涼しい気候で育った曽爾高原トマトを病院食として提供 農学部・奈良病院と曽爾村の連携企画第1弾

農学部生によるトマト収穫の様子
農学部生によるトマト収穫の様子

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、令和3年(2021年)9月12日(日)、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)の病院食として、学生が収穫した曽爾高原トマトをイラスト入りの手作りメッセージカードを添えて入院患者様に提供します。
なお、今回の取り組みは、農学部と奈良病院の「食事満足度向上プログラム」および、「“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●農学部と奈良病院が連携して取り組む「“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施
●曽爾村と近畿大学との包括連携協定により、採れたての「曽爾高原トマト」を病院食として提供
●農学部学生が、入院中の患者様に楽しい食事環境を提供する方法を実践的に学ぶ

【本件の内容】
農学部食品栄養学科は、近畿大学奈良病院と連携して、平成28年(2016年)4月から病院食の質の向上を目的に、入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。これに加えて、「“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」に採択された「withコロナ時代を見据えた入院患者の「食事満足度向上」に向けた取り組み」の一環として、地場産農作物を病院食として提供することによる地域貢献をめざしています。
今回提供する「曽爾高原トマト」は、近畿大学と包括連携協定を締結している曽爾村と生産者の協力のもと、農学部農業生産科学科の学生が収穫したものです。採れたての新鮮な曽爾高原トマトをカットし、奈良病院の病院食に添えて提供します。

【開催概要】
日時:令和3年(2021年)9月12日(日)18:00~(夕食)
場所:近畿大学奈良病院(奈良県生駒市乙田町1248-1)
   (近鉄生駒線 「東山駅」から徒歩約10分) 
対象:入院患者様 約200人(特別な食事制限が必要な患者様を除く)

【食事満足度向上プログラム】
主に次の4点について、病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
(1)食事に関する嗜好調査の実施
奈良病院栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施し、得られた問題点を学生が分析。

(2)病棟内デイルームに季節を感じられる献立表の掲示
学生がイラスト入りの献立表を作成し、栄養部からの情報をもとに、その日の献立の季節感やアピールポイントを紹介。

(3)近畿大学産の農作物や奈良県産の農作物などの提供及びメッセージカードの作成
農学部や附属農場で栽培された安全・安心な農産物や、平群町産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、学生手作りのメッセージカードを添えて提供。

(4)小児病棟入院患者様対象イベントの開催
病院職員と農学部の学生が連携し、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。

食事満足度向上プログラム 公式Instagram
食事満足度向上プログラム 公式Instagram

【曽爾村との包括連携協定】
近畿大学と曽爾村は、令和元年(2019年)8月に包括連携協定を締結し、農学部の学生が曽爾村でトマト、ほうれん草、ベビーリーフ、米などの栽培実習を行うなど、農業・食品関連分野を中心に協同しています。これらの取り組みを通じ、近畿大学の総合大学としての英知を結集し、曽爾村の豊かな自然環境、歴史、文化を生かして、農業の6次産業化(農業の1次産業が生産だけでなく、加工や流通・販売を手がけること)や豊かな林業資源の活用等に取り組み、曽爾村の活性化を図り、地方創生に貢献します。

【曽爾高原トマト】
曽爾高原トマトは、「れいか」と呼ばれる、劣化に強く食味の良い品種です。曽爾高原の地理的特性(平均降水量1836mm、平均気温13℃の高原冷涼多雨地帯)である寒暖差を生かして育てたトマトは、甘みと酸味のバランスが非常に良く、一般的なトマトよりも時期をずらして秋頃まで出荷できるのが特徴です。

【“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月から、「“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を集結し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。農学部食品栄養学科と農業生産科学科は近畿大学奈良病院と連携した提案で本プロジェクトに採択され、協定関係にある近隣自治体の協力のもと、地場産農産物を積極的に病院食に活用することを通じて、新型コロナウイルス感染拡大で冷え込んだ地元農業経済の再興に貢献することをめざしています。

【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
近畿大学奈良病院
https://www.kindainara.com/
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/


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