近大附属広島高校福山校が「うみぽす甲子園」決勝に2年連続出場 コンテストの一環として小中学生を対象に「白石島里海遠足」を実施
近畿大学附属広島高等学校福山校(広島県福山市)科学部は、一般社団法人海洋連盟(東京都中央区)が主催する「海と日本PROJECT『うみぽす甲子園』ポスターと活動とプレゼンで競う高校生のためのコンテスト」(以下、うみぽす甲子園2024)の予選を通過し、令和6年(2024年)11月3日(日・祝)に千葉で開催される決勝プレゼン大会に出場します。
コンテストの一環として、10月19日(土)に、本校近隣の小中学生を対象に海のビオトープ観察や地引網体験を行う「白石島里海遠足2024」を、白石島の漁師の方々などの協力のもと、一般社団法人かさおか島ラボ(岡山県笠岡市)と共同で開催します。
【本件のポイント】
●近畿大学附属広島高校福山校科学部が、「うみぽす甲子園2024」の決勝に出場
●「瀬戸内海を海の学校に」をテーマに掲げ、人と自然が共生する里海づくりに取り組む
●近隣の小中学生を対象に里海遠足を開催し、海のビオトープを水中ドローンで観察
【本件の背景】
「うみぽす甲子園」は、海に関する課題の解決を共通目的とした、全国の高校生が対象のコンテストです。出場チームはそれぞれテーマ(海の課題)を設定し、それをもとにしたポスター案と活動計画を提出し、書類審査でファイナリストが選出されます。決勝では、ポスターなどの制作物のほか、課題解決のために行った具体的な活動や、その活動に周囲を巻き込み影響を波及できたか、そして決勝大会当日のプレゼンテーション発表という、一連の実績の総合的評価でグランプリが決定します。本校科学部チームは令和5年(2023年)実施の「うみぽす甲子園2023」でグランプリを獲得し、2年連続受賞をめざしています。
本校科学部のチーム名は「近大福山里海連合《サイエンス・オブ・エンパイア》」で、テーマは「瀬戸内海を海の学校に」です。本校が所在する福山市は瀬戸内海に面しており、科学部は笠岡諸島の白石島で海にまつわる活動を行ってきました。その際にプラスチックなどの多くの海洋ゴミが漂着する光景を目にして、魚の減少などの里海がかかえる問題に触れたことから、「海洋ゴミを減らし、生き物たちが輝く、人と自然が共生する里海づくりに取り組みたい」と、「うみぽす甲子園2024」を機に具体的な活動を開始しました。コンテストの書類審査通過後、自然環境へのアプローチとして海の生物が暮らす環境を整えるため、令和6年(2024年)8月に牡蠣筏型の「海のビオトープ」を白石島新港に設置しました。
【本件の内容】
今回、コンテストの一環として、地域の小中学生やその保護者などに「里海づくり」を知ってもらおうと「白石島里海遠足2024」を企画しました。本イベントは、笠岡諸島の漁業者の担い手育成や島の活性化に取り組む一般社団法人かさおか島ラボと共同開催で、漁師の方々にも協力いただいています。本学生徒やイベント参加者だけでなく、白石島に関わるたくさんの人々に本活動を広め、海の課題をともに考える機会とします。参加募集は、生徒たちが制作したポスターを本校近隣の小・中学校で案内し、3日間で定員に達してしまうほど多数の応募がありました。
当日は、里海学習として白石島が直面する海の問題を学んだのち、設置から2カ月経った「海のビオトープ」にどのような変化があり、周辺に影響を与えているかを水中ドローンで観察します。また、白石島海水浴場では地域の漁師の方々とともに地引網を行って漁業を体験するほか、最後は海岸の清掃を行います。
なお、「うみぽす甲子園2024」の決勝プレゼン大会は、令和6年(2024年)11月3日(日・祝)に、セミナーハウス クロス・ウェーブ船橋(千葉県船橋市)にて開催され、YouTubeでライブ配信されます。全国30都道府県から237チームが応募し、予選を通過したファイナリスト11チーム(敗者復活戦選出チームを含む)がプレゼンテーションを行います。
【白石島里海遠足概要】
日時:令和6年(2024年)10月19日(土)9:00~16:30
※雨天決行。荒天の場合は10月26日(土)に順延
場所:岡山県笠岡市白石島
(JR山陽本線「笠岡駅」前の住吉港から高速船で約22分、普通船で約35分)
午前:新港(白石島港から徒歩約13分)
午後:海水浴場(白石島港から徒歩約7分)
対象:小学生・中学生(定員40名(保護者含む)、参加無料)
※定員に達したため申込締切済み
主催:近畿大学附属広島高等学校福山校 科学部、
近大福山里海連合《サイエンス・オブ・エンパイア》、
一般社団法人かさおか島ラボ
共催:笠岡漁協白石島支所、株式会社西日本メタル
【白石島里海遠足スケジュール】
9:00 伏越港集合、開会式
9:25 伏越港出発
10:05 白石島到着、白石島新港へ移動
10:30 里海学習(座学)
11:10 水中ドローンによる「海のビオトープ」観察、ビオトープ周辺の生物観察
12:30 白石島海水浴場へ移動
12:45 昼食
13:30 地引網体験
14:30 お魚教室、海岸清掃
15:00 閉会式
15:40 白石島出発
16:17 伏越港到着
【近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 科学部】
93人(中学1年生22人、2年生24人、3年生9人、高校1年生17人、2年生8人、3年生13人)が所属し、ビオトープづくり、里海づくり、海洋ゴミ問題など、さまざまな実験・調査・観察に取り組んでいます。
近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 科学部オフィシャルホームページ
https://sites.google.com/fukuyama.kindai.ac.jp/kindaikagakubu
近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 スクールブログ(科学部)
https://www.fukuyama.kindai.ac.jp/column/cat98/
うみぽす甲子園公式ブログ ※ファイナリストチームが活動を発信・紹介
https://umipos.com/koshien/blog_2024/
【一般社団法人かさおか島ラボ】
瀬戸内海の中央に位置する笠岡諸島において、あらゆる世代を対象として実体験を通じた海洋教育(漁業体験等)を行うことで、近隣海域における環境保全及び水産資源の保護、笠岡諸島における漁業を中心とした文化の承継並びに笠岡諸島をはじめとする周辺地域の市民生活及び経済等の活性化に寄与することを目的として活動しています。
所在地:岡山県笠岡市白石島3035-2
代表者:代表理事 藤井和平
設立 :令和4年(2022年)12月
【関連リンク】
附属広島高等学校福山校
https://www.fukuyama.kindai.ac.jp/