近畿大学出前ゼミ in 川俣高校 福島県川俣町から将来のじぶん、未来の科学技術・ビジネスを考える

2018-11-29 14:00

近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成30年(2018年)12月5日(水)に福島県立川俣高等学校で、近畿大学出前ゼミ in 川俣高校を実施し、本学の学生(7人)が高校生向けに科学技術の最先端の研究を伝えます。

【本件のポイント】
●大学生が講師となり、科学技術の楽しさや不思議さをドローン等の実演を交えて伝え、生徒と共に自分たちの将来、福島の未来、産業や文化の振興を考える
●学生に東日本大震災や福島第一原発の影響と現在の復興の状況を理解してもらい、社会貢献への意識、関心を高める機会とする
●川俣高校が独自に取り組む福島イノベーション・コースト構想事業を担う人材育成事業に役立つプログラムを提供する

【本件の概要】
近畿大学は東日本大震災発生直後に川俣町から「復興支援アドバイザー」の委嘱を受け、平成24年(2012年)12月から「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」を立ち上げて、除染研究・心身ケア、産業復興の分野で支援活動を行ってきました。また、平成29年(2017年)5月に川俣町との間で包括連携協定を締結したことで、活動の範囲が教育、人材育成の領域まで広がりました。これらを背景に今年度採択された「大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業」では、本学の学生が「オール近大プロジェクト」と、川俣町との連携を基盤に、町の産業や文化の復興・振興に係る提言活動を行っております。
今回は、近畿大学の理系の学生(7人)が講師となり、大学の研究室で打ち込んでいるモノやコト、科学技術の最先端の話題を提供し、川俣高校の生徒といっしょに自分たちの将来、福島(川俣町)の未来、産業や文化の振興を考える機会とします。

■日  時:平成30年(2018年)12月5日(水)13:55~15:10
■場  所:福島県立川俣高校(福島県伊達郡川俣町飯坂字諏訪山1)
■参加者 :福島県立川俣高校生(全学年 115人)
■主  催:近畿大学
■協  力:川俣町
■参加学生:大学院総合理工学研究科(2人)、理工学部(5人)計 7人

【開講講座】※ゼミ1、2は普通科対象(いずれか選択)、ゼミ3は機械科対象
ゼミ1「放射線から身を守り、放射線を正しく使うために、放射線の測定について学ぶ」
講師:大学院生、学部生(大学院総合理工学研究科、理工学部)
指導:原子力研究所副所長・教授 山西 弘城(放射線防護、環境放射線)
要旨:放射線を客観的にとらえ、放射線への対処方法や、有用な使われ方についてふれてみたいと思います。また、測定器を使って、測定原理や放射線の性質について実習で学びます。

ゼミ2「宇宙マグロプロジェクトで超小型人工衛星を打ち上げ!」
講師:宇宙マグロプロジェクト参加学生(大学院総合理工学研究科、理工学部)
指導:理工学部教授 前田 佳伸(光エレクトロニクス)
要旨:宇宙マグロプロジェクトは、人工衛星からレーザーを照射してマグロなどの海洋生物を追尾するシステムを構築することを目指しています。その基礎実験を行うために超小型衛星を設計・製作し、打ち上げようと活動しています。宇宙衛星技術やマグロなどの海洋資源の現状と将来についてお話します。

ゼミ3「ものづくりを楽しむ:ロボットを作る,ロボットを操る」
講師:ロボット研究会学生(理工学部)
指導:理工学部教授 原田 孝(精密機械工学)
要旨:近畿大学理工会学生部会ロボット研究会は、さまざまなロボットを設計製作して全国の競技会に出場しています。講義では理工学部教授 原田孝による最新ロボットの紹介と、学生部員による実際の競技会に出場したロボットの実演とその作り方や操り方の解説を通して、ものづくりの楽しさを学びます。

【"オール近大"川俣町復興支援プロジェクトとは】
近畿大学が、14学部48学科を擁する総合大学としての研究力を生かし、東日本大震災に伴う原発事故により、一部が計画的避難区域に指定された川俣町の早期復興を、大学の総力を挙げて支援するために立ち上げたプロジェクトです。
近畿大学教員が提案した復興支援策を、1.農業・産業・町づくり振興支援、2.除染推進支援、3.健康・心身ケア支援、4.放射線・放射能測定支援のグループに分け、川俣町民の意向を取り入れつつ、平成25年(2013年)5月から本格的に始動しました。
https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/social-activity/earthquake-east-japan/all-kindai/

【大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業について】
平成30年度(2018年度)からスタートした、全国の大学等が有する福島復興に資する「知」(復興知)を、浜通り市町村等に誘導・集積するため、組織的に教育研究活動を行う大学等を支援する事業。「福島イノベーション・コースト構想」に掲げる廃炉等、ロボット、エネルギー、農林水産、環境・リサイクル等に関する内容の事業が対象となっています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1404927.htm

【関連リンク】
"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト
https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/social-activity/earthquake-east-japan/all-kindai/

原子力研究所 教授 山西 弘城(ヤマニシ ヒロクニ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/259-yamanishi-hirokuni.html

理工学部電気電子工学科 教授 前田 佳伸(マエダ ヨシノブ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/444-maeda-yoshinobu.html

理工学部機械工学科 教授 原田 孝(ハラダ タカシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/291-harada-takashi.html

本学学生らと川俣町長佐藤金正氏
画像・ファイル一覧
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.