室蘭工業大学、学生の多様な学び、教職員の多様な働き方を 実現するためのコンテンツ管理基盤としてBoxを全学導入

国立大学法人室蘭工業大学（以下室蘭工業大学）、株式会社インターネットイニシアティブ（以下IIJ）、株式会社マクニカ（以下マクニカ）は、室蘭工業大学が、学生の多様な学び、教職員の多様な働き方を実現するためのコンテンツ管理基盤として、このたび「Box※」を全学の学生や教職員約3,500名を対象に導入したことを本日発表いたします。
室蘭工業大学では従来、教育活動で利用するファイルやデータを学内の様々なサーバーで管理していましたが、コロナ禍を機に学生向けのリモート授業や教職員の在宅勤務を取り入れたことで、情報資産に学外からアクセスでき、かつ一元管理できる環境づくりが必要となりました。そこで、ICTパートナーであるIIJおよびマクニカが支援し、令和5年11月より運用を開始しています。

※Boxとは
「Box」は世界で11万社以上、日本国内では、1万6千社以上の企業や組織が利用するコンテンツの管理・共有のためのクラウドサービスです。場所やデバイスを問わず、セキュアなアクセスとデータの活用を実現し、他のシステムとの連携によりコンテンツの一元管理を可能にします。

室蘭工業大学では、令和4年7月に「デジタル・キャンパス推進基本方針」を策定するとともに、デジタル・キャンパス推進室を設置して、データ駆動型キャンパス、すなわち「デジタル・キャンパス」の実現に向けて、デジタルトランスフォーメーション（以下DX）を進めており、その一環として今回の「Box」の全学導入に至りました。
これまでは、大学諸活動の基本となるコンテンツ、例えば教職員が業務で使用するデータ、学生および教職員間の教材やレポート、研究データが様々な学内サーバーに分散しており、一元化して管理できておらず、情報の共有や利活用に課題を抱えていました。また、コロナ禍における在宅勤務や遠隔授業などの経験も踏まえて、安全、安心なファイル・データ共有が求められていたところです。

導入初期段階として、ペーパレスでの会議運用、学内外提出物のオンライン化などの事務業務の効率化をはじめとして、学内各研究室における学生と教員の研究データ共有、指導の実施、国や企業、自治体等との共同プロジェクトでのデータ共有などを進めていきます。さらに、emailでのパスワード付き添付ファイルの学内利用、USBによるデータ受け渡しを撤廃し、セキュリティの向上にも努めていきます。
　このたび、IIJおよびマクニカは、Boxの全学導入にあたり、ユーザ権限設定やフォルダ構成の整理を支援しました。また、ユーザ管理においても、学生の入れ替わりが毎年あることを踏まえ、Boxと学内ネットワークのユーザ認証サーバーとを連携し、Box上のユーザ管理業務を自動化する仕組みを導入しました。今後、室蘭工業大学は、両社の協力を得ながら、電子決裁システム、生成系AIなど様々なシステム・機能をBoxと連携させていき、来たる未来社会Society 5.0を見据えたDXの基盤として、業務の効率化にとどまらず、教育、研究、共創のさらなる加速・発展に資する利活用を進めていく予定です。

1887年に室蘭⼯業⼤学の祖となる札幌農学校⼯学科が設置され、1949年に室蘭⼯業⼤学となりました。⾃然豊かなものづくりのまち室蘭の環境を活かし、総合的な理⼯学教育を⾏い、未来をひらく科学技術者を育てるとともに、⼈間・社会・⾃然との調和を考えた創造的な科学技術研究を展開し、地域社会さらには国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献します。
所在地：北海道室蘭市水元町27-1
代表者：松田　瑞史
URL： https://muroran-it.ac.jp/

株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ） は、1992年に設立され、1994年に国内初の本格的なインターネット接続サービスを開始しました。現在、IIJグループは約14,000社の国内外企業に対し、インターネット接続、クラウド、セキュリティに加え、IoTや動画配信、さらにシステム構築や運用アウトソーシングなど総合的なネットワーク・ソリューションを提供しています。また個人向け通信サービス「IIJmio」を展開しています。
所在地：東京都千代田区富士見2-10-2
代表者：勝 栄二郎
URL： https://www.iij.ad.jp

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界23か国/地域81拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
所在地：横浜市港北区新横浜1-6-3　マクニカ第1ビル
代表者：原 一将
URL： https://www.macnica.co.jp/