近畿大学×高野町 公開講座開催 地域創生を目的とする「大学のふるさと協定」の取り組みとして実施
近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)2月に和歌山県高野町と近畿大学が締結した「大学のふるさと協定」の一環として、令和元年(2019年)5月18日(土)に高野山観光情報センターikoya(和歌山県伊都郡高野町)にて第2回公開講座を行います。
【公開講座】
■タイトル:執金剛神像と深沙大将像
重源の天竺への憧れと仏法興隆への願い
■講 師:近畿大学文芸学部芸術学科
准教授 松岡 久美子
■講演内容:高野山に伝わる執金剛神像、深沙大将像は、源平の合戦の際に焼亡した東大寺の再建に尽力した僧重源が高野新別所に安置したものと推測されています。近年、鎌倉時代の有名な仏師快慶の作であることが確認されて話題になりました。執金剛神と深沙大将の組み合わせは非常に珍しく、ほかには京都の金剛院に伝来する同じく快慶作の一対しか知られていません。この2尊の組み合わせがなぜ生まれたのかはこれまで知られてこなかったのですが、当時の状況を読み解くと、東大寺焼亡により揺らぎかけた仏教誕生の地天竺(インド)との絆を再確認する願いを込めて、重源の周辺で生み出されたものであることがみえてきます。
【講座の概要】
日 時:令和元年(2019年)5月18日(土)15:15~16:45
場 所:高野山観光情報センターikoya
(和歌山県伊都郡高野町大字高野山357 金剛峯寺前第2駐車場内
南海高野山ケーブル「高野山駅」下車 バスで約10分(南海りんかいバス「金剛峯寺前」)
対 象:高野町の方、一般の方(入場無料、申込み不要)
問い合わせ先:高野町観光振興課地域振興係 TEL(0736)56-2780
【「大学のふるさと協定」とは】
「大学のふるさと協定」事業は、人口の減少や少子高齢化の進行により地域活力が低下している地域において、人材育成の実践的教育や社会的責任として地域貢献活動に対する関心の高い大学が、地域の方々とともに課題の解決に向けた活動を行い、継続的に交流する取り組みです。高野町と近畿大学は、平成29年(2017年)2月にこの協定を締結しました。「産業・観光振興」と「地域間交流促進」を主軸に、空き家や空店舗における地域資源を使った新商品の開発や、廃校舎を活用した地域交流イベントの開催などを通じて、地方創生を目的とする事業を共同で実施していきます。
【関連リンク】
文芸学部芸術学科(造形芸術専攻) 准教授 松岡 久美子(マツオカ クミコ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1443-matsuoka-kumiko.html