「茅葺(かやぶき)」「茅採取(かやさいしゅ)」ユネスコ無形文化遺産登録予定 建築学科学生らが毎年恒例の「茅採取」を実施し伝統技術を学ぶ

昨年の茅刈り(茅採取)の様子
昨年の茅刈り(茅採取)の様子

近畿大学工学部(広島県東広島市)建築学科教授の市川 尚紀と同学科の学生ら約30人が、令和2年(2020年)12月19日(土)、東広島市志和町にて、茅葺き屋根の原料となるススキを刈る「茅採取(茅刈り)」に取り組みます。茅採取は、令和2年(2020年)12月17日(木)、ユネスコの無形文化遺産に正式登録予定の「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の一つです。

【本件のポイント】
●「茅葺」と「茅採取」が「伝統建築工匠の技」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録予定
●茅葺古民家の保存・再生のためのプロジェクト活動を平成21年(2009年)から継続実施
●学生らが職人から貴重な伝統技術を学ぶ機会であると同時に地域貢献も果たす


【本件の内容】
近畿大学工学部建築学科教授の市川 尚紀は、平成21年度(2009年度)から学生と共に、地域に残る茅葺き屋根の古民家の保存・再生を目的とした「かやぶき古民家保存・再生プロジェクト」に取り組んでいます。平成24年(2012年)から平成27年(2015年)にかけては、学生主体で「茅採取(茅刈り)」や「茅葺」を行い、東広島市豊栄町にある茅葺き古民家を修繕しました。平成29年(2017年)からは、茅葺き民家を維持していくために必要な屋根の材料を確保するためのススキ畑である「茅場(かやば)」をつくる取り組みを開始し、今回で4年目となります。
令和2年(2020年)12月17日(木)に、「茅葺」「茅採取」がユネスコの無形文化遺産に「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の一つとして登録される見込みとなったことを受け、茅葺き職人の指導のもと、建築学科の学生の他、事前公募で申込のあった一般の方も交えたワークショップ形式で「茅採取(茅刈り)」を体験します。

【開催概要】
日 時:令和2年(2020年)12月19日(土)10:00~15:00
場 所:広島県東広島市志和町別府(西志和農園向かい)
参加者:近畿大学工学部建築学科学生 約30人、一般の方(事前申込者のみ)
主 催:近畿大学工学部建築学科建築計画研究室(市川 尚紀)
    かやぶき屋根のちいさな図書室"ほたる荘"(杉川 幸太)
    Earth Building・広島茅葺屋根工事店(沖元 太一)

【かやぶき古民家保存・再生プロジェクト】
「茅葺き民家」は、先人によって古来より長い時間をかけて培われてきた、我が国独特の建築様式ですが、その防火性能の弱さや職人の減少、住民の価値観、ライフスタイルの変化などにより、全国的に消滅し続けています。残されている民家も、その多くはトタンや瓦で覆われており、茅の表情を残している民家は希少です。こうした中、東広島市には茅が露出している民家がまだ多く現存しています。しかしながら、市民の茅葺き民家の価値に対する意識は決して高いとはいえず、他の地域と同様に減少の一途をたどっているのが現状です。本プロジェクトは、学生が主体となって、地域住民、茅葺き職人らと連携を図りながら、現存する茅葺き民家の保存・再生に向けた活動を行うもので、平成21年度(2009年度)から実施しています。

【関連リンク】
工学部 建築学科 教授 市川 尚紀(イチカワ タカノリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1138-ichikawa-takanori.html

工学部
https://www.kindai.ac.jp/engineering/