箱膨花シリーズ商品化決定 今までにないフラワーボックスを開発し、地域産業に貢献! 近畿大学産業理工学部×(株)中川パッケージ+(株)飯塚花市場
近畿大学産業理工学部(福岡県飯塚市)建築・デザイン学科准教授・鶴野幸子ゼミの学生9人が、新たな機能と形状のフラワーボックスをデザインしました。
飯塚市内に九州事業所を持つ(株)中川パッケージ(本社:京都府京都市)、(株)飯塚花市場(福岡県飯塚市)及び(公財)飯塚研究開発機構(福岡県飯塚市)の協力のほか、飯塚市補助事業の採択を受けて商品化が実現しました。
平成27年(2015年)9月17日(木)には、学生らが飯塚市長を表敬訪問して商品の説明を行います。
【本件のポイント】
●生花店と消費者の双方の意見を取り入れたデザインで、高い市場性を見込む
●今までにないパッケージによって不便を解消し、新たな花を贈るスタイルを提案する
●生花の生産農家が多い地元筑豊地域の活性化を目指す
【本件の概要】
プレゼントの花束を持ち運ぶ際、満員電車等で花が傷ついたり、特に男性は人目が気になるなど、不便なことが少なくありません。鶴野ゼミの学生たちはそれを解消するため、「小さく運んで華やかに飾る」をキャッチコピーに、今までにないフラワーボックスをデザインしました。人目を気にせずコンパクトに持ち運べるだけでなく、開けたときに驚きとボリューム感、華やかさが感じられ、そのまま飾ることもできます。バック型、ドーム型、ブーケ型の3種類があり、今後、筑豊地区の花き市場である飯塚花市場を通して生花店へ卸すほか、雑貨店等での販売も計画しています。
これまでの不便を解消した新たなフラワーボックスの商品化で地元産生花の消費量の増加が見込め、商品の生産工程の一部を近隣の業者に依頼することで、地域産業の活性化を目指します。
【表敬訪問の概要】
日 時:平成27年(2015年)9月17日(木)13:30~14:30
場 所:飯塚市役所(本庁)(飯塚市新立岩5番5号)
訪問先:飯塚市長 齊藤守史 氏
出席者:近畿大学産業理工学部建築 デザイン学科 准教授 鶴野幸子、ゼミ学生代表3人
株式会社中川パッケージ 代表取締役社長 中川仁 氏、九州事業所長 矢野幸治 氏
株式会社飯塚花市場 代表取締役 永井潤子 氏
公益財団法人飯塚研究開発機構 専務理事 福澤信義 氏 他
【デザインの特徴】
商品名の「箱膨花(はこぼうか)」は「開くと膨らむお花の箱(箱膨花)」で、「運ぼうか」と問いかけをしているイメージで名づけました。これは運ぶときはコンパクトに、飾るときは膨んで「小さく運んで華やかに飾る」ことができるお花の箱という意味です。バック型、ドーム型、ブーケ型があり、3種類とも意匠出願中です。
バック型は、持ち手と箱が一体化した丸みのある形状で、可愛く持ち歩けるようなデザインになっています。また、特許出願中のワンプッシュオープン機能によって簡単に箱が開き、便利なうえにサプライズ感も演出することができます。
ドーム型は係止をハート型にし、丸くて可愛らしい印象にしました。ブーケ型はしっかりとした箱でプロテクト機能に優れ、大人っぽいイメージに仕上げています。どちらも、開けてそのまま飾ることができ、箱が広がることで生花をより華やかに見せることができます。さらに、狭い生花店でも保管場所に困らないよう、重ねて保管できる設計になっています。
本学の建学の精神である「実学教育」を生かし、デザインにあたっては生花店と消費者の双方の意見を取り入れました。また、ただデザインするだけでなく、材料費などのコスト面にも配慮しており、高い市場性が見込めます。
【関連リンク】
産業理工学部 教養・基礎教育部門 准教授 鶴野 幸子
http://www.kindai.ac.jp/meikan/455-tsuruno-sachiko.html