インフィオラータで花絵に使われた花びらを有効利用 神戸市内の飲食店で、バイオコークス燃焼試験を実施

近畿大学バイオコークス研究所(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)8月4日(金)、「インフィオラータこうべ北野坂2017」で使用された花びらから製造した、バイオコークスで調理を行う燃焼試験を、神戸市内の飲食店で実施します。

【本件のポイント】
●神戸市内の廃棄物を再生可能エネルギーへ変換し、地域で循環利用するための実証実験
●今年5月開催の「インフィオラータこうべ北野坂2017」で花絵に使われた花びらを活用
●文部科学省の「平成28年度私立大学研究ブランディング事業」に選定された「世界のエネルギー資源の礎となる近大バイオコークスのブランディング」事業の一環で実施

【本件の概要】
近畿大学は神戸市と連携し、ごみ処理量の削減、再資源化による“環境貢献都市 KOBE”を実現するため、地域資源循環による持続可能な社会づくりを推進しており、近畿大学が開発したバイオコークスの技術を活用し、神戸市内の廃棄物を再生可能エネルギーへ変換し、地域で循環利用するための実証実験に取り組んでいます。
インフィオラータこうべ北野坂で作られた花絵は、従来イベントが終了すると廃棄されていましたが、今回はインフィオラータこうべ北野坂実行委員会の協力のもと、神戸市と近畿大学が花びらを収集して製造されたバイオコークスで、神戸市内の飲食店で調理用燃料としての経済性、環境性、循環性などを検証します。

■日  時:平成29年(2017年)8月4日(金)16:00~18:00
■場  所:料理とワイン「音音」
      (神戸市中央区中山手通1-25-21、各線「三宮駅」から徒歩約6分)
■実施内容:バイオコークスを燃料として使用した、小型炭火焼炉端による肉などの調理
■協  力:神戸市、一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会

【インフィオラータこうべ北野坂について】
インフィオラータとは、花びらを地面に敷き詰めて表現する作品・技法の総称で、13世紀頃からイタリア全土でキリストの聖体の祝日に行列を行い、花を道に撒く習慣が元であると言われています。
国内では、「阪神淡路大震災後に傷ついた神戸を美しく彩りたい。」という思いから、平成9年(1997年)に、神戸・三宮東地区にて、国内初となるインフィオラータが開催されました。その後、神戸のインフィオラータは市内の各地に広がり、平成13年(2001年)には神戸の中心地、異人館で有名な北野・山本地区の南北の幹線道路「北野坂」で開催。インフィオラータこうべ北野坂は、地域に住んでいる方、地域で働いている方、そして観光客として訪れる方が協力し、花絵を描き出すという参加型のイベントとしても好評を得ており、現在は神戸の春を代表する風物詩として定着しています。今年は5月3日~5日に開催されました。

【バイオコークスについて】
稲わら、もみがら、間伐林、お茶かす、コーヒー豆かす及び食品残さなどの「バイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源(化石燃料は除く。)」を原料として製造する固形燃料で、近畿大学バイオコークス研究所 所長・教授 井田民男が平成17年(2005年)に開発しました。光合成を行う植物資源等を100%原料にしているため、環境にやさしい(CO2排出量ゼロ)次世代エネルギーとして期待されています。

【関連リンク】
バイオコークスプロジェクト:http://www.kindai.ac.jp/bio-coke/

バイオコークス研究所 教授 井田 民男(イダ タミオ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/933-ida-tamio.html

花びらから製造されたバイオコークス
花びらから製造されたバイオコークス

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