「東広島市・近畿大学Town&Gown構想」新たな取り組みが始動 空き家をリノベーションし、若者と地域をつなぐ交流拠点を創出

2024-05-02 15:00
リノベーションの対象物件(右手)

リノベーションの対象物件(右手)

近畿大学工学部(広島県東広島市)と東広島市は、「東広島市・近畿大学Town&Gown構想」の新たな取り組みとして「空き家を利用した地域と学生の交流拠点づくり」を始動します。JR西高屋駅前通りの空き家をコミュニティスペース・カフェとシェアハウスにリノベーション(予定)し、令和7年(2025年)3月のグランドオープンをめざします。着工日である令和6年(2024年)5月11日(土)に、キックオフイベントを開催します。

【本件のポイント】
●「東広島市・近畿大学Town&Gown構想」で、新たな取り組みが始動
●産官学民協同で空き家をリノベーションし、若者と地域をつなぐ交流拠点を創出
●プロジェクト参画者が集い、着工を記念したキックオフイベントを開催

【本件の内容】
近畿大学と東広島市は、令和5年度(2023年度)から「東広島市・近畿大学Town&Gown構想」を進め、行政と大学機関が一体となって地域課題の解決に向けたさまざまなプロジェクトを展開しています。「まちづくり」テーマのプロジェクトの1つである「学校と地域がつながるJR西高屋駅周辺のまちづくり」は、近畿大学工学部建築学科教授 市川尚紀が代表を務め、同学科の学生が中心となって実施しています。地域活性化をめざし、すでに「西高屋駅再開発」と「駅前通りの再デザイン」、「大学と地域の拠点創出」の取り組みをスタートさせています。
このたび新たに始動する、「空き家を利用した地域と学生の交流拠点づくり」は、進行中の「駅前通りの再デザイン」と「大学と地域の拠点創出」の取り組みを掛け合わせたもので、近畿大学と東広島市に加えて、地元企業の株式会社マエダハウジング、地域の方々が参画し、産官学民が協同します。株式会社マエダハウジングが管理するJR西高屋駅前通りに位置する空き家を活用し、学生や地域の人々が気軽に交流できる拠点として、1階をコミュニケーションスペースやカフェ、2階をシェアハウス(予定)にリノベーションします。グランドオープンは令和7年(2025年)3月を予定しており、着工を記念して開催する今回のキックオフイベントをはじめ、学生が参加するリノベーション作業や、秋祭りなどの地域行事と合わせたイベントなど、プロジェクトの進行過程でも若者と地域が深くつながることをめざします。
キックオフイベントでは、本プロジェクトに関わる東広島市、近畿大学、株式会社マエダハウジング、そして地域の代表者が挨拶をするほか、学生らが床剥がしを行いリノベーションに着工します。

【開催概要】
日時  :令和6年(2024年)5月11日(土)9:20~10:00(受付開始9:00)
場所  :空き家横駐車場 ※ 雨天時は空き家内
     (広島県東広島市高屋町杵原1334-18、
      JR山陽本線「西高屋駅」から徒歩約3分)
出席予定:近畿大学工学部建築学科 教授 市川尚紀
     近畿大学工学部建築学科 学生 30名
     東広島市 副市長 川口一成
     東広島市 政策推進監 間所克成
     株式会社マエダハウジング 代表取締役 前田政登己
     株式会社マエダハウジング 住宅事業部 建築部 部長 松本和之
     地域代表 菅井晃彦 氏
スケジュール:
9:00~9:20 受付
9:20~9:35 挨拶 東広島市 副市長 川口一成
       近畿大学工学部建築学科 教授 市川尚紀
       株式会社マエダハウジング 代表取締役 前田政登己
       地域代表 菅井晃彦 氏
9:35~9:45 リノベーションの着工(床を剥がす解体作業)
9:45~10:00 質疑応答
※ イベント終了後、解体作業を実施

【東広島市・近畿大学Town&Gown構想】
「Town&Gown構想」とは、「Town」(まち)と「Gown」(大学)とが一体となってまちづくりに取り組む構想のことで、東広島市と近畿大学は、令和4年(2022年)3月に包括連携協定を締結するとともに、「東広島市・近畿大学Town&Gown Office準備室」を開設しました。その後、令和5年(2023年)3月に「東広島市・近畿大学Town&Gown構想推進協議会」を開催、同年4月には近畿大学工学部に「東広島市・近畿大学Town&Gown Office」を設置し、本格的な活動を開始しました。持続可能な未来のビジョンを共有する東広島市と近畿大学が、包括的、日常的、継続的、組織的な関係を構築し、持続的な地域の発展と大学の進化をともにめざす構想の元、市民・学生・教員、行政と大学機関が一体となり、地域課題の解決に取り組んでいます。

【「まちづくり」テーマのプロジェクト 「学校と地域がつながるJR西高屋駅周辺のまちづくり」】
プロジェクト代表者:近畿大学工学部建築学科 教授 市川尚紀
東広島市担当部署 :政策推進監、高屋出張所、生涯学習課
東広島市高屋町中島にある「JR西高屋駅」は農村地域にある小さな駅ですが、周辺に小学校や中学校、高等学校が多数点在し、その生徒の大部分と約2,000人の近畿大学工学部の学生が通学で使用することから、特定の時間帯には改札が対応しきれないほどの利用者が訪れます。一方で、駅前通りには空き店舗や空き家が目立ち、駅周辺のにぎわいは失われ、駅は単なる通過点としてのみ利用されている状況です。
そのような背景の中、令和4年(2022年)2月にJR西高屋駅の整備工事が開始されたことをきっかけとして、現状の課題を解決するための「まちづくり」テーマの1プロジェクトとして本事業が始まりました。駅利用者の大半を占める若者を主役としたまちづくりを仕掛け、小中高生と大学生、さらに地域住民と学校をつなぎ、産官学民協同で西高屋というまちを盛り上げるため、現在、「西高屋駅再開発」「駅前通りの再デザイン」「大学と地域の拠点創出」の3つの取り組みを同時に進めています。

【関連リンク】
工学部 建築学科 教授 市川尚紀(イチカワタカノリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1138-ichikawa-takanori.html

Town&GownOffice Higashihiroshima × Kindai
https://kuring.hiro.kindai.ac.jp/tgo/
工学部
https://www.kindai.ac.jp/engineering/

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