学生がレシピを考案した平群産巨峰使用のデザートを提供 入院中の子どもたちの食事満足度アップを目指す

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、医学部奈良病院(奈良県生駒市)と共同で、病院食の質を向上させる「食事満足度向上プログラム」を実施しています。今回は、小児病棟の入院患者などを対象に、奈良県平群町産のブドウ「巨峰」を用いた「ブドウのゼリー」を提供します。

【本件のポイント】
●奈良病院と農学部が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として実施
●平群町と近畿大学との包括連携協定により、とれたての地元産ブドウの提供が実現
●入院患者様に入院中の楽しい食事環境を演出する方法を農学部の学生が実践的に学ぶ

【本件の概要】
近畿大学農学部食品栄養学科では、医学部奈良病院と連携して平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に、奈良病院に入院中の患者様を対象に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。
今回、平成29年(2017年)1月に近畿大学と包括連携協定を締結した奈良県平群町の協力を得て、平群町で栽培されたブドウ「巨峰」を用いて、木戸慎介准教授が指導する食品栄養学科臨床栄養学研究室の学生がレシピを考案した「ブドウのゼリー」を入院中の子どもたちや、闘病により食欲が低下している入院患者様に提供します。
平群町産の甘味が強い巨峰を使用したゼリーに、酸味のあるヨーグルトムースを合わせることで、さらに甘味が引き立った、見た目も美しいデザートに仕上げました。美味しいデザートで少しでも入院生活のストレスを解消し、病棟に笑顔を生み出します。

■日時:平成29年(2017)年)10月11日(水)18:00~(夕食時提供予定)
■会場:近畿大学医学部奈良病院
    (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
■対象:小児ならびに食欲不振食患者様(計20~30名様)

【食事満足度向上プログラムについて】
本学農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部は、「食事満足度向上プログラム」として、主に次の4点について病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
1.食事に関する嗜好調査実施
従来は、栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析します。

2.病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成
栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者様の献立表を作成しています。

3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ奈良県産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて情報を提供します。

4.小児病棟入院患者様対象イベント
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上に役立てました。

【平群町との包括連携協定について】
平群町と近畿大学は、平成29年(2017年)1月17日に包括連携協定を締結し、農学部農業生産科学科のアグリビジネス実習を平群町内に設置した実習圃場で行うなど、農業・食品関連分野を中心とした連携をしています。今後も、さらなる教育・研究実践の場としての体制の拡充や、平群町の有する豊かな自然環境の有効活用、行政や地方創生を志す学生の実習を通じ、地域の課題を解決し活性化を目指します。

【平群町巨峰について】
平群町は奈良県内最大のブドウの産地で、中でも日照時間の長さと水はけの良さを生かし、きめ細やかな管理のもとで育てられた“巨峰”は大粒で瑞々しく、噛むたびに強い甘さとやさしい酸味が広がります。また、平群町が独自に設けた認定要件((1)等級:赤秀以上、(2)重さ:300g以上(一房辺り)、(3)形状:粒ぞろい)の厳しい基準をクリアした最上級の“巨峰”を平群ブランドに認定しています。

【関連リンク】
農学部食品栄養学科 准教授 木戸 慎介(キド シンスケ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/837-kido-shinsuke.html

平群産巨峰使用「ブドウのゼリー」
平群産巨峰使用「ブドウのゼリー」

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