三重県指定史跡「名張藤堂家邸跡」の活用促進をめざして名張市との共同研究展示会を開催

住民と交流の場を設けた、旧町における学生寮の設計デザイン
住民と交流の場を設けた、旧町における学生寮の設計デザイン

近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市)都市環境コース准教授 田中 和幸の研究室と名張市は、令和4年度(2022年度)から取り組んでいる「三重県名張市旧町における町家の調査研究」の成果発表として、令和5年(2023年)2月7日(火)から12日(日)の期間、「名張藤堂家邸跡」において、名張市の旧町の活性化をめざして学生が提案する作品を展示します。なお、展示初日には学生が提案の紹介を行い、名張市長や地域住民を交えて、これからの名張市旧町のあり方について議論する企画も予定しています。

【本件のポイント】
●学生が市長らに、名張市の旧町を活性化させるための案を発表する
●地元・名張市の旧町の歴史や文化を理解し、学生が現状の問題点を考える機会とする
●三重県の指定史跡である「名張藤堂家邸跡」の活用を促進し、地域活性化に貢献する

【本件の内容】
近畿大学工業高等専門学校がある三重県名張市は、伊勢と大和を結ぶ初瀬街道に沿って町が展開されています。江戸時代初期の武将である藤堂 高吉が、寛永13年(1636年)に名張へ居を構えて町づくりが行われ、旧市街地には近世から近代にかけて建設された町家が残されているものの、所有者の高齢化によって衰退しています。そのような中で近畿大学工業高等専門学校と名張市が共同し、旧町の歴史や文化に加えて現在の問題点を把握し、それらを解決することをめざして学生が提案を行っています。
共同研究ではこれまで、都市環境コースで建築を学ぶ学生が、旧町のフィールドワークを行い、町の特徴を発見し、キャッチコピーを付けたポスターとオブジェ、ならびにパースペクティブ※1 による町家を描いた作品を制作し、令和4年(2022年)8月に「名張藤堂家邸跡」で展示を行いました。
今回は、学生が「建築設計製図Ⅱ」の課題で取り組んだ、地域住民と交流ができる学生寮の設計案を「名張藤堂家邸跡」で展示し、旧町を再生する提案を行います。展示初日には、名張市の北川 裕之市長をはじめ、地域住民の方々にもご参加いただき、学生が旧町の再生案を発表して、これからのあり方について議論し、今後の町づくりについての検討材料とします。
なお、展示会への出展を前に、令和5年(2023年)1月23日(月)に近畿大学工業高等専門学校校内にて、名張市教育委員会の参加のもと、展示作品の発表会を行います。
※1 パースペクティブ:遠近感を出して表現する透視図

【研究展示会】
日時  :令和5年(2023年)2月7日(火)~12日(日)9:00~17:00
     ※ 定休日の9日(木)を除く
     ※ 学生による作品解説は、7日(火)10:00~12:00に実施
場所  :名張藤堂家邸跡
     (三重県名張市丸之内54-3、近鉄大阪線「名張駅」から徒歩約6分)
https://www.city.nabari.lg.jp/s061/010/020/000/050/201502051899.html
対象  :一般の方(事前申込不要)
入場料 :展示期間中は入場無料
お問合せ:近畿大学工業高等専門学校 都市環境コース(田中)
     TEL(0595)41-0111

【展示作品発表会】
日時   :令和5年(2023年)1月23日(月)15:10~15:55
場所   :近畿大学工業高等専門学校 図書館2階 建築デザイン室
      (三重県名張市春日丘7-1、
       近鉄大阪線「名張駅」からバスにて約8分「近大高専前」下車)
出席予定者:名張市教育委員会 文化生涯学習室 室長 松本 孝寿
      近畿大学工業高等専門学校 都市環境コース 准教授 田中 和幸
      近畿大学工業高等専門学校 学生6名

【関連リンク】
近畿大学工業高等専門学校
https://www.ktc.ac.jp/


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