学生考案のスーツを披露するファッションショー「スーツで作る物語」 近畿大学経営学部生と大阪ソーイング株式会社が共同開催
近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)経営学科教授 布施匡章(ふせまさあき)ゼミと経営学科講師 仙波真二(せんばしんじ)ゼミは、令和5年(2023年)12月12日(火)、東大阪キャンパスにて、大阪ソーイング株式会社(大阪府東大阪市、以下 大阪ソーイング)と共同で、ファッションショー「スーツで作る物語」を開催します。スーツ離れが著しいといわれる若者をターゲットに、創業80年を越える大阪ソーイングとサービスデザインを学ぶ大学生が共同制作したオーダーメイドスーツを披露します。
【本件のポイント】
●近畿大学経営学部生と大阪ソーイングが共同制作した「若者が憧れるスーツ」を考案した学生が着用し、ファッションショーで披露
●着ることで自信につながるなど、若者の需要を満たすオーダーメイドスーツを提案
●「ファッションショー」という若者に親しみのあるイベントを通して新しいスーツのカタチを披露することで、若者のスーツへのイメージ向上を図る
【本件の背景】
スーツ業界を取り巻く課題として、在宅勤務者の増加によるスーツ着用率の低下や、ビジネスファッションのカジュアル化、ファストファッションの流行による大量生産・大量消費などが挙げられます。本来スーツには、耐久性が高く長期間着用できるなど、SDGsが重視される現代に即した価値があります。そこで、スーツの良さをより多くの人、特にスーツ離れが著しい若者に知ってもらいたいとの思いを持つ大阪ソーイングと、サービスデザインを学ぶ近畿大学経営学部の布施ゼミ・仙波ゼミが協力し、令和4年(2022年)6月から、若者を対象にしたオーダーメイドスーツの開発プロジェクトに取り組んできました。なお、このプロジェクトは、令和4年度(2022年度)の「東大阪市高付加価値化促進事業助成金」に採択されています。
【本件の内容】
近畿大学経営学部の布施ゼミ・仙波ゼミと大阪ソーイングが共同開発したスーツは、「なりたい自分になれる」を商品コンセプトとしています。大学生を対象に実施したアンケート調査で、若者は「自分が憧れる対象に自分自身を投影したい」という願望を持っていることがわかったため、このコンセプトを採用しました。憧れを表現した服を身にまとうことで自己肯定感が上がり、自信につながります。言わば自分自身にとって"最強の鎧"であることが、これからのスーツに求められる要素だと考え、6種類のオーダーメイドスーツを考案しました。学生がデザインしたこのスーツ6種は、大阪ソーイングにて受注販売しています。
今回のファッションショーでは、「スーツで作る物語」と題し、6種類のオーダーメイドスーツを考案した学生自身がそれぞれのスーツを着用して舞台に立つほか、大阪ソーイングが別途仕立てた5着を合わせ、計11着を披露します。ファッションショーを通して多くの若者に、"スーツってかっこいい"、"自分もスーツを着てみたい"と感じてもらうことをめざすとともに、オーダーメイドスーツの良さや大阪ソーイングの魅力を知ってもらう機会とします。
【開催概要】
日時 :令和5年(2023年)12月12日(火)12:30~13:00
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 2号館 実学ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、
近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象 :近畿大学生、一般の方(定員50名、入場無料、事前申込不要)
お問合せ:経営学部経営学科教授 布施匡章
E-mail:fuse@bus.kindai.ac.jp
【学生が考案したオーダーメイドスーツ(全6種)】
【学生のコメント】
プロジェクトリーダー 経営学部経営学科4年 田原真帆(たはらまほ)さん
これまで大阪ソーイングのスーツを用いて、さまざまなイベントを開催してきました。参加した学生にスーツに対するイメージをヒアリングしたところ、「就活のときにしか着ない」「堅苦しいイメージ」というマイナスな声がほとんどを占めました。しかし、イベントを通して私たちの提案した新しいスーツに触れた後は、「スーツってこんなにかっこいいものもあるんだ、印象が変わった」と口を揃えて言ってくれました。そうした言葉を聞くことが嬉しく、スーツについてもっと良い印象を与えていきたいと思います。
本イベントでは、ファッションショーならではの見せ方を用いて、若者のスーツに対するイメージを変えたいと考えています。
【関連リンク】
経営学部 経営学科 教授 布施匡章(フセマサアキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/124-fuse-masaaki.html
経営学部 経営学科 講師 仙波真二(センバシンジ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2390-semba-shinji.html