東日本大震災復興支援として農学部の学生がレシピを考案 近畿大学病院の病院食で福島県川俣町の「川俣シャモ」を提供

「川俣シャモの山椒焼き」(左)、川俣シャモのハーブソルト焼き(右)
「川俣シャモの山椒焼き」(左)、川俣シャモのハーブソルト焼き(右)

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、「大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業(事業名:"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト)」の一環で、福島県川俣町の特産品である「川俣シャモ」の商品開発等の支援を行っています。令和3年(2021年)1月20日(水)・25日(月)に、農学部食品栄養学科と近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)が共同で実施している「食事満足度向上プログラム」との共同企画として、「川俣シャモ」を使った料理に学生手作りのメッセージカードを添えて入院患者様に提供します。

【本件のポイント】
●「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」と「食事満足度向上プログラム」の共同企画として、福島県川俣町の特産品である「川俣シャモ」を病院食で初めて提供
●学生に地域資源を活用した商品・サービスの開発やマーケティング活動の機会を提供
●学生は入院患者様にとって楽しい食事環境を演出する方法を学ぶ

【本件の内容】
近畿大学では、「大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業(事業名:"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト)」を実施しており、その一環として農学部の学生が中心となり、福島県川俣町の特産品である「川俣シャモ」の新商品・レシピの開発、「川俣シャモまつり」等のイベントへの参加、マーケティング調査等を川俣町と共同で行っています。
今回は川俣シャモの地域内外での需要喚起・消費拡大等を目的に、農学部食品栄養学科と近畿大学病院が共同で実施している「食事満足度向上プログラム」との共同企画として新メニューを開発しました。深みあるコクと弾力ある肉質が特徴である川俣シャモの「山椒焼き」「ハーブソルト焼き」を、学生手作りのメッセージカードを添えて病院食として入院患者様に提供します。

【実施内容】
日  時:令和3年(2021年)1月20日(水)・25日(月)
場  所:近畿大学病院(大阪府大阪狭山市大野東377-2 南海高野線「金剛駅」または泉北高速線「泉ケ丘駅」よりバス約15分)
対  象:近畿大学病院入院患者様
     ※ 特別な食事制限が必要な患者様を除く
メニュー:川俣シャモの山椒焼き(20日昼食提供時)
     川俣シャモのハーブソルト焼き(25日夕食提供時)
※ 現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で病院内の立ち入りが制限されているため、病院食に関する取材に関してはオンライン等の対応とさせていただきます。

【食事満足度向上プログラム】
近畿大学農学部食品栄養学科では、平成28年(2016年)4月から近畿大学の2病院(近畿大学病院と近畿大学奈良病院)と連携し、病院食の質と満足度の向上を目指して「食事満足度向上プログラム」を実施しています。主に4つの取り組みを行っています。

<食事に関する嗜好調査実施>
これまで近畿大学奈良病院の栄養部が年2~4回実施していた嗜好調査を、農学部の学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析する。

<病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成>
栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者様の献立表を作成する。

<奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成>
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ、平群町産の農作物などを積極的に病院食の献立に取り入れる。またメッセージカードを献立に添えることで取り組みの認知度を高める。

<小児病棟入院患者様対象イベント>
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。

【"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト】
近畿大学が、14学部48学科を擁する総合大学としての研究力を生かし、東日本大震災に伴う原発事故により、一部が計画的避難区域に指定された川俣町の早期復興を、大学の総力を挙げて支援するために立ち上げたプロジェクトです。近畿大学教員が提案した復興支援策を、1.農業・産業・町づくり振興支援、2.除染推進支援、3.健康・心身ケア支援、4.放射線・放射能測定支援のグループに分け、川俣町民の意向を取り入れつつ、平成25年(2013年)5月から本格的に始動しました。
令和元年(2019年)7月には、継続して行ってきた復興支援活動が評価され、復興庁から感謝状が贈呈されました。

【大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業】
全国の大学等が有する福島復興に資する「知」(復興知)を浜通り市町村等に誘導・集積するため、組織的に教育研究活動を行う大学等を支援する事業です。「福島イノベーション・コースト構想」に掲げる廃炉等、ロボット、エネルギー、農林水産、環境・リサイクル等に関する内容の事業が対象となっています。近畿大学は平成30年度(2018年度)から、「大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業(事業名:"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト)」を実施しています。

【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/