南海トラフ地震の発生に備えた防災人材育成の一環として 能登半島地震で被災した輪島市でのボランティア体験を報告会で共有
近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市)は、令和6年(2024年)12月13日(金)・20日(金)に、「学校防災ボランティア体験報告会」を実施します。三重県教育委員会が主催する「学校防災ボランティア事業」に参加した本校2年生の冨永実和さんが、能登半島地震の被災地である輪島市で行ったボランティア体験を報告します。
【本件のポイント】
●三重県教育委員会の「学校防災ボランティア事業」で、輪島市を訪問した学生が、自身のボランティア体験を報告
●地盤防災について研究している都市環境コースの教員が、能登半島地震の被害調査について報告
●南海トラフ地震に備え、大規模災害発生時に何ができるかを、学生が自分ごととして考える機会とする
【本件の内容】
近い将来、南海トラフ地震の発生が危惧される三重県では、災害時に県内の高校生が自らの命を守り抜くことに加え、支援者となり得る視点から、安全で安心な社会づくりに貢献できる知識や能力を習得することが求められています。そこで三重県教育委員会は、県内の高校生が能登半島地震で被災した石川県能登地方を訪問し、ボランティアとして現地を支援することを通して、大規模な自然災害発生時に地域で自ら行動できる防災人材となることを目的に、"令和6年度「学校防災ボランティア事業」"を実施しています。
このたび、本校2年の冨永実和さんが応募者60名から選抜されて、令和6年(2024年)11月2日(土)~4日(月・祝)にこの事業に参加しました。能登半島地震の被災地である輪島市で行ったボランティアの体験を本校学生に報告します。現地の高校や仮設住宅を訪問して伺った被災者の話や、冨永さんがボランティアを通じて感じた、公衆電話や災害伝言ダイヤルの必要性、地震が起こると町がどうなるのか、今やっておくべき対策などについて話します。また、地盤防災について研究している都市環境コース教授 石田優子も、立命館大学歴史都市防災研究所および東北大学の教員と共に行った能登半島地震の被害調査について報告します。
災害時は避難所生活や復興において若者の力が期待されることから、南海トラフ地震への備えを促し、学生が災害を自分ごととして捉え、大規模災害発生時に「自分に何ができるか」を考える機会とします。
【実施概要】
日時:令和6年(2024年)12月13日(金)15:10~15:55 ※1年生対象
20日(金)15:10~15:55 ※2年生対象
場所:近畿大学工業高等専門学校 1号館 大教室
(三重県名張市春日丘7番町1番地、
近鉄大阪線「名張駅」からバス約8分「近大高専前」下車)
対象:1年生 118人、2年生 168人
内容:「能登半島地震被害調査報告」都市環境コース教授 石田優子(約20分)
「学校防災ボランティア体験報告」総合システム工学科2年生 冨永実和さん(約20分)
【関連リンク】
工業高等専門学校
https://www.ktc.ac.jp/