文芸学部生デザインのソーシャルディスタンスサインを設置 ホスピタルアートで病院内をより明るく快適な空間に

オリジナルソーシャルディスタンスサイン
オリジナルソーシャルディスタンスサイン

近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)は、文芸学部(大阪府東大阪市)の学生がデザインしたオリジナルソーシャルディスタンスサインと患者様へのお知らせ掲示板を、令和3年(2021年)11月8日(月)から近畿大学病院内に設置します。
これは医学部と文芸学部文化デザイン学科が共同で取り組む「ホスピタルアート」の実践であり、新型コロナウイルス感染症対策として設置していた既存のサインを一新し、病院から患者様へのお知らせ事項を集約する掲示板を新たに設置することで、病院内の環境改善をめざします。
なお、本件は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●アートの力で、病院を患者様や病院スタッフにとって明るく快適な空間に変える試み
●文芸学部の学生がソーシャルディスタンスのサインを考案、待合ロビー等700席に設置
●「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施

【本件の内容】
本学では、平成21年度(2009年度)から医学部と文芸学部が協力して「HARTプロジェクト」と名付けた連携事業を展開してきました。「HART」とはHospitalとArtを重ね合わせた造語です。「HARTプロジェクト」は、文芸学部文化デザイン学科教授 森口 ゆたかが中心となり、医療とアートを融合させ、患者様や病院スタッフのために明るく快適な医療空間を作り出すことをめざした総合大学ならではの取り組みです。
「病院に関わるすべての皆様に楽しいひと時を過ごしていただきたい」という想いのもと、患者様と病院スタッフが一体となれるような数々のイベントを企画していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見合わせる状況が続いていました。そのような中で、病院をアートの力でより明るく快適な空間に変えるための試みとして、既存の無機質なソーシャルディスタンスのサインを一新し、病院内のあらゆる壁面に貼られた掲示物をまとめる新しい掲示板をデザインしました。文芸学部生9名が2つのグループに分かれて、医師や看護師へプレゼンテーションを行い、それぞれの提案の良い部分が採用される形でデザインが確定されました。これまでのように文芸学部生が直接病院を訪問し、患者様と触れ合う機会は減少していますが、今回のサイン考案を通じて病院内の環境改善に取り組んでいます。

【ソーシャルディスタンスサイン】
患者様へソーシャルディスタンスを促すために、オリジナルデザインの「使用禁止マーク」等を病院内のロビーや外来を中心とする待合スペースの座席約700箇所に設置します。
患者様に笑顔をお届けするため、癒される動物の写真や親しみやすい前向きな花言葉を用いたサインを考案しました。

【掲示板】
文芸学部生がデザインした掲示板を病院の1階、2階、3階の3カ所に新たに設置しました。病院内の壁面のあらゆる場所にランダムに貼られていた患者様へのお知らせ事項を集約するためのものです。病院スタッフが掲示物をまっすぐ貼れるように罫線をつけたところがポイントです。

【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクトについて】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。これまでに126件の企画提案が採択され、約2億3千万円の研究費をかけて実施しています。

【関連リンク】
文芸学部 文化デザイン学科 教授 森口 ゆたか(モリグチ ユタカ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1482-moriguchi-yutaka.html

近畿大学病院
https://www.med.kindai.ac.jp/
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/
医学部
https://www.kindai.ac.jp/medicine/


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