「製造企業の技術選択とパターン化」 経営イノベーション研究所 「第19回研究報告会」

近畿大学経営イノベーション研究所(大阪府東大阪市)は、平成30年(2018年)5月30日(水)、東大阪キャンパスにて「第19回研究報告会」を開催します。

【本件のポイント】
●本学の研究成果を地域企業や一般の方に提供し、地域の活性化に貢献
●技術経営論の重要テーマの一つである「技術選択」の課題について解説
●学生は報告会を通じて日本企業と海外企業の技術マネジメントを知る機会とする

【本件の概要】
近畿大学経営イノベーション研究所は、産業界と連携して経営イノベーションの実例を取り入れた教育・研究を行うとともに、東大阪の企業経営者や地域の方々を対象に、最新のイノベーションについて学ぶ場を提供しています。
今回は、本学経営学部経営学科 講師 辺成祐(びょんそんう)が、「製造企業の技術選択とパターン化」と題して、企業が新しい技術を選択するプロセスと、今後の選択に与える影響などについて、最新の事例とともに報告します。外部から技術を導入する企業にとって、工程間・組織間調整能力を構築することは容易ではなく、設備に過度に依存してしまう理由を明らかにし、企業にとってより良い技術選択の方法を提案します。

■日  時:平成30年(2018年)5月30日(水)15:00~16:30
■会  場:近畿大学東大阪キャンパス 21号館 8階会議室
      (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■対  象:一般の方、本学学生・教職員(定員先着50人、入場無料、当日参加可)
■申込方法:氏名、年齢、参加希望人数を明記の上、下記メールにお申込みください。
      E-mail:icmi@bus.kindai.ac.jp
■お問合せ:近畿大学経営イノベーション研究所 TEL(06)4307-3046

【研究報告会について】
今回の研究報告会では、製造企業の技術選択とパターン化について報告します。
鉄鋼産業などプロセス産業で工程間の緊密な連携は、製品開発と生産において非常に重要です。報告会では、技術と組織との関係について、技術に対する認識と設備選択との関係という、新しい視点を導入します。外部から技術を導入する企業にとって、工程間・組織間調整能力を構築することは容易ではなく、設備に過度に依存することがあります。導入企業の技術認識と、技術特徴との適合関係についての概念枠組みを構築し、その概念枠組みに基づいて、「認識ラグ」と「学習ラグ」を明らかにします。技術認識と技術特徴にズレが発生する場合、認識ラグと学習ラグが発生し、学習と能力構築に時間がかかってしまうことがあります。
報告会では、日本、韓国、インドネシアの鉄鋼メーカーの製鉄技術導入を事例に、認識ズレの原因、そこから発生する認識ラグと学習ラグ、そして修正行動を分析します。これらが工程間・組織間調整能力に与える影響について説明します。

【講師プロフィール】
近畿大学 経営学部経営学科 講師 辺 成祐(びょん そんう)
学   位:修士(経済学)
専門分野 :生産管理論、技術経営論
研究テーマ:製造企業の技術選択とパターン化
論   文:Byun, S. (2018) “A bandwagon with few passengers: Minimill and FINEX in steel industry,” Annals of Business Administrative Science, 17 (2), pp.83-93.
      辺 成祐(2018)「鉄鋼産業における工程間調整に関する考察」商経学叢, 64(3),pp.391-405. 等
所属学会 :POMS(Production and Operations Management Society)、
      オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会、日本経営工学会、日本創造学会

■経営イノベーション研究所
http://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/management-innovation/

【関連リンク】
経営学部経営学科 講師 辺 成祐(ビョン ソンウ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/2100-byun-sungwoo.html

経営学部経営学科 講師 辺成祐(びょんそんう)
経営学部経営学科 講師 辺成祐(びょんそんう)

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