1/7(木)発売 低コレステロールを実現した「近の鶏卵（きんのけいらん）」を共同開発 近畿大学薬学部と東大阪の町工場がコラボ
近畿大学薬学部（大阪府東大阪市）と東大阪の町工場、有限会社マシン・メンテナンス・サービス（大阪府東大阪市）が共同開発した卵「近の鶏卵（きんのけいらん）」を、平成28年（2016年）1月7日（木）から髙島屋大阪店にて先行販売します。
【本件のポイント】
● 通常の卵に比べてコレステロールの20％低減に成功
● 脱気水装置を活用した新たな養鶏方法を開発、研究成果を広く一般家庭に提供
● 本学薬学部と東大阪の町工場による食品の異色コラボから生まれた産学連携商品
【本件の概要】
「近の鶏卵（きんのけいらん）」は、有限会社マシン・メンテナンス・サービスが製造販売を行う脱気水装置を活用した養鶏方法（特許出願中）により開発されました。
近畿大学薬学部准教授の多賀淳は、マシン・メンテナンス・サービスから研究依頼を受け、脱気水「エアレスウォーター」の有用性に関する研究を進めてきました。その中で、養鶏に飼育水として「エアレスウォーター」与えたところ、鶏の血中LDL（悪玉）コレステロールが低減されることを発見しました。さらに、その鶏が生んだ卵を4カ月間にわたり調査したところ、通常の飼育水を摂取した場合に比べてコレステロール値が約20%低減されることがわかったため、この卵を「近の鶏卵（きんのけいらん）」として商品化しました。
■発 売 日：平成28年（2016年）1月7日（木）から
■販売店舗：髙島屋大阪店 地階 生鮮売場「鳥清」（大阪市中央区難波5丁目1番5号）
■商 品：「近の鶏卵（きんのけいらん）」（1パック6個入） 648円（税込）
■お問合せ：髙島屋大阪店 TEL:（06）6631-1101（代表）
【脱気水「エアレスウォーター」について】
脱気水とは、通常含まれる酸素などの気体を人為的に取り除いた機能水です。特性としては、高い浸透力や抗酸化作用があります。また、通常の水道水と比べて油脂の溶解性に優れているという特徴もあります。酸化された油脂の摂取はLDL（悪玉）コレステロールの増加に繋がると言われていますが、エアレスウォーターは酸化の原因となる酸素を効率的に除去することができます。
近畿大学薬学部准教授 多賀淳の研究によって、エアレスウォーターを与えた養鶏群の血液検査では、同一種の養鶏群に同一の飼料を与え、通常の飼育水で育てた場合よりも、総コレステロールならびにLDL（悪玉）コレステロールが低減することが確認されました。
【LDL（悪玉）コレステロールについて】
コレステロールにはHDL（善玉）コレステロールとLDL（悪玉）コレステロールがあり、LDLコレステロールは「静かな殺し屋」と呼ばれ、厚生労働省の調査で日本人の死因として第2位の心疾患や、第4位の脳血管疾患等を引き起こす原因となります。
コレステロールそのものは人の体に欠かせない脂質のひとつであり、食生活で不足しても体の中で作られるため、食品中のコレステロール量は健常人ではそれほど気にしなくてよいと言われ始めていますが、LDLコレステロールがあまりに多すぎると血管の壁にコレステロールが吸着して動脈硬化などを引き起こすとされています。これらは、進行すると心筋梗塞や脳梗塞といった死に直結する病気につながる場合もあります。
【有限会社マシン・メンテナンス・サービス】
会社名 有限会社 マシン・メンテナンス・サービス
代表者 代表取締役 石原祥光
本社所在地 大阪府東大阪市藤戸新田2-5-14
資本金 500万円
事業内容 脱気水装置の製造、販売
【関連リンク】
薬学部 准教授 多賀淳
http://www.kindai.ac.jp/meikan/806-taga-atsushi.html
