品栄養学科の学生が調査用紙を共同で作成し、今年6月と10月に嗜好調査を実施しました。より多くの患者に回答してもらうため、カラーの用紙で質問項目を大きく表示するなどの工夫を行いました。栄養学を学ぶ学生の臨床研究の一環として、不満が見られる料理などを分析し、献立の改善に努めています。

■献立表デザイン変更・料理紹介メッセージ作成
農学部食品栄養学科の学生の協力により、病棟内デイルームに掲載された献立表を従来のモノクロからイラスト付きでカラーのものに変更しました。また、季節に合わせた献立をより楽しんでもらえるよう、料理を紹介するイラスト付きのメッセージカードも作成しました。

■小児病棟入院患者対象イベント
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。今年8月には夏祭り、10月にはハロウィンイベントを開催しました。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、ハロウィン仕様の手作りクッキーといったイベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上に役立てました。

【関連リンク】
近畿大学農学部
http://nara-kindai.unv.jp/

近畿大学とイオンアグリ創造株式会社の産学連携包括協定の締結について
http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/05/post-586.html

ブロッコリーを美味しく食べてもらうために農学部の学生が作成した献立表
ブロッコリーを美味しく食べてもらうために農学部の学生が作成した献立表

AIが記事を作成しています