Apple社認定プログラムApple Distinguished Educators「ADE」に 本校の小学校教諭2名が初認定 近畿大学附属小学校に革新的な教育のパイオニアを
近畿大学附属小学校(奈良県奈良市)では、令和元年(2019年)から5・6年生が1人1台のiPadを所持し、児童の「もっと学びたい」という学習意欲や学習結果に結びつくICT教育に力を入れています。
このたびこの取り組みを受けて、本校の2名の教諭が米国Apple社のApple Distinguished Educator(ADE)Class of 2019に認定されました。
【本件のポイント】
●Apple社が認定するADEは、日本全国で約100人で、奈良県の学校教諭では初の認定
●小学校でのICT活用において、革新的な授業実践が評価された
●児童が革新的なICT教育や一人ひとりに合った学習を実現している証明となる成果
【本件の内容】
近畿大学附属小学校では、令和元年(2019年)より5年生と6年生が1人1台のiPadを所持し、児童の学習意欲や学習結果に結びつくICT教育に力をいれており、本校の校長 森田 哲は、近畿大学附属高等学校・中学校で教鞭を執っていた平成27年(2015年)にADEに認定されています。ADEは、Appleテクノロジーを有効活用して革新的な授業や学習指導を実践している教育者の功績を称えるために、Apple社が25年前に創設したプログラムで、現在世界中で2,800人を超える教育界のリーダーたちによるグローバルコミュニティとなっています。日本での認定者はまだ約100人で、奈良県の学校教諭が認定されるのは初めてのことです。ADE認定後は、世界の教育者のリーダーと絆を作り、意見交換や学びを深めていくことで、グローバル化に対応する新しい教育の形を、いち早く本校で実践することが可能になります。
【Apple Distinguished Educators(ADE)とは】
アップルが認定する教育分野のイノベーター。2年に一度募集が行われ、教育現場での仕事に従事していること、Mac、iPadなどアップルのデバイスやコンテンツを使った教育を実践していることなどの応募条件がある。ADEの認定を受けるためには、実践している教育内容を動画にまとめて提出し、審査に通ると大会へ選出され、該当する地域(日本は「アジア・太平洋地域」)でのインスティテュート(研修)に参加することで正式に「ADE」に認定される。(MacFanより引用)
【認定者プロフィール】
近畿大学附属小学校 教諭 外山 宏行(とやま ひろゆき)
一般企業、専門学校勤務を経て、平成18年(2006年)から近畿大学附属小学校に勤務。現在は5年生担任、算数担当。
新算数教育研究会近畿大学支部に所属。第96回全国算数・数学教育研究大会にて「子どもたちがつくる問題解決の授業」という題目で発表。雑誌「新しい算数研究」で「今月の学習」を定期的に執筆中。鉛筆で書いた紙のノートを写真で撮影し、Pagesへデジタル保存するアナログとデジタルの良さをミックスした「ハイブリッドノート」の取り組みや、児童が作成した動画を発表し合うICTを活用した授業を行う。ADE(Apple Distinguished Educator)、Apple Teacherとして、ICT機器を有効活用した授業に取り組むとともに、ICT推進委員として教員向けにICT機器の活用方法や授業のアイデアを提案している。
近畿大学附属小学校 教諭 英語科主任 宮崎 慶子(みやざき けいこ)
平成20年(2008年)から近畿大学附属小学校に勤務。
平成29年(2017年)に日本私立小学校連合 外国語部会の運営委員を勤める。
高校・大学時代は、ホームステイプログラムや世界中の人々と関わる国際サミット、若者塾などに参加。大学在学中にイギリスの大学へ留学。世界中から集まった人々と英語でコミュニケーションをとることの楽しさ、英語を通してその先にある異文化を知り、相手を理解することの大切さを学ぶ。様々な経験を通して培ったコミュニケーションスキル、英語が伝わる喜びや達成感を目の前の子どもたちにも体験させられるよう、日々の実践に取り組んでいる。ECCと共同開発した英語アプリを使用し、一人ひとりがキャラクターと英会話しながら「聞く・話す・発音チェック」ができるAIアプリ学習で、実際に使える英語を学び、京都で訪日外国人にインタビューをする実践授業を行う。