30 年ぶりにクリスマスイブ前日が平日になった影響か?クリスマスのスーパーのチラシの販促内容が2018年と異なる傾向に
~ 「12 月のスーパーのクリスマスのチラシ」分析結果 ~
株式会社ドゥ・ハウスはスーパーなどの新聞折り込みチラシの企画内容について集計分析した結果をまとめました。今回のレポートは、2019/12/1 から2019/12/31 の総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、ドラッグストア(DRG)、ホームセンター(HC)の計50 企業のチラシを対象に行いました。対象となったチラシ枚数は518 枚です。
調査サマリ
『歳末』『お正月』『年越し』などの年末年始に関する企画が上位に。また、令和元年ならではの「令和最初の」といった訴求も見られた
30年ぶりにクリスマスイブ前日が平日になった影響で、クリスマスの販促傾向・企画内容が昨年までと異なる傾向に
メニュー提案では、定番のケーキ以外に各社クリスマス独自メニューが多く見られた
『歳末』『お正月』『年越し』などの年末年始に関する企画が上位に。また、令和元年ならではの「令和最初の」といった訴求も見られた
2019年12月にGMS・SMのチラシに掲載された企画は「歳末(390件)」が最も多く、次いで「お正月(262件)」「年越し(228件)」「クリスマス(212件)」の順となりました。(図1)
12月の上旬~中旬にかけては目立った歳時がない時期ですが、「お手軽メニュー」や「鍋」「おうち忘年会」など各社工夫をこらした企画を実施していました。
また、2019年12月は令和になって初めての年末ということもあり、「令和最初の」という訴求も多く見られました。
30年ぶりのクリスマスイブ前日が平日となった影響で、クリスマスの販促・企画内容が昨年までと異なる傾向に
2019年の12月1週~12月4週のクリスマス企画掲載数は216件で、2018 年の199件と比べてやや増加しているという結果になりました。
また、12月16日~12月25日の10日間を集計したクリスマス企画掲載回数には、2018年とは異なる傾向が見られました。クリスマス企画は、2018年は22日に集中していましたが、2019年は21日と23~24日の2つのピークがあり、両日で企画を行っている企業も多く見受けられました。(図2)その原因として、曜日と祝日が関係していると考えられます。今までは23日が祝日のため曜日に影響されずに安定的な販促を行えていましたが、今年は約30年ぶりに23日~25日が平日となり、アプローチにも変化が見られました。
曜日と祝日の影響は企画内容にも見られ、メニュー提案ではなく惣菜がメインの「ラクして楽しむクリスマス」という企画で中食を中心とした提案を行っている企業もありました。
今後のクリスマスの販促も曜日に対応した工夫が必要となってくると思われます。
メニュー提案では定番のケーキに加え、各社クリスマス独自メニューが多く見られた
また、クリスマスの企画内メニューは上位のほとんどを洋食メニューが占める結果となりました。メニュー提案全体数は2018年を上回っており、各メニュー数も増加傾向にありました。「その他デザート」は倍以上増えており、特に大きな伸びを見せています。(図3)そこから、定番のケーキ以外のクリスマス用のデザートメニューの提案にも力を入れていることが伺えます。
そのクリスマス用デザートメニューには、リースやサンタをかたどったものや、食材を重ねてタワーやツリーに見立てたものなどが見られました。一見難しそうですが、QRコードでのレシピ誘導や既製品のアレンジになっており試しやすいような工夫がなされていました。
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会社概要
国内・海外でマーケティング事業を展開し、生活と流通の2 つのマーケティングフィールドに対
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会社名 :株式会社ドゥ・ハウス https://www.dohouse.co.jp/
設立 :1980 年7 月7 日
代表者 :代表取締役社長 高栖 祐介