ドクターヘリ離着陸場がキャンパス内に誕生 運用開始に先立ち、那賀消防組合と県立医大との合同訓練を実施

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)は、平成30年(2018年)10月29日(月)から、和歌山キャンパス内の駐車場をドクターヘリの臨時離着陸場として運用を開始します。
これに先立ち、同日、和歌山県那賀消防組合消防本部、和歌山県立医科大学と、ドクターヘリのデモンストレーション飛行等の合同訓練を行います。

【本件のポイント】
●和歌山県立医科大学が運用する和歌山県ドクターヘリの離着陸場がキャンパス内に誕生
●河川の氾濫等に強い立地を生かし、学内・近隣地域の救急医療体制の構築に貢献
●デモ飛行では学生が傷病者役を担当し、実際の救急現場を体験

【本件の概要】
和歌山県では、平成15年(2003年)1月から、和歌山県立医科大学附属病院が和歌山県、奈良県南部、三重県南部を運航範囲とするドクターヘリコプターを運用しています。消防からの要請による各種重症事故現場への出動や、緊急手術が必要な患者等の搬送などに活用され、地域の救急医療に大きく貢献しています。
近畿大学生物理工学部は、当該地域を管轄する和歌山県那賀消防組合消防本部、和歌山県ドクターヘリを運行・管理する公立大学法人和歌山県立医科大学および学校法人ヒラタ学園(航空事業本部)と連携し、学生用駐車場の一部を臨時離着陸場として活用することで地域の救急医療体制の構築に貢献します。

【合同訓練の概要】 ※当日の天候により訓練を中止する場合があります。
■日時:平成30年(2018年)10月29日(月)9:50~10:30
    [天候不良による予備日]10月31日(水)9:50~10:30
■場所:近畿大学生物理工学部 第二学生駐車場(和歌山県紀の川市西三谷930、
    JR「紀伊駅」・「粉河駅」からバスで約25分)※無料駐車場有
■内容:ドクターヘリの離着陸、傷病者搬送のデモンストレーション

【合同訓練の詳細】
(1)近畿大学職員および警備員による当該駐車場周辺の安全確保
重大な事故等の発生を想定し、消防署に緊急連絡。ドクターヘリによる搬送に備えて、本学職員および警備員が、離着陸場となる第二学生駐車場周辺の交通整理および安全確保を行います。

(2)和歌山県那賀消防組合消防本部による安全確保および離着陸誘導
ドクターヘリの前に先着する消防により、離着陸場となる駐車場周辺の安全確保を行います。ヘリコプターの回転翼による粉塵の巻き上げを防ぐため、未舗装の駐車場への散水を行います。

(3)ドクターヘリ着陸・傷病者搬送
消防からの出動要請により和歌山県立医科大学附属病院からドクターヘリが出動し、本学臨時離着陸場から傷病者の搬送を行います。傷病者役は本学部の在学生が務めます。

【ドクターヘリ臨時離着陸場の運用について】
■運用開始
平成30年(2018年)10月29日(月)

■運用環境
・那賀消防組合消防本部からのドクターヘリ要請時および災害発生時の土地使用要請を受け、使用を許可(本学部運営に支障がない場合に限る)
・消防隊員が先着し、ヘリの離着陸時の安全確認および誘導を実施
・飛行可能時間は午前8時から日没30分前(天候によっては飛行不可)

【和歌山県ドクターヘリ】
和歌山県ドクターヘリは、平成15年(2003年)1月に、3県(和歌山県・奈良県・三重県)合同運用や新生児・母体搬送、消防無線搭載など当時全国初の先駆的な試みとともに、和歌山県立医科大学により、全国で7番目に運航が開始(国公立大学病院では初めて導入)されました。同大学附属病院を拠点に、通常の基地病院を中心とした半径50km圏ではなく、県外を含む半径100km圏の広域を運航範囲としていることが特徴です。
ドクターヘリは、学校法人ヒラタ学園航空事業本部が管理・運用しており、ヘリコプターの操縦士、整備士および運航管理士を同学園が担い、フライトドクター・ナースを和歌山県立医科大学附属病院救命救急センターが担当します。その機体には、和歌山県の地形特性に適した「EC135」という小型で機動性の高い機種が採用されています。平成21年(2009年)からは、大阪府ドクターヘリおよび徳島県防災ヘリ(平成24年(2012年)~徳島県ドクターヘリ)と相互応援協定を締結し、広域運航の影響による各機出動中の要請重複に対応しています。

和歌山県立医科大学が運航するドクターヘリ
和歌山県立医科大学が運航するドクターヘリ

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