近畿大学 経営イノベーション研究所 「第17回研究報告会」 「有田焼産地のブランド化戦略」
近畿大学経営イノベーション研究所(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)11月8日(水)に、東大阪キャンパスにて「第17回研究報告会」を開催します。
【本件のポイント】
●本学の研究成果を地域企業や一般の方に提供し、東大阪市の活性化に貢献
●有田焼をテーマに、地元の特産物をブランド化するための戦略について解説
●地域の特産物の発展に寄与した商業者の活動を紹介し、具体的な戦略に迫る
【本件の概要】
近畿大学経営イノベーション研究所は、産業界と連携して経営イノベーションの実例を取り入れた教育・研究を行うとともに、東大阪の企業経営者や地域の方へ、最新のイノベーションについて学ぶ場を積極的に提供しています。
今回は「有田焼産地のブランド化戦略」と題し、経営学部経営学科 准教授 東郷 寛(とうごう ひろし)が、地域特産物の発展に大きく寄与した商業者の活動に注目し、高度成長期における有田焼のブランド化に向けた取り組みについて解説します。具体的な事例として、産地ブランド構築に向けて開催された有田磁器の展示会を紹介し、ブランド化戦略の過程を解説します。
■日 時:平成29年(2017年)11月8日(水)13:15~14:45
■場 所:近畿大学東大阪キャンパス21号館8階会議室
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■対 象:企業・一般の方、本学学生・教職員(定員先着50人、入場無料、当日参加可)
■申込方法:氏名、年齢、参加希望人数を明記の上、メール(icmi@bus.kindai.ac.jp)にてお申込みください。
■お問合せ:近畿大学経営イノベーション研究所 TEL(06)4307-3046
【研究報告会について】
今回の研究報告会では、高度成長期における有田焼のブランド化戦略について解説します。有田焼の歴史の見直しとその歴史に基づいた有田焼のブランド化に向けた取り組みについて紹介します。
おもに新興商社の動きに注目し、市場の創造と拡大を志向するビジネスシステム(協業の仕組み)の構築と、窯元との商品開発、販路と市場の開拓、工場生産化の促進などといった取り組みについて解説します。新興商社台頭の動きに呼応した形で推進された産地全体でのブランド化への取り組みを紹介し、高度成長期の有田焼産地の発展に大きく寄与した商業者の活動と関連付けながら、産地ブランド化戦略の過程を明らかにします。
報告会の中で、昭和50年(1975年)に全国主要百貨店で開催された「古伊万里名品里帰り展」を紹介し、かつて欧州に輸出された有田磁器をブランド化のリソースとして活用する戦略が功を奏し、その後の産地繁栄につながった事例を紹介します。
【講師プロフィール】
近畿大学経営学部経営学科 准教授 東郷 寛(とうごう ひろし)
学 位:博士(経営学)
専門分野 :地域経営論、公共経営論
研究テーマ:地場産業研究、マルチセクターパートナーシップ等
著 書:Framing Processes for an Institutional Change of a Japan’s Porcelain Production Area.
In C. Boari, T. Elfring & X. Molina-Morales (Eds.)
Entrepreneurship and Cluster Dynamics. Routledge 2016 等
論 文:Comparative Analysis on Descriptive Models for Policy Process of a Public Private Collaboration.
Academy of Management Proceedings. 2017 等
略 歴:平成21年(2009年)大阪市立大学大学院経営学研究科 後期博士課程修了
平成21年(2009年)近畿大学経営学部 講師
平成23年(2011年)近畿大学経営学部 准教授
学外活動 :平成25年(2013年)東大阪市 地域まちづくり活動助成金審査会委員
阪南市 市民協働推進委員会委員
【関連リンク】
経営学部経営学科 准教授 東郷 寛(トウゴウ ヒロシ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1030-tougou-hiroshi.html