学生農業団体が栽培した野菜を奈良病院で提供 農学部×医学部奈良病院「食事満足度向上プログラム」

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、6月13日(水)、19日(火)、28日(木)の3日間、医学部奈良病院(奈良県生駒市)において、農学部学生農業団体 GAVRi(ガブリ)が栽培した減農薬栽培の野菜を使用したメニューを病院食として提供します。

【本件のポイント】
●農学部と奈良病院が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として実施
●近畿大学農学部もの作り村にて栽培・収穫した野菜を使用したメニューを、農学部学生農業団体 GAVRiに所属する学生が、病院食として提供
●学生は、患者様が入院中に楽しく食事できる環境の演出方法を実践的に学ぶ

【本件の概要】
近畿大学農学部食品栄養学科は、医学部奈良病院と連携し、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に、奈良病院の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施し、前回は「近大みかん」を使用したオリジナルメニューを提供しました。
3年目となる今年度は、近畿大学農学部学生農業団体 GAVRiとコラボ企画を実施します。第1弾は、GAVRiに所属する学生が減農薬栽培した、新鮮で安全なジャガイモとタマネギを使用したメニューを、食品栄養学科学生が作成したメッセージカードと共に、病院食として250食提供します。今後はGAVRiではトマトやナスの栽培を予定しており、オリジナルメニューとして提供される予定です。

■日  時:平成30年(2018年)6月13日(水)、6月19日(火)、6月28日(木)
      18:00~(夕食提供予定)
■場  所:近畿大学医学部奈良病院
      (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
■対  象:入院患者様 約250人(特別な食事制限が必要な患者様を除く)
■メニュー:6月13日(水)粉ふきいも(ジャガイモ)、親子丼(タマネギ)
      6月19日(火)粉ふきいも(ジャガイモ)
      6月28日(木)カレーライス(ジャガイモ・タマネギ)

【食事満足度向上プログラムについて】
近畿大学農学部食品栄養学科では、医学部奈良病院と連携して、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に、奈良病院に入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。主に以下4点について連携企画を行っています。

1.食事に関する嗜好調査実施
従来は、医学部奈良病院栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を農学部食品栄養学科学生が共同で実施し、調査結果で得られた問題点を学生が分析します。

2.病棟内デイルームに季節を感じられる献立表の作成
予定献立をもとに、医学部奈良病院栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、農学部食物栄養学科の学生がイラスト入りで入院患者の献立表を作成しています。

3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ、奈良県産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて情報を提供しています。

4.小児病棟入院患者とそのご家族を対象にしたイベントの開催
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。昨年8月には夏祭り、10月にはハロウィンイベント、12月はクリスマスイベントを開催しました。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、イベントに合わせた特別な病院食を提供し、食事満足度の向上に役立てました。

【農学部学生農業団体 GAVRiについて】
農学部学生農業団体 GAVRiは、平成29年(2017年)4月に近畿大学農学部の学生団体として設立しました。現在所属学生は60人で、農学部キャンパスものづくり村をフィールドに「カッコカワイイ NEO農業」をモットーに活動しています。活動内容は、学内での勉強会や農作物栽培・販売活動に留まらず、資金管理や出荷量調整などのマネジメント、農福連携型の地域活性化や子ども向けの食育推進を実施し、「農」を取り巻く諸問題に積極的に向き合っています。
■主な栽培作物(前期)
トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、トウモロコシ、エダマメ、パプリカ、シシトウ、サツマイモ、サトイモ、ゴーヤ、ジャガイモ、タマネギ、ニンニク、キュウリ、スイカ、トウガン、オクラ、バジル、ラッカセイ等

GAVRiのメンバー
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