近畿大学理工学部で「バッテリー人材育成プログラム」を開講 脱炭素社会の実現に寄与する次世代のエネルギー人材を育成

「バッテリー人材育成プログラム」概念図 ※ 今後変更になる可能性があります。
「バッテリー人材育成プログラム」概念図 ※ 今後変更になる可能性があります。

近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)は、「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」の活動の一環として、令和6年度(2024年度)から「バッテリー人材育成プログラム」を開講します。
バッテリー人材とは、バッテリー産業において基礎研究・設計から製造・応用まで広範囲にまたがる領域で活躍する人材のことです。理工学部で開講しているエネルギー分野に係るカリキュラムを結集し、"オール理工学部"でバッテリーに関わる幅広い知識・スキルを提供することで、脱炭素社会の実現に寄与する人材育成をします。

【本件のポイント】
●令和4年(2022年)8月31日に策定された蓄電池産業戦略を受けて、蓄電池に係る人材を育成・確保することを目指した大学教育における教育プログラムを開講
●「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」に参画する大学の中で具体的な教育プログラムを近畿大学が初めて実現
●次世代を担う広い視野を備えたエネルギー人材の育成を目指す

【本件の背景】
世界各国で、令和32年(2050年)前後のカーボンニュートラルの実現が国家目標として設定されており、世界的な動向として蓄電技による対応が迫られています。このような大きな変革の中で、日本国内においても脱炭素産業における雇用ニーズが高まりつつあります。バッテリー人材の育成・確保は、脱炭素社会の実現や蓄電池産業の競争力強化のみならず、経済の活性化のためにも重要なテーマです。

【本件の内容】
近畿大学理工学部において、令和6年度(2024年度)から、エネルギー物質学科を中心とした理学科化学コース、応用化学科、機械工学科、電気電子通信工学科の既存の横断講義に、新たな講義を加えた合計55単位をバッテリー人材育成プログラムとして開講し、全学年が履修可能になります。各学科の特徴を生かしつつ、学科横断講義を受講することにより、学生にバッテリーに関わる幅広い知識・スキルを提供することで、脱炭素社会の実現に寄与するエネルギー人材の育成を目指します。
プログラムの中では集中講義の授業として、産業技術総合研究所 関西センターでの電池製造演習も開講することで、大学の実験室や研究設備だけではカバーできない専門的な知識や高度な性能を持った装置による実習を経験することができます。さらに、オムニバス形式の講義により、バッテリーの可能性と新たなエネルギーの在り方を考えることで、幅広い知識とバッテリーに対する深い理解を持ったエネルギー人材の育成に寄与します。

【理工学部長 山口仁宏のコメント】
今回の教育プログラムによって、将来の日本を担う「バッテリー人材」の育成に寄与したいと考えています。特に本学理工学部は、エネルギー分野に関連するカリキュラムや授業、研究を多く備えていますので、それらを結集し、"オール理工学部"で取り組んでまいります。

【関西蓄電池人材育成等コンソーシアム】
令和4年(2022年)8月31日に公表された蓄電池産業戦略において、令和12年(2030年)までに蓄電池・材料の国内製造基盤として150GWhの製造能力を確立するべく、電池製造で合計約2.2万人、材料などサプライチェーン全体で合計約3万人、蓄電池に係る人材を育成・確保していくという目標が掲げられました。この実現に貢献するべく、蓄電池関連産業が集積している関西エリアにおいて、産業界、教育機関、自治体、支援機関等が参画する「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」を設立しました。近畿経済産業局、一般社団法人電池工業会、一般社団法人電池サプライチェーン協議会が、本コンソーシアムの事務局として人材育成等に向けた取り組みを推進しており、近畿大学も参画しています。
URL:https://www.kansai.meti.go.jp/3jisedai/battery/consortium.html

【理工学部エネルギー物質学科】
令和4年(2022年)4月に誕生した新学科。化学、電気電子工学、機械工学、生命科学の4分野を融合した3つの領域からなるカリキュラムを用意し、エネルギーに関する広い視野と高い専門性を身につけることを目標に掲げています。「次世代インフラエネルギー領域」「ライフデバイスエネルギー領域」「マテリアル創製領域」の3領域を横断的に学び、次世代のエネルギー人材を育成しています。

【関連リンク】
理工学部 理学科 教授 山口仁宏(ヤマグチヨシヒロ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/340-yamaguchi-yoshihiro.html

理工学部
https://www.kindai.ac.jp/science-engineering/


AIが記事を作成しています