メロンジェラートを奈良病院で提供 新品種メロン「バンビーナ」を使用し、病院食の質向上を目指す

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、「食事満足度向上プログラム」の一環として医学部奈良病院(奈良県生駒市)の入院患者様を対象に、近畿大学農学部と株式会社松井農園(奈良県磯城郡田原本町)の共同研究で開発した奈良県産の新品種メロン「バンビーナ」を使用したジェラートを提供します。

【本件のポイント】
●農学部農業生産科学科・食品栄養学科および医学部奈良病院との連携企画
●農学部と松井農園で共同開発した新品種メロン「バンビーナ」を株式会社テンダーボックスの協力のもと、メロンジェラートに加工
●入院患者の方々に楽しい食事環境を提供する方法を、農学部の学生が実践的に学ぶ

【本件の概要】
近畿大学農学部食品栄養学科では、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。今回は、近畿大学農学部と松井農園との共同研究で開発された新品種のメロン「バンビーナ」を、株式会社テンダーボックス(奈良県生駒郡)により、メロンの甘みと風味を活かしたジェラートに加工しました。今回の取り組みでは、小児病棟に入院中の患者様ならびに病態や治療により食欲不振を訴える患者様を対象に約40個を提供します。
■日 時:平成29年(2017年)11月15日(水)15:00~
■場 所:近畿大学医学部奈良病院
     (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
■対 象:小児病棟の入院患者様ならびに食欲不振患者様
     (一部、特別な食事制限が必要な患者の方を除く)
■提供数:約40個

【食事満足度向上プログラムについて】
本学農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部は、「食事満足度向上プログラム」として主に次の4点について病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
1.食事に関する嗜好調査実施
従来は、栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施し、調査結果で得られた問題点を学生が分析します。

2.病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者の献立表を作成します。

3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ、奈良県産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて、農作物の情報を提供します。

4.小児病棟入院患者様対象イベント
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者様とその家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。平成28年(2016年)8月に夏祭り、10月にハロウィンイベント、12月にクリスマスイベントを開催しました。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、ハロウィン仕様の手作りクッキーといったイベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上に役立てました。

【メロン品種「バンビーナ」について】
近畿大学農学部と松井農園で共同開発した新品種メロン品種です。奈良県の特産品になることを目指し、品種名を奈良で有名な鹿から「子鹿のバンビ」を連想し、「バンビーナ:Bambina」と命名しました。本品種は、フザリウム病(メロンつる割病)に対して耐性を示すとともに、果実中には機能性を有する成分(ギャバ:β-アミノ酪酸)を含み、高糖度(Brix値16以上)です。本品種を開発したことで、メロンをもっと身近で、かつカジュアルな果物にし、奈良県の特産品の一つとしてアピールできるものと考えています。

【株式会社松井農園について】
株式会社松井農園は、メロンとスイカ専門の種苗メーカーです。独自の技術で最良の品種を開発し、常に他にはないマツイオリジナルのメロンとスイカを追求しています。松井農園のオリジナル品種は数々のコンクールで高い評価を得ています。全日本メロン原種コンクールにおいて、昭和40年(1965年)にトップメロンS号が銅牌、昭和43年(1968年)にトップメロンH号が1等特別賞、平成2年(1990年)にメロンエスプリが銅牌受賞など。現在、主力メロン品種「肥後グリーン」は「味の良い、おいしいメロン」として大人気です。
■創    業:昭和27年(1952年)2月
■代表取締役 :松井 邦彦
■所 在 地 :奈良県磯城郡田原本町秦庄272
■事業内容  :メロンとスイカの育種採種販売
■ホームページ:http://www.matsui-nouen.jp

【株式会社テンダーボックスについて】
株式会社テンダーボックスは、奈良県生駒郡平群町に本社を置く企業で、手作りイタリアンジェラートの販売・企画OEMやイタリアンレストラン「mamma」の経営等を手がけています。ジェラートについては、定番商品から季節商品、各地の特産物を用いた「ご当地ジェラート」まで、これまでに編み出したレシピは実に300以上を誇ります。また、平成27年(2015年)1月にジェラートの本場・イタリアで開催された「第36回SIGAイタリア国際ジェラートコンテスト」自由部門にて、工房長の今坂賢二氏が日本人最高位となる世界6位入賞を果たしています。
■設    立:平成9年(1997年)3月25日
■代表取締役 :華田 宗孝
■所 在 地 :奈良県生駒郡平群町菊美台1丁目7-33
■資 本 金 :1,000万円
■ホームページ:http://www.tender-box.com/

「バンビーナ」を使用したジェラート
「バンビーナ」を使用したジェラート

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