5/5(火)第40回はびきの市民フェスティバル バイオコークスで沸かした足湯に入ろう!近畿大学バイオコークス研究所
近畿大学バイオコークス研究所(北海道恵庭市)は、平成27年(2015年)5月5日(火)に大阪府羽曳野市の峰塚公園、LICはびきので行われる「第40回はびきの市民フェスティバル」にて、バイオコークスの製造実演及びバイオコークスの熱を利用した足湯体験を実施します。
【本件のポイント】
● 次世代エネルギーのバイオコークスをバイオコークスカーで製造実演
● ボイラーを用いてバイオコークスが実際に燃焼する様子を観察できる
● バイオコークスを使ったやすらぎの足湯体験で、研究をもっと身近に!
【本件の概要】
第40回はびきの市民フェスティバルでは、環境とふれあいのゾーンにて、近畿大学バイオコークス研究所講師冨田義弘がバイオコークス製造装置積載車(バイオコークスカー)を用いてバイオコークスの製造実演を行います。会場ではバイオコークスを実際に使用して沸かした足湯コーナーを設置しており、来場者がゆったりとくつろげる場を提供しております。また、ボイラー内でバイオコークスが燃焼する様子を見学していただけるなど、来場者バイオコークスカーがバイオコークスの研究成果を身近に感じていただける展示スペースとなっております。
はびきの市民フェスティバルでバイオコークスの展示を行うのは今年で3度目となり、過去にはバイオコークスで調理した焼き芋が食べられるコーナーを設置するなど、例年、来場者が気軽に立ち寄れる展示を行っております。
■日 時:平成27年(2015年)5月5日(火) 9:00~16:00
■会 場:峰塚公園、LICはびきの
(大阪府羽曳野市軽里2丁目、近鉄南大阪線「古市」駅から西へ約1km)
■実演担当:近畿大学バイオコークス研究所講師冨田義弘
■バイオコークスとは
バイオコークスは、近畿大学バイオコークス研究所所長(近畿大学理工学部機械工学科教授)井田民男が、平成17年(2005年)に開発した次世代の固形燃料です。木くずや茶かすなどのあらゆる植物性廃棄物から製造可能で、金属溶解やごみ溶融等に使われる石炭コークスの代替となります。また、植物由来の原料を使用するため、利用時のCO2排出量はゼロカウント(カーボンフリー)とされ、環境負荷を低減する新しいエネルギーとして期待されています。
平成26年(2014年)3月からは大阪ガスエンジニアリングと共同で、マレーシアにてパーム椰子を原料にしたバイオコークスの生産実証導入実験を行うなど、さらに研究開発を進めております。
■これまでの実績
・ 平成20年(2008年)4~7月、(株)豊田自動織機の東知多工場(愛知県)で、自動車エンジン部品を製造するキュポラ炉での実証試験を行い、バイオコークスが石炭コークスの11.4%を代替(製品製造工程への影響なし)することを確認。
・ 平成22年(2010年)4月、(株)ナニワ炉機研究所と共同で、24時間で約1トンの製造能力を持つ実用タイプのバイオコークス製造装置を開発。
・ 平成23年(2011年)4月、大阪府森林組合が世界初のバイオコークス商用製造プラントを大阪府高槻市に建設。間伐材などを燃料化して販売。現在も稼働中。
・ 平成23年(2011年)9月、近畿大学とJFEエンジニアリング(株)、(株)ナニワ炉機研究所、日本砿研(株)が共同実証試験。廃棄物高温ガス化直接溶融炉で石炭コークス56.5%代替に成功。
・ 北海道経済産業局の平成22年(2010年)度補正予算「地域イノベーション創出研究開発事業」の支援を受け、平成24年(2012年)に連続でバイオコークス生成を可能にすることで生産能力を従来機の約4倍に高めた新型連続製造機の開発に成功。
・ 平成24年(2012年)1月、バイオコークスは平成23年度新エネ大賞の資源エネルギー庁長官賞を受賞。
・ 平成24年(2012年)12月、近畿大学、(株)豊田自動織機、(株)ナニワ炉機研究所、大阪府森林組合が平成24年度地球温暖化防止活動環境大臣賞を共同受賞。
・ 平成26年(2014年)3月、近畿大学と大阪ガスエンジニアリング(株)が共同で、パーム椰子(やし)原料「バイオコークス」の海外における生産実証の導入試験開始を発表。独立行政法人科学技術振興機構(JST)が実施する「産学共同実用化開発事業」として採択されました。
・平成26年(2014年)10月、近畿大学と中外炉工業(株)が、「バイオコークス化による放射性物質に汚染された有機物の減容・安定化の実証と減容化による輸送効率の向上と安全性及び経済性の検証」を実施。環境省「平成26年度除染技術実証事業」に採択されました。