8/22(土)「大阪人工内耳フォーラム 2015」開催~人工聴覚器や補聴器の進歩など「聴こえ」の医療最前線~ 近畿大学医学部 耳鼻咽喉科学教室主催

近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)耳鼻咽喉科学教室(教授:土井勝美)は、平成27年(2015年)8月22日(土)スイスホテル南海大阪にて、一般市民を対象とする「大阪人工内耳フォーラム2015」を開催します。

【フォーラムの概要】
本フォーラムは、聴覚障害に対する最先端医療の啓蒙を目的として、平成23年(2011年)から毎年1回開催し、今年で5回目を迎えます。今年度も、人工聴覚器医療を担当する医師、手術後のリハビリテーションを担当する言語聴覚士の講演に加え、人工内耳手術を受けた患者さんの体験談や聴覚障害に関する個別相談コーナーなども準備しています。聴覚障害に苦しんでおられる患者さんとそのご家族、人工内耳について詳しく知りたい方、人工内耳手術を受けるかどうか迷っている方、どなたでもお気軽にご参加ください。

日 時:平成27年(2015年)8月22日(土)15:00~19:00
会 場:スイスホテル南海大阪(南海電鉄なんば駅直結)
   (大阪府大阪市中央区難波5-1-60)
対 象:一般市民、医療関係者、教育関係者(定員250人、入場無料)
申込方法:住所、氏名、希望人数を明記のうえ、下記へお申込みください
お問合せ・申込先:大阪人工内耳フォーラム事務局 TEL:0120-05-4133(フリーダイヤル)

【プログラム】
(1)「人工聴覚機器の歴史と難聴医療の最前線」
   講師:近畿大学医学部 耳鼻咽喉科学教室 教授 土井勝美
(2)「小児の難聴・人工内耳の進歩」
   講師:(医)萌悠会神田E・N・T医院 理事長・院長 神田幸彦
(3)「チャレンジ 人工内耳」
   講師:近畿大学医学部耳鼻咽喉科学教室 講師 齋藤和也
(4)「人工内耳を使いこなす リハビリテーションの実際」
   講師:近畿大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 言語聴覚士 小濱久美
(5)「人工内耳装用者による体験談」

【本件の背景】
2060年には65歳以上の人口割合(高齢化率)は40%を超え、75歳以上の後期高齢者も総人口の25%を超える見込みとなっています。聴覚障害の発生率は加齢に伴い上昇することから、超(超)高齢化社会における難聴対策は今後ますますその重要性を増すことになります。また、新生児の約1,000人に一人が両側高度難聴で出生するという事実から、新生児聴覚スクリーニングによる高度難聴児の早期発見と、人工内耳医療を主体とする高度難聴児に対する早期介入の実施が大きな課題となっています。

人工内耳医療の有効性と安全性、そして現時点での諸問題等について、広く社会に啓蒙活動を行っていくことは、最新の感覚器医療・人工聴覚器医療を担当する大学病院医師にとって最優先の使命です。

【人工内耳とは】
1980年代に開発された人工内耳手術の導入は、それまでの高度感音難聴に対する治療の概念を根本的に変える革命的な医療となりました。内耳障害を病因とする先天性および後天性の高度感音難聴に対して、蝸牛内に挿入された人工内耳電極からの聴神経への通電により、正確な聴覚情報が大脳皮質聴覚野に届けられるようになったのです。

2014年末時点で、人工内耳手術の症例数は世界全体で約320,000人、日本国内で約10,000人と推定されています。日本国内で人工内耳手術が保険適応となったのは1994年、小児例に対する人工内耳手術が保険適応となったのが1997年で、成人例、小児例ともにその後も手術数は順調に増加し、最近では年間約500例の人工内耳手術が施行されています。国内における耳科手術および人工聴覚器手術の中心的施設の一つである近畿大学医学部耳鼻咽喉科においても、過去5年間に120人を超える人工内耳手術数を施行してきました。

【主催者プロフィール】
近畿大学医学部 耳鼻咽喉科学教室
教授 土井 勝美
専門:耳科学、神経耳科学、聴覚医学、めまい平衡医学
学位:医学博士

【関連リンク】
医学部 医学科 教授 土井 勝美
http://www.kindai.ac.jp/meikan/589-doi-katsumi.html


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