スマートフォン用アプリ「VR-MD」で分子の世界を擬似体験 開発者が実演を交えて分子科学に関する特別講義を実施

VR-MDデバイスを持つ佐藤氏と松田氏(左)、VR-MDによるVR空間(右)
VR-MDデバイスを持つ佐藤氏と松田氏(左)、VR-MDによるVR空間(右)

近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)は、令和6年(2024年)1月12日(金)、近畿大学大学院総合理工学研究科物質系工学専攻の院生約30名を対象に、スマートフォン用教育アプリ「VR-MD(Virtual Reality Molecular Dynamics)」※1 を用いた特別講義を実施します。本学理工学部応用化学科教授 今井喜胤、エネルギー物質学科教授 中井英隆と共同で、アプリの開発者である、東京大学(千葉県柏市※2)特任教授 佐藤宗太氏と、トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市)未来創生センター 松田健郎氏をお招きし、講師を務めていただきます。
※1 VR-MDについての解説記事:https://satolab.t.u-tokyo.ac.jp/featured/03/
※2 佐藤特任教授の活動場所:千葉県柏市柏の葉6-6-2 三井リンクラボ柏の葉1 FS CREATION

【本件のポイント】
●大学院生約30名を対象に、最先端の教育用VR教材を用いた特別講義を実施
●化学を学ぶ大学院生でもイメージしにくい「分子の世界」を、VR教材で擬似体験
●開発者による実演を交えた講義により、見て、触りながら分子科学を学ぶ

【本件の内容】
さまざまな物質を構成する「分子」の構造や振る舞いを理解することは、物質科学の発展に欠かすことができません。しかし、取り扱う「分子」が複雑になるに従い、教科書や文献による二次元の情報だけではその構造や振る舞いをイメージ・理解することが難しくなります。近年のVR技術の急速な発展は、この問題を解決できる一助となる可能性を秘めています。
そこで、近畿大学理工学部では、令和5年度(2023年度)から取り組んでいる「ICT(情報通信技術)-VR(仮想現実)・MR(複合現実)-活用による国際的修士育成プロジェクト」(代表:理工学部応用化学科教授 今井喜胤、同エネルギー物質学科教授 中井英隆)の一環として、今回の特別講義を企画しました。近畿大学大学院総合理工学研究科物質系工学専攻で化学を学ぶ院生約30名が、イメージしにくい「分子の世界」を、最先端の教育用VR教材を用いて学びます。スマートフォン用教育アプリ「VR-MD」を用いることで、分子動力学(MD: Molecular Dynamics)計算でシミュレーションされた分子をVR空間内に表示し、見て、触りながら分子科学を学ぶことができます。

【実施概要】
日時:令和6年(2024年)1月12日(金)10:45~12:15
場所:近畿大学東大阪キャンパス 38号館2階 第5情報処理教室
   (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象:近畿大学大学院総合理工学研究科物質系工学専攻 院生約30名

【ICT-VR・MR-活用による国際的修士育成プロジェクト】
近畿大学教育改革・学生支援プロジェクト助成金を基に、令和5年度(2023年度)から2年間実施されるプロジェクト。"世界がキャンパス"を合言葉に、理工系におけるオンライン交流を充実させ、情報通信技術(ICT)である「仮想現実(VR)・複合現実(MR)デバイス」を活用して効果的な教育環境を構築し、国際的に活躍できる修士の育成を目指します。

【関連リンク】
理工学部 応用化学科 教授 今井喜胤(イマイヨシタネ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/362-imai-yoshitane.html
理工学部 エネルギー物質学科 教授 中井英隆(ナカイヒデタカ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1486-nakai-hidetaka.html

理工学部
https://www.kindai.ac.jp/science-engineering/


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